京都サンガ0-2ガンバ大阪
得点者【ガンバ大阪】今野(27分)、大森(86分)
内容的には地味なゲームに終始したものの、激しいボール際の競り合いと攻守の切り替えの速さを90分間通してサンガ相手に競り勝っての快勝はチカラが付いてきた証。リーグ4連勝で、J1昇格に続き、J2優勝に王手!!
39宇佐美貴史 | |||
7遠藤保仁(CAP) | |||
10二川孝広 | 6倉田秋 | ||
15今野泰幸 | 27内田達也 | ||
4藤春廣輝 | 21加地亮 | ||
5丹羽大輝 | 26西野貴治 |
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1藤ヶ谷陽介 |
57分、MF10二川孝広☛MF19大森晃太郎
70分、FW39宇佐美貴史☛FW20佐藤晃大
【ベンチ入り】GK29木村敦志、DF2オ・ジェソク、MF13阿部浩之、25岡崎建哉、FW9ロチャ
6戦3敗の大不振も、天皇杯・J1大宮相手に完封したCBコンビを優先起用してリーグ3連勝で一気にJ1昇格!~前節大活躍の二川含めた同じ11人でスタート☆
若手の台頭が目立った今季。日本代表コンビが5試合欠場した6月の5試合で4勝1分無敗&無失点という驚異的な結果を出して自身をつけました。プロ2年目の長身CB西野貴治、今季からボランチにコンバートされた内田達也が主力として抜擢されるなど、若手とガンバユース色が濃くなりつつ”新生ガンバ”は6月でレンタル期間満了にて得点ランクトップFWレアンドロが退団した影響は感じさせなかったのですが、日本代表への召集により1ヶ月程チームを離れていた遠藤と今野が5試合の欠場から戻ってからは個人技に依存するだけの”昨季のガンバ”が戻ってしまっており、6月の5試合で1失点だった堅守も7月の5試合で11失点や、31~36節までの6試合でも11失点と急増しており、チーム成績低迷の要因に。
9レアンドロ | |||
41家長昭博 | |||
14倉田秋 | 13阿部浩之 | ||
7遠藤保仁 | 17明神智和 | ||
4藤春廣輝 | 5丹羽大輝 | ||
15今野泰幸 | 8岩下敬輔 | ||
1藤ヶ谷陽介 |
【相手チーム状況~京都サンガ】下部組織出身アタッカー陣と”大木流”の融合+横谷で完成した京都スタイル貫き7連勝も・・・横谷の穴を埋められるか?
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【マッチレポート】先制点までボールを支配し、その後は試合を支配したガンバ
ここへ来てベストメンバーを編み出した感のあるガンバとは対照的に、京都は出場不可の横谷の代役に注目が集まった中で”偽CF”に起用されたのはなんと山瀬。三平が右ウイングでプレーし、CBのバヤリッツァが欠場したために、CBには今季まだ2試合目の出場となる内野が起用されるなど京都はベストメンバーを組めない状況でキックオフされた京阪ダービー。
開始早々こそクリアボールを拾われて工藤にシュートまで持ち込まれたものの、ほぼボールを回すガンバペースで進む展開。パスワーク以上に際立ったのがこの3連勝の要因でもあるボールを奪われた直後のプレスの意識、攻守の切り替えの速さといった部分。チーム全体に浸透した守備意識でボール際をことごとく制してポゼッションに繋げる強度はさらに増していました!!
