ガンバ大阪からのレンタル移籍中選手の活躍状況~出場記録と寸評☆【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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 今季のガンバではレンタル移籍から帰ってきたDF丹羽大輝、倉田秋がレギュラーとして活躍しています。共にレンタル先でレギュラーとして活躍し、期待を持ってガンバに復帰しました。

 その期待に完全に応えきれてないので低迷してるとも言えるのですが・・・

そして、そんなレンタル移籍中の選手が初ゴールなど次々と活躍し始めているので、ここでは今季ガンバからレンタル移籍中の選手の活躍ぶりをまとめました☆

この夏の移籍市場で3選手が加入した事もあり、レンタル放出された選手も増えました。なんと今季から加入した選手も放出されるという事態にもなってます。実にFWイ・スンヨルを含めて8選手に増えましたので個別にレンタル先のチーム状況と照らし合わせて見ていきましょう☆

何人か早期復帰して欲しかったものですが・・・・

※尚、評価は当ブログでの採点を平均化したものです。

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寺田 紳一

MF13寺田紳一 27歳

今季のガンバでは

リーグ9試合(先発7)537分、評価5.44

ACL3試合(先発1)125分、評価5.50

横浜FCへの2年間のレンタル移籍から復帰したユース出身天才肌のMF。柔軟なドリブル、独特なパスセンスを合わせ持ち、ミドルシュートにも強烈なモノを持つチームきってのテクニシャンも、ガンバでは2008年から原因不明の病気や怪我にも悩まされ出場機会激減。横浜ではボランチとしても新境地を開拓したり、カズさんからキャプテンマークを任され、プレー範囲と経験を加えた☆※僕は彼がフタさんから【10】を奪う、と予想しており、2006年に彼の【20】のユニフォーム購入しました☆

【今季のプレーぶり】スタミナが最後まで持たないのが問題ですが、ボール際を”戦える選手”に。清水戦の快勝も彼の変身ぶりが大きかった!!※しかし・・・・鹿島戦での大敗から先発を外され、出場機会激減。あの清水戦のボランチ4人体制での”ボール狩り”戦術こそ必要なのに・・・。”練習試合を観てもモチベーションが低下傾向が見て取れる”と当ブログでも書いた矢先・・・昨季まで2年過ごしたJ2横浜FCへシーズン終了までのレンタル移籍が決定。

【新天地】

横浜FCはJ2リーグ8位

リーグ4試合(先発3)304分出場

リーグ未勝利の段階でバトンを受け取った山口素弘・新監督が指揮を執ってから絶好調の横浜FCはJ1昇格プレーオフ圏内のリーグ6位どころか、現実的に迫ってきたJ1昇格・優勝を狙っていて結果も十分に付いてきている素晴らしいチーム。※すでに合流4日目でリーグ戦にも出場し、決勝点にも絡んだ模様。以降は先発フル出場を続け、真剣にJ2優勝を狙うチームの主力として活躍している☆彼にとっては本当にイイ移籍になっている!!!

星原 健太

FW24星原健太24歳

今季のガンバでは

リーグ2試合(先発0)53分、評価4.00

ACL2試合(先発0)36分、評価5.25

一昨年はトップチームの前線の選手の故障や不調から本職で初の公式戦の出場機会を獲得。しかも、鹿島スタジアムでの鹿島戦でJリーグ初ゴール!またバースデーゴールともなった。

 50mを5秒台で走る俊足を活かし、サイドバックやサイドハーフでの経験も上手く活かし、突破力も上手く使えれば脅威のスーパーサブになるかも!?という選手。

【今季のプレーぶり】現状の苦しいチーム状況にあっては、彼の爆発的なスピード・瞬発力のような”解りやすい武器”を使うのもアリでは!?と思わせたが、FWが怪我や不調で出場機会が出てきた中で、動き出しがワンパターンで連続した動き出しがなかった。驚異的なスピードがあっても判断が遅く、結果的に”遅い選手”になってしまっていて勿体なかったです。

