バックドラフト現象

これは消防士にとって「最も予測しにくく、命を奪う可能性が高い現象」の一つで、現実の火災現場では毎年世界中で消防士の殉職原因の上位に入るレベルで危険。


バックドラフトとは?

密閉された空間(部屋・建物)で火災が起き、酸素が不足して炎が弱まる(またはほぼ消える) → でも高温のまま可燃性ガス(一酸化炭素・熱分解生成物など)が大量に充満している状態で、突然ドアや窓が開いて新鮮な酸素が大量流入 → 充満していた可燃ガスが一気に着火・爆燃する現象。

  室内から外に向かって強烈な火球・炎・爆風が噴出

  消防士がドアを開けた瞬間に「押し戻される」ような衝撃が起きる


バックドラフトが発生しやすい条件

  高い気密性(現代の住宅・高断熱建物・冷蔵倉庫・土蔵など)

  十分な可燃負荷(家具・内装材・プラスチックなど)

  酸素が枯渇するまで燃焼が続いたこと

  突然の換気(ドア開放が一番多いトリガー)

最近は高気密・高断熱住宅の増加で日本でも発生リスクが上がってる。


現場でわかる前兆・兆候

  ドアの隙間から煙が「吸い込まれるように」入る(逆流)

  煙の色が濃い黄色〜茶色(濃いスモーク)

  ドアや窓から低い「ゴォォ…」という唸り声のような音

  煙が脈打つように出入りする

  室内が異常に静か(炎がほぼ見えないのに高温)


バックドラフトは「見た目は静かで安全そうに見えるのに、一瞬で地獄になる」現象。

現代の気密住宅が増えたことで、昔より発生頻度が上がってる。

「火が弱まってるから大丈夫」とドアを開けた瞬間が、最も危険な瞬間なんだ。

YouTubeで「バックドラフト 実験」などで検索すると、再現実験動画がたくさん出てくるから見てみよう。