Jリーグ第23節、ガンバ大阪VSコンサドーレ札幌【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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ガンバ大阪7ー2コンサドーレ札幌

得点者【ガンバ大阪】佐藤(16分)、レアンドロ(26、45、57分)、今野(68分)、オウンゴール(83分)、家長(93分)

【コンサドーレ札幌】日高(18分)、上原(71分)

万全の補強により、”テクニックはあるけどサッカーが下手なガンバ”が”サッカーが上手い選手”が多くなった、そんな印象でした。

ガンバ大阪 (Jリーグ第23節、VSコンサドーレ札幌)

9レアンドロ 20佐藤晃大
14倉田秋 10二川孝広
7遠藤保仁 17明神智和(CAP)
4藤春廣輝 13岩下敬輔
15今野泰幸 5丹羽大輝
  1藤ヶ谷陽介  

【選手交代】

62分、MF17明神智和☛MF23武井択也

69分、MF10二川孝広☛MF41家長昭博

76分、FW9レアンドロ☛FW11パウリー二ョ

【ベンチ入り】GK22武田洋平、DF3金正也、MF19大森晃太郎、25阿部浩之

 名古屋相手に圧勝し、4戦無敗で迎えた降格圏同士の直接対決
 ホームの大阪ダービーを加地の大怪我とドローという良くないムードで終えたガンバは、名古屋相手に0-5とアウェイで圧勝。DF増川の退場もあって有利な状況もあった中での大勝劇とはいえ、相手は20周年記念試合として挑んだ試合で見事に完勝したガンバはここリーグ4戦無敗。この日も加地の穴には清水から加入した元日本代表CB岩下敬輔が入りました。復調してきたのはガンバも札幌も同じ。現在16位と18位の降格圏直接対決がスタートしました。
【相手チーム状況~コンサドーレ札幌】
 J1再昇格1年目の今季ずっと最下位に位置しているものの、夏のリーグ再開後に名古屋、仙台と上位勢を破るなど好調。要因はセンターラインの新外国人選手の緊急補強と、常にベンチに4枚のFWを入れている攻撃的なマインドの注入でしょうか。FWテレ、MFハモン、DFキム・ジェファンの3人の新外国人はすでにチームの骨格としてプレーしている様子。これまでは守備重視に貫いていた部分を外国人選手のポテンシャルでカヴァーし、リードを許しても、ベンチに前田俊、近藤といった4枚のFWを常時入れてアグレッシヴなプラン変更を志向する事で得点力が飛躍的にアップしている。
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【マッチレポート】キックオフからワンサイドゲームが続くも、先制後直ぐに追い付かれ不穏なムードを払拭したレアンドロのボレー弾!!
 キックオフからガンバが両ワイドを使った幅広くバリエーション豊富な攻撃が冴え、完全に押し込んだ状態でゲームはスタート!!
 相手DFラインが下がりきっている中でバイタルエリアが空く事で倉田・二川がフリーで踊るように仕掛け、二川が持てばほぼスルーパスが供給され、倉田が持てばドリブルで引きつけてシュートまでのフィニッシュを作る。リスク管理も徹底されており、ボランチの遠藤・明神がセカンドボールを拾って波状攻撃をさらに分厚く仕掛ける。正直、この試合最も流れが良かったのは先制点が生まれるまでの時間でした。



 そして、16分。CKから流れたボールを岩下が拾って倉田へ預け、倉田が中途半端にラインを上げた相手GKとDFに間に鋭いクロスを供給。佐藤が斜め後方からの高いボールを上手くヘッドで叩きつけて先制!!1-0。
しかし・・・・直後に左CKから無抵抗なまま日高に同点ヘッドを許しすぐさま同点。1-1。

 攻めに攻め倒してやっと奪った先制点を直後に失点して水の泡にする悪癖で雰囲気が完全に変わり、不穏なムードが流れ、シュートまで行けない・・でしたが、ワンプレーで変わりました!!

26分、右サイドからのスローインを岩下が素早くリスタートして裏へ走る二川へ。そのままシンプルに入れたクロスはゴール中央でフリーのレアンドロへ。レアンドロが教科書通りの身体を寝かせながら抑えて放たれた右足の豪快なボレーが決まって2-1。相手を黙らせる決定力と高度な技術で流れを完全に取り戻しました。

 そして、この日何故か相手はDFラインからボールを繋ぐ意識を見せたのもガンバにとっては好都合。佐藤とレアンドロが最前線から連動したプレスを仕掛けてボール奪取し、ショートカウンターから数々の好機を作り、佐藤や倉田が次々と決定機を迎えるも追加点だけが奪えませんでしたが、

前半終了間際の45分、自陣からの倉田のロングボールを相手DFがGKへバックパスしようとしたボールを、レアンドロが狙って鼻先で触り、ループシュートのような形になって最高の時間帯での追加点が決まり、3-1で前半終了。 3バックに変更してきた札幌に攻略まで時間がかかるも分厚い波状攻撃で追加点、以降は消化タイムになるも控え組の有効活用でさらに追加点


後半、2点差になった事で相手が選手交代と3バックへのシステム変更を行い、これに対応するのにやや苦戦。

 しかし、3バックの崩し方として定説の3バックの両サイドのスペースを2トップが狙って起点を作る事で、高い位置でのポゼッションを掴み、攻撃に人数をかける理想的な攻撃のバランスを捉える。
 そして57分。中央から繋いで左サイドを抜けた藤春がライン際まで突破。グランダーのクロスをニアで佐藤が潰れ、中央に入ってきたレアンドロが左足で合わせたシュートが正確に決まって4-1。レアンドロはハットトリックを達成!!リーグ戦5試合目の出場で6ゴール目。

