アルゼンチンに見る個の能力の高さを証明するマスチェラーノ&オランダのPK専任GK采配【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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 ブラジルW杯準決勝ですが、日本は今日は特に暑いです・・・台風も大型過ぎて怖いです。


最近は部屋の白ペンキ塗りや粗大ゴミ処理などで忙しいのですが、少しファミマに行ってみると、CMで気になっていたファミマフラッペでしたか!?明らかにスタバのフラペチーノをモチーフにしたという、しかも250円で頼める商品をゲット!!

フラペチーノとファミチキを合わせて400円はナイスプライスですね!!普段は全くコンビ二を使わない僕にとってはコンビ二のイメージアップとなりました(笑)


オランダに見られたPK戦専用GK投入

 ~采配は称えられるべき、でも重要なのはその後の対応


 W杯は今夜から準決勝に突入しますが、準々決勝で最も話題になったのは開催国ブラジルのエースFWネイマールの負傷。プレー面で言えば、オランダのPK戦突入直前のGK交代だったと思います。


 ネイマールの負傷は非常に残念ですし、コロンビアは今大会を通して良いイメージを振る舞っていた好チームだっただけに、右SBスニガの膝蹴りはもっと残念。あれがアドバンテージで流してフ警告もなかったというのはあの試合でのスペイン人レフェリーがコントロールしきれていなかったことの証明。本当に残念としかいいようがありません。


 そして、オランダのGK交代劇は凄かった!!

日本の高校サッカーでなら全国大会でもかなり採用している高校もありますが・・・・まさかW杯で・・・・。でもよく考えると、相手は監督自らが「我々には実力がない」というぐらいに実力的には圧倒的に劣っているコスタリカだったので、相手がPK戦狙いだと準備する事も大事なマネジメント。

 しかし、ここで大事なのは采配そのものではなく、準々決勝がコスタリカと対戦すると決まってからのオランダ代表ファン・ハール監督の準備とその管理体制。ファンハール監督は正GKシレセンにはPK戦以降の事を話す事もなく、第3GKクルルとGKコーチにだけ「PK戦になったら起用する」と伝えて秘密特訓をさせていた、との事。

 だからこそ、コスタリカ戦のスコアレスで迎えた121分に交代劇があった時、交代させられた正GKシレセンはペットボトルを蹴り上げて不満を露わにしていました。ただし、事前にPK戦になったら交代させられると告げられたらシレセンがどんな態度と心理でコスタリカ戦へ向けて練習に挑むか?GKにとってのPK戦とは唯一主役になれる晴れ舞台でもあるわけですから、そこを目前に選手交代枠を1つ余らせてでも交代させられるとは監督への不信感や忠誠心に疑いが生じますし、第3GKクルルとも険悪な関係になるでしょう。


 以上の準備と管理を持って挑み、実際にクルルが2本のキックを止めてオランダに勝利を呼び込んだのですが、もちろん勝ったからこそ監督の采配は称えられただけの話。負けていれば監督批判と、シレセンとクルルは犬猿の中にもなった事でしょう。しかし、勝ったことで、2人のGKが抱き合って健闘を称えていたのが美しい光景でした。


 そして、試合後の会見で、ファンハール監督は「勝ったこそ良かっただけで、負けていたら何を言われていたか分からない。だが、それこそがサッカーなのです。」と言った言葉が印象的でした。


また、日本では「間違ってベスト8に残ってしまったコスタリカ」などと馬鹿にするような者がいる中で、ロッベンは「コスタリカはイングランドやイタリア、ウルグアイのいるグループを首位通過しており、非常に警戒しなければいけないリスペクトすべきチーム。」と発言していた姿も、ピッチ上でのロッベンの必死な姿にも感動的なモノがありました。間違ってもロッベンに相手を下に見るような奢った部分は見えませんでした。


 強豪オランダを持ってしても、PK戦でGKを交代させてでもコスタリカ相手に愚直に勝利を目指す姿は素晴らしかったです!!


 最後にファンハール監督が「準決勝のGKはシレセンだ」と言っていたのもマネジメントとして必要だと感慨深いモノがあったと思います。


 これだけの準備と管理、采配をしておきながらも、延長戦で先制点を取ったらDFの投入を準備して逃げ切り策も用意していたし、それによってシレセンにPK戦前の交代を悟られない事にも繋がったと考えると・・・監督凄すぎます!!ただでさえDFラインは2年前の就任から23歳以下で構成してきたような世代交代も成し遂げたわけですから。


 マンチェスター・ユナイテッドは再建に必要な良い指揮官を招聘できたのかもしれませんね。


エースも主将もいない開催国の代役2人の人選は!?