  ブログをGK木村敦志と共に共同で開設していたが、レンタル移籍後も継続しています☆

【新天地】


J2水戸ホーリーホックはJ2リーグ11位

リーグ2試合(先発1)125分、1ゴール

プロ入り6年目。現在2年間のレンタル移籍を経てガンバで主力となったMF倉田秋と、今季から大宮でプレーしている左SB下平匠と同期。3人の中で最も試合出場経験が少なかったにも関わらず、1度もレンタル移籍もしなかった中、先日J2水戸ホーリーホックへのシーズン終了までのレンタル移籍が決定。FWには鈴木隆行が君臨し、ポストプレーやキープ力で攻撃の柱として活躍中。元ガンバFW吉原宏太も所属しており、好調の岡本達也等ポジション争いは激しくなりそう。監督も元日本代表の主将・”闘将”で鳴らした柱谷哲二氏とあって厳しい環境で揉まれる事で進化を期待したい!!

そんな中、移籍早々から先発起用され、出場2試合目でJ2初ゴールを記録!!!すでに細かい負傷を繰り返す癖を新天地でもしてしまっていますが、脅威のスピードでJ2のピッチを疾走してます☆

イ スンヨル

FW37李昇烈 23歳(今季からの新加入)

今季のガンバでは

リーグ8試合(先発3)253分、評価5.06

ACL3試合(先発2)192分、評価5.25

韓国の強豪FCソウルから加入した元韓国代表アタッカー。Kリーグ新人王も獲得し、2010年W杯も経験した通称”ピーターパン”。高さもあるが、どちらかと言えばドリブル突破からのチャンスメイクを得意とする印象。

【今季のプレーぶり】昨季印象的な活躍をした同胞の李根鎬を引き合いに出されるが、彼と比べれると運動量が少ない。またファウルのアピールや異議など不必要な事が多い一方で、ゴール前のポジション取りには不用意さがあるのが気掛りではあった。ガンバにもだいぶん慣れてチームメイトから大声でパスを呼び込み、フィットへ意欲を見せ始めたが、出場機会は少なかった・・・。リーグ中断明けも出番がなく、ベンチからも外れ、そのまま蔚山現代へのシーズン終了までのレンタル移籍が決定。結局プレースタイルすらハッキリしなかったが、日本の大学に通うキム・スンヨンの兄が絶賛しているポテンシャルを発揮出来なかったのは本人というよりも、未熟すぎるコーチングスタッフに責任がありそう。


【ラフィーニャ、スンヨルの新天地・蔚山現代】
昨季までガンバでプレーしたイ・グノ&キム・スンヨンがプレーしており、逆にガンバに加入した家長昭博も先日まで在籍。ACLでもベスト8に進出しており、”元ガンバ戦士”が集まっているのでサポーターからも一目置かれるクラブ。

現在Kリーグでは全44試合中29試合が終了し、首位から勝点9離された4位と優勝は厳しい模様なので、ACLへ照準を合わせるか?クラブワールドカップで活躍ぶりを観たいため、ガンバサポーターからの応援も熱いかな!?ちなみにグノは8ゴールでエースとしてチームを牽引している。

河田 晃兵

GK河田晃兵 24歳 プロ入り3年目

アビスパ福岡へ1年間のレンタル移籍中

現在、福岡はJ2の15位

出場機会なし(全試合ベンチ入り)

【寸評】

未だ1度もプロ入り後公式戦出場がないが、開幕からずっとベンチ入りは続けて第2GKとして準備☆地元でもある福岡なのでやりやすさはあるかも!?現在ガンバのGK陣では武田洋平が清水エスパルスからのレンタル移籍で所属しているので、来年ガンバに所属するのは河田か武田か?という勝負になると予想。二人ともそれぞれのチームが守備に問題を抱えているだけにチャンスはあり!!いざ勝負!!※チームはJ2でワースト2位の47失点を記録しているのに、未だに全試合でベンチ入りしていながらチャンスは与えれない・・なぜ?

