グレイス先生(グレース・ケリー「成金泥棒」人形)、春期講習で。
あすか(右)「先生ごめんねー、講習のあとで相談に乗ってもらっちゃって」
グレイス先生(左)「いいのよ、それが先生のお仕事だから」
あすか「まだ決定じゃないけど、私立文系の大学でも受験科目に理数系必修になるって聞いたからどうしようかと思って…」
グレイス先生「ああ、工業に強い日本を取り戻せって、よけいなこと言ってる大臣だかいたわねえ」
グレイス先生「まだ決定じゃないけど、次の参議院選の目玉だっていうから、数学の勉強時間は増やさざるを得ないわね」
あすか「そこなんですよねー。私、数学自信ないから、大学行けなくなっちゃうかもしれないですよね」
あすか「文系に行けば好きな科目に集中できると思ったんだけど…」
グレイス先生「まだ決まったわけじゃないから。それにあなた、今学期数学も英語もぐんと伸びてるでしょ?今からでもまだまだ伸びるわよ」
グレイス先生「それに4年も先のことだし、もう少し長い目で見られるといいわね」
あすか「うーん、もしこれが通ったら、どうしよう」
グレイス先生「でもねー、普通に受験するだけが能じゃないのよ。数学は0点と100点の人いっぱいいるけど、中間・期末試験で国語が満点が取れる生徒って、私今までいろんな生徒教えてきたけど、あなたがはじめてよ。好きな学部学科だったら推薦入試を狙うという手もあるわ」
あすか「推薦ですか…どうでしょう、そうすると勉強も今よりいっぱいしなきゃいけないですね」
グレイス先生「もちろん、大学は選ばなきゃいくらでも入れるところあるけど、普段からある程度勉強する習慣があるあなたがどこの大学でもいいってわけじゃないでしょ?」
あすか「…そこなんですよね」
あすか「作家は最低でも早慶出てないと応募しても原稿読んでもらえないって…」
グレイス先生「あら、それはデマよ。いま、作家も多様化していて、いろんな大学出、あるいは大学行ってない作家さんがたくさんいるんだから」
グレイス先生「今はね、『目の前の5分』の心配をしましょ。お片付けがきちんと出来るとか、朝、自分で起きられるかとか、も大事だし。将来の目標を大学受験だけに費やすのももったいないわよ。大人になったとき、どんな自分でいたいか定まっているなら、今からあちこちの雑誌に投稿してみたら?」
あすか「あー…」
グレイス先生「公募ガイドで探してみましょ、短編小説とか募集してると思うわよ」
あすか「はあ」
グレイス先生「目標に到達する方法はひとつじゃないのよ。作家デビューしてから大学へ行ってもいいし、14才の作家がいてもいいと思うわ」
グレイス先生「はい、がんばってね」
あすか「うん、これから小説書くの」
ノンコ「え?復習じゃないの?」
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グレイス先生が着ているお洋服はLily bel で購入しました。29センチドールの教師っぽい服って手に入れにくくて困っていたところ、作ってくださるというので半オーダー状態に…お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。手編みのトップスが可愛い毛糸!
今回もお受験の話ですみません。思い出したくない方いっぱいいらっしゃることでしょう。ただ先生と生徒のつながりって大事だと思うので、こういうエピソード作りました。
グレイス先生のようなタイプの先生は滅多にいないかもしれません。たいていの新興校は入学後、大学受験に向けて生徒に勉強しろとうるさくなるようですから。大学まで続いている学校は別ですけどね。ですが、あすかっちたちの学校は生徒が自分の夢を実現することを校風と謳っているところなので、一応こういう先生もいないとネ。



