昨日わたしは

貢がれ女を卒業した

 

 

 

これまで約10ヶ月間

わたしは一人の男に生活の面倒を

すべて見てもらっていた

つまりは貢がれていた

 


 

 

 

 

 

 

彼から月々に貰っていたお金で

十分に生活はできたのだが

世間的な体裁もあるから

社会で働きなさいと言われ

(彼は実に社会的立場を気にする人だった)

わたしはそれに従ってお勤めに出た

 

 

 

しかし元々から

社会不適合者の気があるわたしにとって

一般的な仕事のすべては苦痛でしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

それでわたしは

たった4ヶ月でその職場を辞めた

彼もわたしの気質を

この頃にはだいぶ理解できていたので

仕方ないなと思ったのだろう

 

 

 

それによって再び

彼から貰うお金のみでの生活が再開した

そこから今日まで約1ヶ月

わたしの心境には様々な変化が訪れていた


 

 

 

彼に対する罪悪感

自分の無力感

諦めや焦燥感

自分の本心に対する疑念

この先の未来への想い

 

 

 

とりわけこの中でも

罪悪感を感じることが実に多くなった

貢がれている女性の中では

【わたしだからそれも当然】という考えで

それを何とも思わない人もいるだろう

 

 

 

わたしもそう思おうと努力した

だけどいつもいつも

どこか言い知れぬ不信感が拭えなかった

彼に対するそれではない

自分に対する不信

 

 

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何とも気持ちが悪い動きで

ぐにょぐにょと蠢く

得体の知れない淀んだ物体

それがいつも自分の肚の奥底にあった

 

 

 

気持ちの悪い物体が

自分の中に存在している

そこへの認識があるにも関わらず

何の手も下さない自分

その無神経さ

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは自分に

嘘をついている

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく

その事実に気づいた

気づくのが遅すぎた

というより

見て見ぬ振りをしてきていた

こっちが正解だ

気持ちの悪い保身すんな

 

 

 

 

何故かと言えばそれはもちろん

お金の不安と経済的困難が

自分に降りかかってくるという

恐怖がセットになっていたからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きはまた後ほど書きます

 

 

 

 

 

  この記事の作者
吉原 紅(よしわら べに)

 

1975年生まれ 夫とは別居婚中

2019年の5月末、夫と暮らしていた自宅を出ました

海外ひとり旅、世界にあるすべての美しいもの・麗しきものが好きです

グラフィックデザイナーを経て、今は文筆家と生涯旅人を目指しています

 

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