4分、遠藤のFKでの正確なキックからフリーの宇佐美がヘッドで狙ったり、15分と18分には宇佐美がドリブルでの打開からシュートを狙う場面など徐々に好機も作りながらテンポを上げていっていた時間帯でした。
27分、左からエリア内に侵入した藤春の低いライナー性の速いクロスを相手GKが弾いたボールに、エリア内まで攻め上がっていた今野が拾ってダイレクトで合わせてシュートが決まり、ガンバが待望の先制点。0-1。
京阪ダービーであるだけでなく、ガンバはJ2優勝、京都もJ1自動昇格やJ1昇格プレーオフ争いという”タイトル”が掛かった緊迫した戦いであるため、是が非でも欲しかった先制点。
先制したからこそ、相手が前に出てくるために生まれる裏のスペースを活かすカウンター狙いに切り替えたガンバは”試合巧者ぶり”を発揮する。リスクを回避した中で集中した守備陣は、本職CBが4人という複合的要素も相まってチャンスすら与えず。
京都はボールこそ支配するものの、36分の工藤の強烈なミドルシュートがクロスバーを直撃した以外はスピードとキレ抜群の左サイド・駒井のドリブル突破に頼るのみの攻撃。その駒井は果敢に仕掛けたものの、加地が粘り強く対応したり、クロスの精度の低さもあって決定機は作れず。
前半は先制点までガンバがボールを支配し、先制後は試合を支配するといった展開で、ガンバの1点リードで折り返しました。
後半に入ってもボールを支配したのは京都。でしたが、やはり最前線の特に中央で起点を作れず。横谷不在が響いているのを感じるというガンバにとっては逆に嬉しさまで感じる京都の単発な攻撃。セットプレーでも横谷の不在により精度が芳しくなかったこともガンバには有利に作用したはず。
また、堅守速攻が冴えるこの日のガンバは選手交代でもその要素を追求した采配がモノをいいました!!
57分という早い時間帯でボールを持てない展開では活きないMF二川に替わって、個人技で打開できるMF大森を投入。さらに70分には長身でハードワークができるFW佐藤を投入したのも利きましたね!!
守備ブロックを構築してどっしりと守るガンバに対し、京都も63分にエリア内に侵入しての三平にシュートがあったものの、GK藤ヶ谷のファインセーブと集中していたCB丹羽のファインクリアで防ぐなどして対応。
京都はさらに攻勢を強めるために66分にMF倉貫に替えてFW宮吉を、80分に右SB下畠に替えてFW中村を投入。本職FWがゼロだった先発メンバーから最前線に本職FW2人をぶつけて来た事で、これにより終盤に入って運動量も低下気味だった両者にスペースが生じている中でオープンな展開へと移行。
77分、中盤でボールを奪った京都がショートカウンターからフィニッシュまで持ち込むも、GK藤ヶ谷がファインセーブで防いだあとは前にかかり過ぎた京都の裏を突いたガンバのペースに。
84分、カウンターから内田がシュートまで持ち込んで得たCK。遠藤のキックから頭1つ競り勝った西野の豪快なヘディングシュートはゴールライン上でDFにクリアされたものの、その直後に待望の追加点が入ります。また、この時の京都ベンチはチーム最多の12ゴールを記録し、出場時間に直せば1試合1ゴールという驚異的な得点率を誇るFW原が交代要員としてピッチサイドで準備していた”最後の勝負の時間”という今季最大の重要な時間でした!!
その時・・・・!!!
86分、相手陣内でボールが高く跳ね上がる。京都守備陣が手薄な中でサポートがないと感じた遠藤が詰める。案の定、処理しきれなかった相手DFからボールを奪取し、完全にフリーになって左から中央へ入ってきていた大森へ的確なパス。GKと1対1になった大森はGKに当てながらもゴールへとシュートを沈ませ待望の追加点に。0-2。さらに大森自身にとってもプロ初ゴールとなる記憶と記録に残るゴールに。
直後にFW原が投入されたものの、京都に反撃する術はなく、そのままガンバが完封勝利!!この日の夕方にヴィッセル神戸が敗れたため次節勝利でガンバのJ2優勝が無条件で決まる”王手”となりました!!ホーム万博で初めてトローフィーを掲げるチャンスです!!「国内タイトルで唯一獲得していないJ2優勝を獲るためにJ2に来た」んですから!!そうですよね!?皆様(笑)
ヤット魅せた代表コンビがチームに融合
~今野はマン・オブ・ザ・マッチ級の働き
やはりこの日は遠藤&今野の日本代表コンビの活躍は際立っていたという事は強調せずにはいられないでしょう!!6月の代表不在期間に今季最高の成績と多彩なカウンターなど”長谷川ガンバ”の戦術浸透ぶりが際立っていたので当ブログでは”代表不要論”も説きましたが、この重要な試合で真価を発揮したと言えるでしょう!!
