限りなく不毛 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12



ノンコ「これが食べずにいられようか…ハラ立つわ~」



あすか「お母さん、なに怒ってるの」



ノンコ「さっき、あんたの幼稚園の時のお友達のお母さんから電話があったのよ。お友達、学習院の附属中学に通ってたんだけど、やめちゃったんですって」

あすか「ふーん、そうかい」



ノンコ「でね、あすかちゃんの中学の名前を聞いてきて、答えたら『御三家落ちたところね、うちは一流だからついていけなくてやめてしまった、お宅は二流だから…』って鼻で笑うのよ。あすかちゃんどうして雙葉を受けなかったのよ、きっと受かったわよ」

あすか「いや、私はしつけにうるさい学校には向いていないよ。それに一応うち都内屈指の進学校なんだけど何か?」



あすか「だいたい雙葉行ったらまた大学受験しなきゃいけなくなるじゃない。うちは附属大学があるんだから…」



ノンコ「こうなったら東大受けなさい」

あすか「え?」



ノンコ「数学ならお母さん教えてあげるから、東大行きなさい」

あすか「あの子が学習院やめたからって、なんで私が東大行かなきゃならないわけ?」



ノンコ「あんぱんあげるから」

あすか「チョココロネがいい」



ノンコ「チョココロネあげるから東大行きなさい」

あすか「わっ、まるで手品」



あすか「お母さん、落ち着こうよ。彼女のお母さんはいま、気が動転してどっかにぶつけずにいられないだけだってば。あちこちに電話かけまくって同じこと言ってるよ。別にうちだけじゃないと思うよ」



ノンコ「わ~~~ん」

あすか「私の数学力だと大学入試センター試験受からないから、ご期待には添えないけど…」



ノンコ「あすかちゃん、小学校の時あれだけ勉強してたのに」

あすか「中学受験問題は教科書に出てないから」



あすか「それに今、月イチでコラム持ってる。授業料払うより原稿料もらう方が嬉しい」

ノンコ「東大卒だったらもっと仕事来ると思わない?」



あすか「現実を見ようよ。お母さんみたく団塊ジュニアのお母さんって受験のことしか頭にないよね。平成大不況しか知らない私はお仕事優先したい。そろそろ嘘泣きやめたら?」



ノンコ「…バレたか」


(・ω・)/(・ω・)/(・ω・)/(・ω・)/(・ω・)/(・ω・)/


電話一本でこんなに人格変わっちゃうんだから恐ろしいもんです。

いい大学に行けば即安定した人生と収入が約束される時代ではなくなりましたが、それでもお受験の記憶に呪縛される人はまだけっこういることでしょう。