J2リーグ第35節、ガンバ大阪VS愛媛FC~完敗。引き出しが少なく攻撃停滞で当然の帰結【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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万博に集いし青と黒の戦士
ガンバ大阪0ー1愛媛FC

得点者【愛媛FC】アライール(68分)

愛媛の守備的なゲームプランの前に無策ぶりを露呈しての完敗・・選手も監督も引き出しの少なさが致命的


ガンバ大阪、J2リーグ第35節・VS愛媛FC
  9ロチャ  
  39宇佐美貴史  

25岡崎建哉

13阿部浩之
7遠藤保仁(CAP) 27内田達也
4藤春廣輝 21加地亮
15今野泰幸

5丹羽大輝

  1藤ヶ谷陽介  
【選手交代】

66分、MF25岡崎建哉☛FW14平井将生

71分、FW9ロチャ☛FW18川西翔太

76分、MF27内田達也☛MF19大森晃太郎

【ベンチ入り】GK29木村敦志、DF24星原健太、26西野貴治、MF23武井択也

  

 秋になって好調の二川が負傷欠場で、3試合ぶりに岡崎が先発復帰


 初のJ2降格から迎えた今季はここまでリーグ34節を終えて首位をキープ。日本代表戦への招集で遠藤保仁、今野泰幸を7試合欠いているものの、代表不在の7試合は無敗の強さを見せている。プロ2年目の長身CB西野貴治、今季からボランチにコンバートされた内田達也、新人MF岡崎建哉が主力として抜擢されるなど、若手とガンバユース色が濃くなりつつ”新生ガンバ”は堅守とカウンター攻撃の多彩さを披露。6月末でレンタル期間満了にて得点ランクトップFWレアンドロと天才MF家長が退団した影響は感じさせなかったのですが、日本代表への召集により1ヶ月程チームを離れていた遠藤と今野が5試合の欠場から戻ってからは個人技に依存するだけの”昨季のガンバ”が戻ってしまっており、6月の5試合で1失点だった失点も7月の5試合で11失点以降も急増しており、ここ最近のチーム成績低迷傾向の一因になっています。

 しかし、勝点差なしの2位神戸との首位攻防戦となる阪神ダービーで、2年ぶりにガンバ復帰を決断した宇佐美が再デビュー戦を別次元の2ゴールによって直接対決を制すなど8月は宇佐美の月間MVP受賞の大活躍で無敗を保ったものの、9月に入って最初の長崎戦で、相手の猛烈なプレスに屈して何も出来ないまま、1-2というスコア以上に内容的に完敗を喫してしまいました。

 長崎戦の完敗を経ての天皇杯初戦・FC今治戦を6試合ぶりにMF二川孝広、9試合ぶりにMF阿部浩之、7試合ぶりにDF丹羽大輝を先発復帰させて5-0と圧勝。地域リーグ所属ながら、昨季リーグ王者のサンフレッチェ広島を破ったFC今治を寄せ付けず。その流れを持って挑んだ水戸戦でも丹羽は完封勝利に貢献し、阿部と二川は共にリーグ11試合ぶりのゴールを記録し、9試合ぶりに途中出場のFW川西翔太も11試合ぶりのゴールを記録するなど出番が少なかった選手が大活躍しての5-0圧勝。

 そんな本来のガンバの持ち味である安定したポゼッションを活かして追加点を奪っての完勝だった水戸戦だったものの、前節・松本戦では相手の特徴でもあるセットプレー2発を食らっての2-2のドロー。終盤の15分程を数的有利で戦ってのドローはガンバにとって納得できるモノであるはずがなく、それどころかシュートにまで至らない攻撃のアイデア不足と、宇佐美への依存度の高さを露呈しました。

 以上を経て迎えたこの日は、「秋になったらフタが走り出す」と好調だったMF二川が負傷欠場。代役は3試合ぶりにMF岡崎が入り、前節からの変更点は1カ所でスタートしました☆

【相手チーム状況~愛媛FC】知将バルバリッチが退任して転換期!!