菅沼 駿哉

DF菅沼駿哉 22歳 プロ入り4年目

ジュビロ磐田へ1年間のレンタル移籍中

現在の磐田はリーグ6位ナビスコグループB3位で敗退

リーグ11試合(先発6)613分、1ゴール

ナビスコカップ6試合(先発6)540分フル出場

【寸評】

ガンバ戦以外は全てベンチ入りしている。加えて、ナビスコカップでは全試合フル出場。チームも最終節までグループ突破を争っていました。シーズンが深まるにつれて定位置を狙える状況は十分にあると見ます☆五輪代表候補合宿にも呼ばれました☆

 プロ入り前から単身で練習後にジムに通い、体幹を鍛えたガンバユース出身にしては珍しいタイプの選手。ガンバではサテライトでも右サイドバックの人材がいないために本職のCBで試されないジレンマがあったため、昨季後半からJ2ロアッソ熊本へのレンタルを経験し、リーグ16試合出場を経験。ガンバでもACLと天皇杯、スーパーカップで出場経験があるが、未だJ1リーグでの出場がなかった。

※リーグ最多得点チームであるジュビロが好調なチーム状態の中で出場機会を得てJ1デビューも果たし、欠場者が出た大宮戦ではスタメンフル出場し、完封勝利に貢献も果たすなど出場機会が増え、最近はリーグでも先発出場が増えている。セレッソ大阪戦ではJ1リーグ初ゴールを記録、と順調な成長曲線を描いている。彼をレンタルバックすればイイのに・・・・。もう帰って来てくれないのでしょうか!?
万博に集いし青と黒の戦士
MF宇佐美貴史 20歳 プロ入り4年目

ドイツ・バイエルンミュンヘンへ1年間のレンタル移籍、

新シーズンから同・ホッフェンハイムへ1年間のレンタル移籍

バイエルンはリーグ2位、DFBカップ、CLも共に準優勝の”シルバーコレクター”

リーグ3試合(先発2)166分出場、評価5.67

DFBカップ1試合(先発0)17分出場、1ゴール

CL1試合(先発0)9分出場

ホッフェンハイムはリーグは開幕前&DFBカップ1回戦敗退。

DFBカップ1試合(先発0)45分出場

【寸評】

バイエルンではリーグ2節でデビューも、ロスタイムに致命的なミスをして途中出場から途中交代という屈辱を味わい、以降は下部リーグとのDFBカップとグループ首位通過が決定したCLの消化試合での途中出場のみに終わっていた。1月末に夏以降の完全移籍への買取オプション行使の拒否を発表され、以降もトップチームでの出場機会はなかったが、リーグでの優勝争いが絶望的になり、CLへの主力温存がなされた32節のブレーメン戦から2試合連続でスタメン出場。またCL決勝で3人の主力選手が出場停止となり、出場可能なトップチームのフィールドプレーヤーが16人となった事でベンチ入りしたが、1年間全くインパクトは残せなかった。

 類い稀な才能を持ち、ドリブル、シュート、パス全てで局面打開、フィニッシュ、アシスト全てに絡む”ガンバの、日本の至宝”2010年Jリーグ最優秀ヤングプレーヤー賞獲得。ガンバでの2年半でリーグ43試合11ゴール記録☆バイエルン移籍後は、練習やセカンドチームでもハインケス監督の「センタリングをあげるにいは右利きの宇佐美には右サイドが向いている」と右ウイングで固定されている。そもそもウインガーではないし、左サイドやトップ下、2トップをやらせないのはどうなのか?固定メンバーでしかスタメンを組まない66歳の老将に疑問符が付く事が多くあった。

五輪代表が参加したトゥーロン国際のメンバーに招集されて、2試合に先発起用されて、2ゴール&1アシストの活躍を見せ、五輪へ向け「絶対に出たい大会」と強い意欲を結果と言葉で示した☆※ホッフェンハイムでのキャンプで練習試合3試合連続ゴールと好調を維持してロンドン五輪へ挑んでいます☆しかし、ロンドン五輪では4試合(先発1)に出場も、ベスト4に進出したチームの中で持ち味を発揮できずに不完全燃焼に終わり、ホッフェンハイムに再合流してチームの今季初の公式戦であるDFBカップで4部リーグ相手に0-4の完敗。宇佐美は3点ビハインドの後半開始から投入されたがスコアは戻せなかった。