 ここでガンバはすでに主力温存策に切り替え、明神に替えてタケを投入。

そうこうしてる間に68分、遠藤の左CKから相手DFに触れながらもファーサイドへ送られたボールに今野のヘッドが決まって5-1。

 しかし、直後の71分にセットプレー後のライン押し上げを怠り、不味い対応から上原に5-2とされるゴールを許す。
 さらにこの失点の前後に二川、レアンドロが交代した事もあり、途中出場の家長、パウリー二ョが少し浮き足だっているのか、スコアが開いて少し集中出来ていない時間が続き、不味い展開に。
 ココで倉田が流れを呼んだか?守備力に疑問のあったり、アピールしたい途中出場選手の意図を汲み取り、ボランチのようなポジショニングを取り、タケの攻守の切り替えを手伝い、前線へもシンプルに展開する事で試合が落ち着きました。

 落ち着いただけでなく、この日またも相手が大きなミスをおかしました。
83分、相手が最終ラインでボールを持つと、タケ・パウリー二ョが積極的に狙いを定めたプレスを仕掛け、佐藤も寄ってきた中で、ひどく焦ってGKへけっしてプロとは思えないGKの手前でワンバウンドする酷いバックパスを送り、GKも空振りし、そのままオウンゴール。6-2。ヒドイ・・プロではないレベルでした。

その後もあとは家長にゴールを取らせようと皆が躍起になってチャンスを作るも、遠藤やパウリー二ョからの絶好機を立て続けに決めきれない”AKI”。

 しかししかし!!ロスタイムに奪ったボールを相手の抵抗もないまま右サイドから持ち上がり、倉田が裏へ抜け出した家長へスルーパスを通し、右足でゲット!!よくわからないゴールパフォーマンスで場内を沸かせるAKIのゴールで試合は7-2で終了しました。

 ただ結果を出した相手が大宮やセレッソ、名古屋、札幌と、緊急補強したり、個の能力で戦ってくるチームだったので、本当の勝負は来週の鳥栖戦。局面に人数をかけて挑んくるチームワークで戦う相手と対戦してこそ真価が問われます。
相手が酷い!!結果的に相手DFの大きなミスから2点・セットプレーから3点(スローイン含む)からで、ロスタイムの集中力の切れた相手から1点と、実際に崩した中からのゴールは4点目の2トップのエリア内の巧みな連携から決めたモノだけ。しかし、”テクニックはあるけど、ボールは繋がるけど・・・”だったガンバにあって、レアンドロと岩下という”サッカーIQの高いサッカーの上手い選手”が決定的な違いを生んでいるのも事実で、その中で佐藤・藤春・倉田が引き上げられて高いレベルの要求をこなしているのも確か。

では、最後に個人採点をお楽しみください☆
スタメン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GK藤ヶ谷陽介5.5ほとんど休業。ときより届く酷いバックパスは上手く処理していた。


DF岩下敬輔6.0素早いスローインで2点目に繋げたプレーなどクレバーな働き。サッカーIQが高いというのかサッカーという試合をよく理解している。おそらく嗅覚がモノを言うFW以外はこなせるんではないでしょうかね。松田直樹に似たモノを持っている選手だと思います。

DF丹羽大輝6.0むりやりな高いDFライン設定も最前線からのプレスに貢献。安定しているとはいえないものの、コレもガンバの1種の定番。岩下加入後は自身からのパスはリスクを避けて”蹴る”ようになり、岩下に縦パスを通させるなどビルドアップでも工夫と連携が感じられる。

DF今野泰幸6.5さすがに相手の攻撃にかける枚数が少なく的を絞ってボール奪取も容易に遂行。2試合連続ゴールも記録。
DF藤春廣輝6.5この日出色の出来だった倉田をサポートしたり、スペースを消さないために敢えて上がらないなど、判断力も際立っていた。4点目のアシストした突破とクロスはサイド攻撃のお手本☆

MF明神智和(62分まで出場)6.5幅広い両ワイドからの波状攻撃を仕掛けるべく、セカンドボールを拾い、ボールを奪われた後のリスク管理を徹底し、ワンサイドゲームを作る事に貢献☆早めに温存された。

MF遠藤保仁7.0緩急自在のパスワークで好調アタッカー陣を指揮。プレースピードが速い展開でも精度が高い。

MF二川孝広(69分まで出場)7.0ボールを持てばスルーパスを供給。例年夏は「冷たいモノ飲みすぎました」と体調をこわして先発から外れるのに、今年は絶好調☆
MF倉田秋8.5相手は誰も彼のボールを触れない!!ドリブルを仕掛ければ2、3人を抜いたり引きつけたり、そこからのチャンスボールの供給で2アシストも記録!!まさに”縦横無尽の活躍ならぬ、縦横無敵”☆


FW佐藤晃大6.5貴重な先制点ゲットや、執拗なプレスで幾度もボール奪取してショートカウンターの起点にもなった。ただハットトリックは出来たぞ・・・
FWレアンドロ (76分まで出場)8.5チームプレイを優先する中で見事にハットトリック達成!!ルーカスのような相棒を活かすプレーをこなしながら、驚異的な決定力を見せた☆

途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

MF武井択也(62分から出場)6.0相手の攻撃を中盤で防ぎ、さらなる追加点につなげた☆
MF家長昭博(69分から出場)6.5ベンチからの指示か?右サイドで登場も、ボランチからの玉出しに対して逆サイドへのダイアゴナルな動きでボールを引き出して鋭い攻撃を仕掛けた。最後は初ゴールも記録し、場内を湧かせた☆
FWパウリー二ョ(76分から出場)6.0積極的なプレイを仕掛け、相手のオウンゴールを生んだり、鋭いクロスを供給したりと好調キープ☆

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2011Jリーグ特命PR部員 hirobrown