昨季J2リーグ16位となり、堅守で確かなチームを作りあげたバルバリッチ監督が退任。今季から現役時代にもチームでプレーしていた石丸清隆氏がコーチ、下部組織の監督を経て新監督に就任。

 これまでの堅守よりもMF出身の指揮官は中盤で丁寧に繋ぐサッカーを志向する事を決意。名古屋からベテランMF吉村圭司を獲得し、長短のパスを持ち味とするトミッチ等の中盤と、FWにも重松健太郎やは河原和寿などの小柄でMFもこなすアタッカーを配置し”ゼロ・トップ”システムを取り入れ、攻守一体となった組織的なサッカーを志向し、ガンバとの前回対戦時は前半に先制してCKも7-0と圧倒する内容を見せていました。結果的にはCKからの2発でガンバが逆転勝利を喫しましたが、ガンバにとっては絶対に不得意とするタイプのチームです。


【マッチレポート】前半は個人技で上回り逆転も・・宇佐美が乗り切れない

       

 愛媛はゼロトップとしてFWに入る河原、重松という技術と運動量、スピードに優れた2人を共に欠いており、8月にレンタルで獲得したオズマールがワントップで初先発。しかし、彼が前線でボールを収められなかったため、当初から守備的なプランを用意していたとはいえ、愛媛は自陣内に籠った超守備的陣形で凌ぐ前半になりました。


 ガンバは5バックで”ゴール前にバスを止めた状態”で守る愛媛に対して、相手ボールでもボランチの遠藤がロチャよりも高い位置からプレスをかけてボールを奪い返すなど、ボールを完全に支配し、ガンバが相手陣内に押し込んだハーフコートゲームの様相を展開。


 11分、左サイドに開いたロチャがボールを受けて宇佐美、岡崎と細かくパスを繋いでエリア内に抜け出し、再びボールを受けたロチャがフリーでシュートするも、GKのファインセーブに阻まれる。

 19分、遠藤のFKのこぼれ球を拾った宇佐美が相手守備陣のタイミングを外してのシュートを放つも、これもゴールならず。ガンバ自慢の最強2トップが決定機を取れないもどかしい展開になっていく。


 すると20分以降は相手を引き出したり、3人目の動きを取り入れたり、バイタルエリアを使うというような効果的なパスワークや、メリハリがなくなってしまいアイデアが感じられない前節・松本戦の終盤のような試合展開となってしまい、完全に攻撃が停滞。


 愛媛は両ウイングバックが5バック化する守備的な戦いをするも、本職FWの石井が2カ月ぶりの負傷明けとは思えない献身的な動きで、右WBとしてガンバの持ち味である左サイドからの攻撃を沈黙させていました。特に藤春の攻撃参加がほとんどなかったのはこのためで、二川の不在も大きく感じさせました。ただ愛媛の攻撃は最前線のオズマールが機能しないために、3分に東がロングボールから上手く抜け出して放ったシュート以外は全く攻撃の形すら作れませんでした。


 そんな正直言って、観てると眠たくなる前半はスコアレスという何とも当然の帰結というスコアで折り返しました。






 ガンバが苦手とする”鳥栖・長崎スタイル”に近い後半の愛媛にも・・

  ~長谷川監督の采配にも疑問が・・・

 

後半、愛媛は開始からFWをオズマールから渡辺に交代。フィジカルに強さを持つ渡辺が最前線からプレスをかけ、それに追うように連動したプレッシングを仕掛け、前半のボールを”待つ守備”から”奪いに行く”守備も取り入れ始めました。


49分、前で奪ったボールをエリア内まで繋ぎ、加藤がシュートを放つなど愛媛が少ないながらも意図を感じさせる攻撃を仕掛け始めました。また、愛媛は11人が一体となっているため、攻撃に転じる回数は少なくとも、選手間の距離が近いために、カウンターを狙うというよりは自分達のペースで戦っていたので、その点はハードワークによるスタミナ切れにも繋がらなかった要因だったと思います。


 逆にガンバは・・・・前半20分以降のように流れが停滞したまま、時より宇佐美の個人技で打開してのシュートがあるぐらいで、ロチャはボールにすら触れない状況。選手交代やシステム変更といった采配、テコ入れの導入が必要に感じつつあった・・・そんな曖昧な時間帯でした・・・


 68分、中央やや左で奪った中距離の愛媛のFK。1人がボールをまたいでのトリックから加藤が左足で蹴った高精度キックから、ガンバDFのマークを外してゴール前でフリーに飛び込んだアライールがダイビングヘッドで決めて愛媛が値千金の先制点。0-1。この場面、内田がファウルだかオフサイドでセルフジャッジでゴールシーンを副審を見た状態でやりすごしているのが・・・情けない・・。


