ずっと思っていた
この宇宙からこの大海原から
君はいつ
わたしを見つけてくれるのだろうかと
あの日小さな煌きを発見した
彼のエクスプローラーのように
鏡と剣と盾
同じく三つの宝物を持つ
だけどぜんぜん違うひと
違うのに似てて似てるのに違う
わかっているのに疑ってしまう
立っていた足元は砂だったと気付き
住んでいたのは岩の上ではなく
期間限定の砂上の楼閣だったと知った
あの時のあの瞬間が
今もわたしの心に棲んでいる
一瞬で崩れ落ちた砂
跡形を失ったあの城
わたしが閉ざしたもの
パンドラの箱に仕舞い込んだ銀の皿
今更その存在を知らしめてくるとは
あのとき掌から溢れ落ちた聖ペテロの鍵
二度と戻らないと思っていたもの
今再びそれを手にすることができるとでも?
十の戒めにも従えないこのわたしが?
教えて
甘い夢はどっちの世界?