注意


ここから先は私の勝手な創作になります。

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今回はかざるさんの秋のコラボ企画【恋戦の旦那様と秋のアウトドア♪】 に参加させていただくことになりました音譜←リンクでインデックスに飛びます。


私が担当させていただくのは、清盛さんです。

尚、主人公は「初音」にしています。



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雲一つ見当たらない青く澄み切った空。
高く広く澄み渡った空はまるで無限に広がっているかのよう。
その裾野は沈みゆく夕日に赤く染められている。
古都をわたる風はいささか冷たく。
秋の深まりをただ静かに告げていた。

約束の時間15分前。
私は京都駅前のロータリーにいた。

(ちょっと早く着きすぎたかな)

辺りを見回すけれど探している人の姿はまだ見えない。
けれど、こうして待っているのでさえ楽しいのだから我ながらどうしようもないと思う。
待つのも待たせるのも嫌いなはずなのに、清盛さんがかかわると性格まで変わってしまうのかも。
ここの所会えていなかったせいもあって、なおさら気分が高揚しているのかもしれない。
今日の朝だってだいぶ早くに目が覚めたもの。
子供みたいだって自分でも思うけれど、やっぱり。

「…清盛さんのこと好きなんだなあ」

無意識に漏れた心の声にはっとしてフリーズする。
幸いにも辺りの喧騒に紛れたようで誰の視線も浴びることはなかった。
俯いて頬をぱんぱんと軽くたたき、緩んでしまっていた頬を引き締める。

誰にも聞かれてないはず。
大丈夫。
そもそも京都に知り合いってそんなにいないし…ね?
清盛さんもまだ来てなかったし。

その時。

「おまえ、一人で何やってんだ?」

背後から低い声にビクッとして振り返る。
聞き間違えることなどあり得ないその声の主は。

「清盛さん」

(聞かれてた!?)

さっきまで影一つ見えなかったにもかかわらず、私のすぐ後ろにいた。

「あ、お、お待たせしましたっ」

「は?…お前の方が先にいただろ」

清盛さんがぷっと吹き出すように笑う。

「えっと、じゃあ清盛さんはいつからいたんですか?」

「ん? 周りをきょろきょろ見てた頃からか」

それってほとんど最初から見てたってことじゃない?
告白まがいの独り言をほかならぬ本人に聞かれていたんだと思うと、顔が火照ってくる。
日没が近いこの時間帯、空自体がほんのり赤いことで紛れていればいいなあと思うけれど、そんなに都合よくはいかないもので。

「おまえ顔真っ赤」

「清盛さんが早く声かけてくれないからいけないんです」

「何か見られて困るようなことでもしてたのかよ?」

にやにやとからかうように聞いてくる清盛さんに確信した。
やっぱり聞いてた上で遊んでるんだ。

「別に…みられて困るようなことなんてしてません。ただ…」

「ただ?」

「思わず…清盛さん好きだなって呟いちゃっただけです………」

「………」

「………」

顔を俯けて消え入りそうな声で観念してそう呟いたものの、反応が返ってこない。
ほんのわずかな沈黙がとっても痛かった。
笑うなりからかうなりしてくれればいいのに……もしかして呆れられた?

「あの…」

「おまえなあ…」

不安に耐えきれずおそるおそる清盛さんの様子をうかがう。
少し眉を寄せた、不機嫌そうにも見える表情。
一瞬目があって、慌てて視線をそらすとおもむろに清盛さんの腕が伸びてくる。

少し冷えたその手は顎を掬い、頬をそっと撫で、そして



―――むにーっと思いっきり頬を引っ張った。

「…え?」

「相変わらずよく伸びんのな」

何か言い返そうと清盛さんを見上げるけれど、ふと清盛さんの顔が少し赤いのに気付いた。
呆れたんじゃなくて、照れ隠し???
そう思うとさっきまでの居たたまれなさはどこへやら、なんだか嬉しくなってくる。

「ふふ…」

「なんだよ」

「なんでもないです」

「とにかく、行くぞ」

ばつが悪そうに少しぶっきらぼうに言いながらも、清盛さんはしっかりと私の手を引いてくれる。

「あの、そういえばどこに行くんですか?」

「あ?…そういや言ってなかったな。らいとあっぷとやらを見に行くんだよ」

ライトアップ。
確かに10月末から11月にかけての京都は紅葉の見ごろで、夜になるといろいろなところでライトアップがみられるときく。
そういえばガイドブックなんかにも特集ページがあったっけ。