 ガンバは66分に岡崎に替えて平井を投入し、ロチャとの本職FWの2トップに切り替えた直後でした。失点してからは71分にロチャを諦めて、動きのあるFW川西を投入。76分には右サイドに大森を投入し、左の宇佐美と共に両ワイドから個人技による推進力で局面打開を図りました。


 が、効果的なプレーは少なく、72分には自陣内でのスローインを奪われて加藤のエリア内でのドリブル突破からのループシュートに対してGK藤ヶ谷がファインセーブを強いられる場面があるほど。


 創意工夫が見られたのは88分。宇佐美がバイタルエリアで前を向いて仕掛けエリア内の川西が巧みに裏を抜けてエリア内右サイドを抜けた大森がマイナスクロス。これを動き直した川西がボレーシュートを放ったものの・・・枠を大きく外して万事休す。


 その後はDF今野を前線に置いたパワープレイに切り替え。これなら平井と川西が投入された意味がなくなるというアベコベ采配は何の打開策にもならず。93分のクロスのこぼれ球を強烈に狙った阿部のシュートもGKの正面を突き、ガンバはJ2リーグの首位から陥落する敗戦を喫して今季4敗目。


   

選手も監督も引き出しが少なすぎる!!

 ~3バックもできない、ルーカス、橋本のような幅がない


 ロチャはやはり限界か!?後半はボールを受ける事すら出来ませんでした。

しかし、ロチャとホットラインを築く大森を76分に投入してサイド攻撃を重視するならば、パワープレイも含めてヘディングシュートに強さと上手さを持つロチャがいない、という長谷川監督の采配に疑問を感じる部分の方が多いです。どうせ変えるなら、スコアレスのもっと早い時間帯で、攻撃の停滞を破れる動きのある川西だったように思うガンバサポーターは多いはずです!!


 また、最後のパワープレイに至るのは仕方ないかもしれませんが、どうしても得点が欲しいという時間帯での”スクランブル布陣”はパワープレイではなく、加地を3バックに組み込んで安田理大や佐々木勇人のような縦への推進力のある選手を両ワイドに入れつつ、本職FWと2列目のアタッカーを合わせて3人、4人を共存させるオプションが有効で、実際に長身FWもいないチーム編成になっています。その意味でも長谷川監督の引き出しの少なさや、現有戦力にルーカスや橋本英郎のようなポリバレントかつ自分で考えられる選手の必要性を感じました。そういう意味での引き出しの多さを持っているのは現状では加地1人だと思います!


遂に復帰する”前半戦MVP”倉田秋!!

 ~関西ステップアップリーグで75分出場

万博に集いし青と黒の戦士
そんな中、
前節・松本の反町監督が「倉田がいなければ長い距離を走れる脅威を感じさせる選手がいない」という的確なガンバ批評を受け、昨日僕は京都サンガとの関西ステップアップリーグにて倉田秋を久しぶりに観に行ったのですが、やはり彼の復帰はチームに大きなモノを注入できるでしょうね。平井&川西の2トップで、左サイドMFに入った倉田でしたが、ドリブルだけでなく、左SBに入ったジェソクの攻撃参加を施すキープとパスや、ゴール前に入っていく鋭い動きと共に相手陣内でもボールを奪いに行けるプレッシングがあれだけ出来るならば、次節・栃木戦でのベンチ入りは堅いでしょうし、停滞感が著しいチームにあっては即先発もあるでしょうね!!


 そして、昨日のステップアップリーグを観て強く書いておきたいのは、武井の凄まじいプレーの連続!!攻守に渡って両ゴール前まで関与する”ボックス・トゥ・ボックス”MFとして幅広く動き回り、マルセイユ・ルーレットならぬ”武井ターン”でルーレットしてからのトーキックのミドルシュートを決めてました!!さらに試合終了直後に長谷川監督から長々と武井本人と話し込んでいたため、ここ最近不調の内田に代わっての先発起用はあるかもしれませんよ!!


 ちなみにこの試合にはFW佐藤晃大は帯同してませんでした。また負傷したのか完治してないのか?・・・・ちなみにDF岩下敬輔も姿は見せずで、FWパウリーニョは先発したのですが、前半途中にまた負傷交代しました・・・・どうなるんでしょうか!?シーズン終盤とはいえ負傷者続出と治りの悪さは異常です!!J1昇格へ向けての最大の補強ポイントはGKでも、DFでも、監督でもなく、フィジカル部門だと思いますね!!


 リーグ戦は残り7試合ですが、練習試合から猛烈なアピールが続いています事を皆様には報告しておきますね!!