では、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆
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GK藤ヶ谷陽介6.5実は好調な”万博の守護神”は今日も健在(仙石さん流)
DF加地亮6.5駒井のスピードに振り回されながらも決定的な仕事はさせず。
DF西野貴治6.5試合展開に入って行けていると思わせる頭脳的なカヴァーリングが冴えた。脚やリーチの長さも活かしてゼロトップの布陣でも対応して自身の公式戦出場試合では15回目の完封勝利。(西野不在では完封は2試合のみ)
DF丹羽大輝7.0彼を中心に守備の輪が、いやチームの輪が広がっている。負けた試合でも主将よりも先陣切って先頭を歩く姿に”ガンバのCB”の系譜も感じる。山形戦のキャプテンマークは任せてもいいのでは!?サポーターも観たいはず!!遠藤不在なので、勝ってJ2優勝が決まればトロフィーを掲げるのは彼でイイのではないでしょうか!?
DF藤春廣輝6.5攻撃参加の数は少なかったものの、貴重な先制ゴールは彼が半分くらいいただいたような鋭い突破とクロスでした。守備面では昨季J2二桁ゴールのFW三平に何もさせない鉄壁ぶり。
MF内田達也6.5遠藤や今野が果敢にボール奪取に行けたのは”中盤の掃除屋さん”の彼がバランスを取ってボールを回収していたから。カウンターの際にはゴール前まで突っ込む場面もあるなどオールラウンドにプレー。
MF今野泰幸8.0圧倒的な運動量と身体全体を使った攻守に渡るプレーでビッグマッチ勝利の立役者に。ユニフォームが白だった事もあるが、最もユニフォームを汚した選手こそが彼だったことは先制点以上に価値がある。
MF二川孝広(57分まで出場)5.5さすがのボールタッチを見せる場面もあったが、チーム戦略的にそれは先制点まで。任務遂行と共に早期交代に。
MF倉田秋6.0チームプレーを献身的にこなしつつ、カウンターの際に1人で持ち込める長いドリブルで地味なプレー内容に終わりながらも、最もこの日のチーム戦略に忠実にプレーした選手と言える。グッジョブ☆
FW遠藤保仁7.0古巣対決となった主将はここ最近封印していたセットプレーでも抜群の精度を発揮。FW登録とはいえ自由なポジションを取った中でもピンチと見ればチーム1の危機察知能力で防ぐなど終始チームを先導する的確なプレーを続け、最後は追加点のお膳立てと完璧なプレーぶり。
FW宇佐美貴史(70分まで出場)5.5前半だけで4本のシュートを放つなど彼の積極性がチームを牽引したが、後半はカウンターを仕掛けるタメが作れずに潰された。
途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MF大森晃太郎(57分から出場)6.5祝・初ゴール!!J1で通じる、通じない関係なく、1000分近く出場して無得点とはガンバのアタッカーとしては失格だが、これでケッチャップドバドバ事件へと流れるか!?(笑)
FW佐藤晃大(70分から出場)6.0カウンターを仕掛ける際のポストでよく収めて起点となった。前節の自身のゴールも、この日の大森のゴールも、宇佐美がピッチにいない時に生まれた初めての得点だったのが彼の復帰で続いているのは偶然ではないはず!!ロチャ、平井、川西の3人分を1人でこなせるのかもしれない!!ただし、山形戦の先発出場はないかな?さすがにスタミナが持ちそうにないし、そういう起用の方が現状はチームにとっても本人にとっても活きるし、プレーオフ進出に意気込む山形相手という緊迫したゲームでは彼の起用が重要なポイントになるはず!!
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