 ドイツがソーセージのように熟成中で、采配光るオランダ

アルゼンチンに見るべき個の能力の高さはマスチェラーノ

 準決勝は今夜ブラジルVSドイツが行われますが、ネイマールの負傷と主将CBチアゴ・シウバの累積警告での出場停止も大きい。どちらかと言うとチアゴ・シウバの離脱の方が痛いですね。もともと現在のブラジルは”守備のチーム”なので、エースがいなくなってより一層守備に軸足を置きたいのに世界最高のCBが不在とは・・。マスコミはCBにはバイエルン・ミュンヘンのダンテが入ると言っていますが、実力的には確かにそう。ですが、ドイツ戦でキャプテンマークを巻くCBダビド・ルイスが左側のCBとしてプレーする事で安定しているので、左利きのダンテが出るとダビド・ルイスの位置も変更しないといけない事や、これまで試合終盤の逃げ切り要員としてもダンテよりエンリケを準備させている事を考えると、僕はエンリケの先発抜擢が妥当だと思います。

 そして、大エース・ネイマールの代役ですが、これは悩むところでしょうね。オスカルが2列目の軸となるのは今まで以上に強くなる傾向でしょうが、パスワークにあまり絡めないフッキを起用するのか?という問題。もしパスワークやドリブルを優先するならばウィリアンとベルナールがオスカルとの連携面を重視されてのダブル初先発に抜擢されるのではないでしょうか!?ですが、ブラジルのフェリペ・スコラーリ監督は慎重派なので、守備面とフィジカル面を優先してフッキは継続起用で、ボランチが本職のラミレスを先発起用して3ボランチ気味に構える戦いを挑んで来る気がします。またはフッキと、ウィリアンが両サイドを担うか?ですかね。どちらにしろベルナールはスーパーサブですし、勝負どころでベルナールの必要性がポイントになると思います!!


 ブラジルと対戦するドイツは大会を経て締まりのある試合が出て来たので得点力は下がっても勝負強さはあり、と見ます。ヨアキム・レ―ヴ監督も就任8年目(コーチ就任からは10年)という事でバリエーションが豊富なのもプラス要素である事と、ここへ来て大会前から議論の的になっていたフィリップ・ラームのポジションが右SBに落ち着いた事と時を同じくして、中盤に負傷上がりのバスティアン・シュバインシュタイガーとサミ・ケディラの2人の調子が上がって来たのが心強い。

 また、日本や世界のためにも育成大改革を成功させたドイツには決勝まで進んでもらいたいという気持ちも個人的にあるので、ドイツ勝利を予想しております。


 アルゼンチンもドイツと同じで大会を通じて調子を上げて来ています。”メッシの大会”とするためにメッシより前でプレーするFWゴンサロ・イグアインからメッシの運動量を負担する”FCメッシ”なるチーム作りも見事なモノ。アルゼンチンはいつもFWに強力な選手がいるために攻撃的なチームに見られがちですが、ディエゴ・マラドーナを擁した1986年のメキシコW杯優勝時も、”マラドーナのチーム”としてカウンターにかけていた守備的なチーム。またアルゼンチン国民も「実は1-0の勝利が好き」という思想もあるなど、今のアルゼンチンはその傾向が出ていてアルゼンチンらしいチームだと思います。ここへ来て、大会直前に2年半ぶりに招集された33歳のCBデミチェリスが準々決勝のベルギー戦で初出場初先発起用されて完封勝利に貢献。どこかの国のように2年半ぶりに招集された選手に頼るような事はしませんが、デミチェリスが最終ラインから最前線のイグアインへの縦パスをズバズバと通していた事は凄まじかったし、長身選手の多いベルギー相手に空中戦やフィジカルを優先した人選で、ラウンド16のスイス戦から3人の先発メンバーを変えた事と、それによる結果でチームの底上げが施せた事で、より一体感が出ています。90分平均8kmほどしか走行距離のないメッシはメッシで、それでいい!!そして、僕の大会前のMVP予想であるMFハビエル・マスチェラーノはやはりMVP級の働きをしています!!彼の身体半分わざと距離を開けてインターセプトしたり、縦パスを入れなければいけないタイミングで無理やりタメとコースを作って球足の速いグランダーのパスを供給する技術というのは地味ですが、実はそれも個人技の1つ。カウンター攻撃で個人技が話題に上がる今大会の傾向ですが、マスチェラーノが披露している当たり前のプレーの中に潜む個人技は今のアルゼンチン代表を集約する細かいテクニックの数々を楽しめるチームとして是非とも観てもらいたいです!!