ライトアップがみられることも嬉しい。
だけど何より、清盛さんとそれを見られることが嬉しくて。

「楽しみです」

私は笑顔で清盛さんを見上げた。






「きれい……」

きれいとかすごいとか、今日だけで何回呟いたことだろう。
そうとしか言いようがない、どれだけ言葉を尽くしても伝えることなんて到底できないと感じてしまうほどの景色。
否、言葉でなんて表せない。
それくらいに目の前に広がる風景は圧巻だった。

視界いっぱいに咲き乱れる赤いもみじの葉。
ライトを浴びたそれは時として金色に輝き、光を放つ。
ところどころに残る薄緑や黄色の葉がより一層赤を際立たせ。
そしてその真下にある澄んだ池の水は鏡となり、それらを映す―――。

神秘的な光景に、自然への畏怖さえをも感じて思わず清盛さんの服を掴んだ。
清盛さんは何も言わずにしっかりと手を握り直してくれる。
そっと身体を寄せるとその温かさが心地よかった。

私たちが今いるのは洛東、高台寺。
早めに夕食をすまし、永観堂から知恩院、青蓮院をへて高台寺へ。
ここが最後の場所だった。

他愛のない話をし、笑いあって、景色の美しさに目を奪われて。
ただ、清盛さんとこうしていられることが私にはとても幸せだった。
あまりに幸せすぎて怖くなってくるくらい。
こんな時間がずっと続けばいい。
ううん、多くは望まない。

だからいっその事――このまま時が止まってしまえばいいのに。

「どうした?」

かけられた声にはっとして顔をあげると、清盛さんが私を覗き込んでいた。
物思いにふけるあまり立ち尽くしてしまっていたみたい。
その上、つないだ手に無意識に力が入っていたことに今更気づいた。

「なんでもないです。ただ、綺麗だなって思って。東京とはまるで別世界ですよね。同じ国だなんて思えないくらい」

にっこりわらうと清盛さんは少しだけ眩しそうに目を細める。

「別に、俺にとっては東京だろうが京都だろうが変わらねーけどな」

「それってどういう意味で…………あれ?」

聞き返そうとしたちょうどその時。
ぽつんと手に何かが当たった気がした。
空を仰ぎ見ると今度は頬に冷たいものが当たる。

「雨…でしょうか?」

さっきまで雲一つなかったような気がしたんだけど。
随分とタイミングの悪い雨だった。

「……そろそろ帰るか」

「そう、ですね…」

本当はまだ名残惜しいけれど仕方がない。
私は今日で仕事が終わったからいいけれど、きっと清盛さんはお仕事の合間なんだろうし。
秋とはいえ空気も冷えている。
清盛さんの言うとおり、潮時なのだと思った。

「ほんとにわかりやすいやつ」

頭上で清盛さんが小さく笑う。

「そうですか?」

分かりやすすぎだと言いながら、清盛さんは私の頭にポンと手を置いた。

「見たいならまた来ればいいだけだろ」

また来ればいい。
普通の人だったら何の気なしに使う言葉なのだろうけれど。
その言葉は清盛さんの口からきくとなんだか特別なものに思えて、小さくうなずいてみせる。
心の奥底でほんの少しだけ感じた違和感に目を瞑って。


ぽつりぽつりと降り出した雨の中、寄り添いながら私たちはその場を後にした。



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こんな感じで清盛さんと紅葉デートしてみました♪


今回のコラボをお書きになる方々、すごい筆をお持ちの方ばかりでかなり緊張しておりますwww。

とにかく少しでも楽しんでいただけるよう頑張るので、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。

また、私今週来週は初の大阪旅行(実は新幹線に一人で乗るのも初めてwww)行ったりと予定満載なのでゆっくり執筆になるかも…。


最後に高台寺と永観堂のライトアップの写真、入れてみました。

上が高台寺、下が永観堂です。
スマホの方、見にくかったらごめんなさい。。


今日明日、お天気ひどいところが多いみたいなので、皆さまお気を付け下さいね。

初音のブログ-高台寺



初音のブログ-永観堂