 では、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆

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GK藤ヶ谷陽介5.5失点シーンは仕方なし。ファインセーブもあった。


DF加地亮5.5右で起点となって攻撃にも絡んだが、もっと幅を利かせらる選手なだけに、マッチアップする相手が攻撃に全く上がって来ないこのような試合では3バックで使うなどしてもらいたい!!

DF丹羽大輝5.5カウンターを受けた際にも強さを見せて高いDFラインを維持したが、セットプレーに弱さを見せる気がする。

DF今野泰幸5.0もうちょっとビルドアップでドリブルを多くして遠藤のマークを剥がすなど工夫して欲しい。ボランチもSBも出来るけれど、”便利屋”であって、”ポリバレント(多様性)”ではない。指示されて何かするんでなく、自ら行動を起こす事をガンバだけでなく日本代表でも求められている!それは個の能力を上げるという意味ではないのに本人は気づいていないようにいつも感じる!!

DF藤春廣輝5.0二川の不在をもっとも痛感させた。好調を長い間キープし、得点やアシストが急増していた左SBが、相手が完全に自陣に引いている試合で攻撃参加がほとんど出来ないとは・・・。もちろん本人のインサイドへの突破力やスペースを見つける眼とアイデアが不足してるのは承知だが。


MF内田達也(76分まで出場)4.5阿部や宇佐美がクサビを受ける動きを見せても縦パスを出せない場面が多く、失点シーンでは・・なぜかセルフジャッジにより防げる可能性を潰し、終盤は交代に。次節は先発ピッチにはいないのではないか!?

MF遠藤保仁5.5日本代表でも感じる自陣でのクオリティの不足をガンバにも感じるが、その理想は彼。細かいパスワークでプレスをいなす術をいとも簡単に高精度でやってのける彼をもっとハーフウェイライン付近でもフリーでプレーさせられれば・・・。ちなみにこの日はセットプレーの精度だけが低かった。

MF阿部浩之5.0動き自体はギャップを突くなど悪くなかったが、パスが出で来ない事が多かった。「いいとこいるのに」の状態。そんなとき彼はいつも献身的に、健気にプレーに戻るが、もっと怒った表情で要求するなど人間的に濃さを出す必要があるかもしれない!!”ガンバの2列目”とはJリーグの花形ポジションなだけに、それだけの要求もされるが、周囲に要求する事も必要!!

MF岡崎建哉(66分まで出場)5.0前半20分までは宇佐美やロチャと絡んでチャンスメイクしたが・・全くボールすら受けずに相手陣内で埋没してしまった。遠藤や内田とのポジションチェンジで、2列目、3列目の動きをつける働きを期待したい。


FW宇佐美貴史5.0個人技で打開する事もあったが、シュートは枠を外れたり、GK正面を突くなど不調。今後は倉田の復帰もあってポジションや組み合わせで変更点も出てくる事が予想されるが、彼には結果だけを求めて行きたい!!

FWロチャ(71分まで出場)4.5前半11分の決定機を取れず。あとはボールに絡む動きすら見せられずに沈黙。”宇佐美包囲網”が徹底されるだけで無力化するのは勿体ないほどの決定力を持つストライカーだけに奮起してもらいたいし、大森とセット起用するなど監督も起用法を考えて欲しい!!


途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

FW平井将生(66分から出場)4.0ロチャ以上に存在感を示せず。終盤はガンバが数的不利に感じさせる消えっぷり・・・富山戦を思い出してしまった・・・ョ。

FW川西翔太(71分から出場)5.5好機を作り出す動きを見せて、フィニッシュも自ら呼び込んだが、シュートだけが・・・良くも悪くも”川西らしかった”。”川西らしさ”を脱皮する事が求められる!!

MF大森晃太郎(76分から出場)6.0ここ最近は限界を感じさせる低調なプレーが続いたが、この試合ではガンバの選手で最も良い動きを見せた選手。右サイドで加地と、サポートに入った川西や宇佐美と絡んで好機連発。J2優勝は意外にも!?彼の活かし方がキーポイントになるかも!?

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そして、新アンケート募集中です!!


 そろそろ”前半戦MVP”の倉田秋が復帰しますので、

【倉田復帰後のガンバ大阪、理想の攻撃ユニット】にしました!!


 宇佐美とのダブルゼロトップシステムなのか!?ロチャも含めた3トップなのか!?

そのまま左サイドMF(岡崎や遠藤、二川と最も固定されてないポジション)に入れるのか!??


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