 バルサでCBとしてプレーしながら代表ではボランチで定着しているマスチェラーノのプレーは特に今野にはもっと観てもらいたいですね!!「クリスティアーノ・ロナウドが好き」とガンバTVで言ってましたが・・・・。


 ベルギー戦で負傷したアンヘル・ディ・マリアという所属するレアル・マドリーではクリスティアーノ・ロナウドの、アルゼンチン代表ではリオネル・メッシの運動量を負担しながらも自分でも驚異的な突破力を誇るドリブルでCL決勝のMOMにも選出されたダイナモ兼プレーメイカーの離脱は痛いですが、ベルギー戦で初ゴールを記録したイグアインの復調ぶりと、負傷から復帰するメッシの盟友セルヒオ・アグエロに期待は持てるので中盤を固めつつのカウンター勝負になるかもしれませんが、決定力では1番だと思いますので、僕はアルゼンチンに優勝してもらいたいですね!!


オランダは・・・・・いつも対戦相手によってシステムもメンバーも違うので分かりません。上記のように監督の采配は冴えわたっていますが、意外とメキシコ相手にリアクションに入って失敗し、実はメキシコ相手には楽にボールを支配できた、というような事もあるし、PKも博打的要素もはらんでいたので何とも言えません。もっとも、試合が始まらないと読めない。先発メンバー発表されてもコスタリカ戦は3-4-3でスタートなど分からなかったぐらいポリバレントな選手とロッべン&ファン・ぺルシー、スナイデルの決定力溢れるゴールデン・トリオがいるので脅威ですが、マスチェラーノとデミチェリスが封じると願います!!

W杯グループリーグ~ベスト4までの的中率

 ~56%☛63%☛75%上がってます!!


 そして、個人的に予想させてもらったW杯のグループリーグ突破国、ベスト8、ベスト4・・・・へと続く決勝トーナメントの的中率も改めて発表させてもらうと以下の通りとなり、徐々に的中率が上がっています。コアな部分では当たっていたと言うことでしょうか!?


 そんな僕の決勝予想カードはドイツVSアルゼンチンです!!


さてさて、準決勝の行方はどうなるか!?お楽しみください☆


グループ 予想 結果 ベスト8進出国
A ブラジル ○ブラジル 予想 結果
クロアチア ×メキシコ ブラジル ○ブラジル
B スペイン ×オランダ コロンビア ○コロンビア
チリ ○ブラジル チリ ×オランダ
C コロンビア ○コロンビア 日本 ×コスタリカ
日本 ×ギリシャ フランス ○フランス
D イタリア ×コスタリカ アルゼンチン ○ドイツ
イングランド ×ウルグアイ ドイツ ○アルゼンチン
E フランス ○フランス ポルトガル ×ベルギー
スイス ○スイス ベスト4進出国
F アルゼンチン ○アルゼンチン
ナイジェリア ○ナイジェリア 予想 結果
G ドイツ ○ドイツ ブラジル ○ブラジル
ポルトガル ×アメリカ ドイツ ○ドイツ
H ベルギー ○ベルギー チリ ×オランダ
ロシア ×アルジェリア アルゼンチン ○アルゼンチン
予想まとめ ベスト16的中9か国 ベスト8的中5カ国 ベスト4的中3ヶ国 決勝
的中率 56% 63% 75%




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「ブラジルW杯決勝担当レフェリーは!?」投票募集中!!


そして、今大会決勝を担当するレフェリーを予想するアンケートも作りましたので、そちらにも是非ご投票ください☆尚、この表はグループリーグ最終戦終了後、準々決勝終了後にも更新してお伝えしたいと思っているのですが如何でしょうか!?

 

 ご参加いただける方は当ブログ左上にあるバナーから直接投票していただくか、下記URLからのご参加をお願い致します。皆様のレフェリーに対するご意見をお聞かせ下さい☆


http://blog.with2.net/vote/v/?id=132562


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