大塚 翔平

FW大塚翔平 22歳 プロ入り4年目

ジェフ千葉へ1年間のレンタル移籍中

現在の千葉はJ2の7位

J2リーグ11試合(先発6)577分出場、1ゴール

【寸評】

移籍決定後1ヶ月で初スタメン出場を記録し、連続スタメン。しばらく試合から遠ざかった時期もありながら、第23節からMFとして起用され、直後に初ゴールも記録し先発に定着。ジェフでは2列目で起用され、独特のタイミングで仕掛ける攻撃センスを買われている。今後の活躍にガンバからだけでなく、ジェフでも注目が集まる☆

 3月下旬に急に発表されたレンタル移籍。その3日後にユース時代の監督・松波さんが新監督に就任するなら松波さんとしても彼を起用したかったのでは?フロントの計画性の無さはココにも波及している気がする。グノの移籍や川西の長期離脱があり、今季ガンバでそのニュータイプなアタッキングセンスが開花される事が期待されたシーズンだったはず・・なのに。

 独特のボールタッチやリズムを持ち、中盤もこなせる万能型FWはガンバではルーキーイヤーからリーグ出場も記録し、2年目にはFW陣の大不振と怪我人続出により序盤戦で固まった出場機会を得たが、結果を残せず。しかし、3年目の過密日程期間に少ない出場機会の中で数字に見える活躍を披露し、評価を高めていた☆ガンバでの通算リーグ6試合1ゴール。

 千葉はガンバから移籍したDF山口智の効果もあり、リーグ30試合中の15試合を完封していて、失点も20とリーグ最小失点。監督も元ガンバ戦士の木山隆之氏。しかし・・・どうやら再び怪我で離脱した模様・・チームも柏からFWリカルド・ロボを獲得し、序列やシステムも変更があった中で苦しい立場に。チーム状態も得点力不足から勝利を逃す試合が続いていて、木山政権のピンチに直面している模様。

平井 将生

FW平井将生 24歳 プロ入り7年目

アルビレックス新潟へ1年間レンタル移籍中

現在の新潟はリーグ17位で降格圏、ナビスコグループA3位で敗退

リーグ17試合(先発4)514分出場、無得点

ナビスコカップ6試合(先発5)440分出場、2ゴール

【寸評】

ナビスコカップで決勝ゴールを記録したが、リーグでは活躍出来ておらずチームも不振を極める。

プロ入り4年間はリーグ無得点が続くも、FWの外国人選手の大不振が続いた5年目にリーグ14ゴール記録し、代表候補にまで上り詰めた”浪速のアンリ、トーレス?””フェルナンド・ショーキ・トーレス”。

 昨季は3月のチャリティーマッチにもJリーグ選抜に選出されるなどしたが、アドリアーノ、グノ、ラフィーニャという強力外国人FWの前に出場機会は失われる中で5ゴール記録したが、オフに1年間のレンタル移籍を決意。

 DFライン裏への抜け出すセンスが抜群で、前を向いた時のスピードは圧巻。上手くスピードに乗ればドリブルでの打開力もあるだけに、連続した動き出しが課題となるストライカーは、ガンバでの6年間でリーグ60試合19ゴール記録している☆※新潟は黒崎久志監督が成績不振を理由に辞任(事実上の解任)。将生にとっても痛い!?そもそも矢野貴章の緊急復帰が決まった時点で不利な立場だったが・・・※同じ試合でFWの矢野とブルーノ・ロペスが出場停止になり、横浜戦にリーグ14試合ぶりに先発出場を果たすも、シュートを1本も打てずにチームを敗戦。アピールどころか、次節から移籍後初のベンチ外となっている。そして、柳下新監督の下でチーム状態が上向いて来ているので、逆風が強く吹いている厳しい状況。

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2011Jリーグ特命PR部員 hirobrown