チャンピオンズリーグ決勝、バイエルン・ミュンヘンVSチェルシーATアリアンツ・アレーナ【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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バイエルン1-1チェルシー

得点者【バイエルン】ミュラー(83分)

【チェルシー】ドログバ(88分)

【PK戦】バイエルンーチェルシー

   ラーム〇ーマタ×(GKセーブ)

   ゴメス〇ーD・ルイス

   ノイアー〇ーランパード〇

オリッチ×(GKセーブ)ーA・コール〇

シュバインシュタイガー×(ポスト)ードログバ〇

修正出来ない監督の差か?手中に収めた優勝を手放し、PK戦3-4でチェルシー勝利!!

UEFA Champions League: FC Bayern München - FC Chelsea, Chelsea wins the trophy

PHOTO

起死回生の同点ゴール&PK戦でも最後のキッカーとして成功させたディディエ・ドログバ!!おめでとう☆
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【マッチレビュー】

まず試合について気付いたのは外壁。

実はココはバイエルンのホームスタジアムであるのはご存知だと思いますが、バイエルンと1860ミュンヘンも使用していて、ドイツ代表も使用します。そのため、外壁の色が”赤”だとバイエルン、”青”だと1860、”白”だとドイツ代表なのですが、この日はバイエルンのホーム主催でなく、あくまでUEFA主催の中立地扱いでの開催となったため、”白”でした。マメ知識ですが・・・。


 試合のポイントとなった両チームの複数の出場停止選手と怪我からの復帰選手の具合によるスタメンですが、それは以下の通りです。

バイエルン CL決勝
  ゴメス  
  ミュラー(87分、ヴァン・ブイテン)  
リベリ(97分、オリッチ) ロッベン
クロース シュバインシュタイガー
コンテント ラーム(CAP)
ボアテング ティモシュク
  ノイアー  

【出場停止】DFバドシュトゥーバ、MFアラバ、グスタボ

【ベンチ入り】GKブット、DFラフィーニャ、MF宇佐美、プラニッチ、FWペテルセン

チェルシー CL決勝
  ドログバ  
  マタ  
バートランド(73分、マルダ) カルー(84分、F・トーレス)
ランパード(CAP) ミケル
A・コール ボジングワ
D・ルイス G・ケーヒル
  チェフ  

【出場停止】DFテリー、イヴァノヴィッチ、MFラミレス、メイイレス

【ベンチ入り】GKターンブル、DFフェレイラ、MFエッシェン、ロメウ、FWスタリッジ

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戦前の予想通りに、チェルシーはボールを譲り、バイエルンが仕掛け続ける展開は続き、前半だけでシュート数が13-2と圧倒的な差が。しかし、枠内に限れば2-1と互角である事と、メリハリのない個人技任せの攻撃が続いた事で、それほど圧倒された感じではありませんでした。

 また、誰もが予想外だった左サイドMFに本職SBの若手バートランドを起用し、ロッベンだけでなく、ラームもいるためにこちらサイドを徹底ケアを施した処置。コレは非常に奏功し、A・コールが攻め上がった際のカヴァーリングもスムーズに出来るため効果的でした。

 それでも、ロッベリーの個人技で両サイドにも守備者を配置するため、時折空いてしまう中央で上がってきたクロースに遅れてしまったり、ゴメスにチャンスが訪れますが、シュートはことごとく枠外へ外しリズムを崩していきます。

 

 焦るバイエルンは後半になればその傾向はさらに増し、バイエルンCFゴメスは全くエリア内から動かなくなり、悪い意味での”不動のCF”に。この時点でマイナス一人。

 チェルシーは少ないながらも単発ではなく、3人以上が長い距離を走ってコレクティブに展開するカウンターからゴールを狙っていて、しっかりと脅威を与えていました。


”想定外”に対応した監督は暫定監督

 しかし、守ってカウンターが奏功し、遂にリズムを握り出したチェルシー有利かと思った83分。

クロースの左サイドからのクロスがファーポストのミュラーへ。マークするA・コールがゴメスに引き寄せられて裏のミュラーがフリーでヘッドを叩きつけて跳ねたボールがゴールへ。バイエルンが先制し、ゲームが動き出します。


 ただココでこの”想定外”に素早く反応したディ・マッティオ暫定監督。すぐさまフェルナンド・トーレスを投入し、ドログバとの最強2トップにして何が何でも点を取りに行きました!!

そして、そのトーレスが迫力ある突破と粘りでコーナーキックを獲得した88分。右CKからボアテングのマークを振り払ったエース=ドログバの頭へピンポイントなボールが渡り、豪快なヘッドで同点に。

 実はこの直前にバイエルンのハインケス監督はリードを守るために2m近い長身CBヴァン・ブイテンをゴールしたミュラーに替えて投入。ヴァン・ブイテンは4ヶ月ぶりの怪我からの復帰戦だった。

 直ぐに同点になった事によりどうするか?両指揮官の采配がポイントになるはず。

ディ・マッティオはなんと同点になったので、トーレスを右SBのような低い位置までカヴァーさせる策を取り、トーレスも献身的に守備にまわって数多くのボール奪取と単独突破で粘って攻撃を仕掛けました。

 逆に、暫定監督でなく、”正監督”ハインケスは守備的になった布陣を・・・動かせず。

延長開始直後にドログバのファウルでPKを獲得したリベリが負傷。そのPKをロッベンが止められ、以降のロッベンはその借りを自ら返そうと意固地になるだけの周囲が見えない選手に。ゴメス同様に機能しない選手が2人となり、負傷したリベリの代役はオリッチ。本来FWのオリッチを左サイド限定で起用し、それまで守備に不安のあったボジングワもひと安心。この後も交代カード1枚残るものの最後まで使わずに”想定外”に対応できずに修正出来ない正監督。


残ったのはシルバーコレクター

 最後はPK戦で、これまで3度優勝カップに手をかけながら遂に敗戦。

1度は83分の先制点、2度目は延長直後のPK、3度目はPK戦も最初のキッカーでリードを手にしたのに敗戦。流れをずっと握っていながら終始座って試合を”観戦”にしていただけの正監督はこれまでのシーズンと同じような”あとひと押し”や”もう一手”を探る事を拒否する固定メンバー化を最後まで貫き、ブンデスリーガ、DFBカップに続き、3大会全てでのシルバーコレクターとなりました。そして、それは監督の手腕で獲得したのではなく、選手が獲得した3つの準優勝であった、と言えるのではないでしょうか?


 最後はこの日ファインセーブ連発のチェフがPK1本止めて、シュバインシュタイガーが外し、ドログバが最後を決めるというPK戦でもしっかりと”シナリオ”を描いた暫定監督に軍配が上がりました☆

3月にコーチから昇格し、暫定監督ながらFAカップ優勝&CL優勝に導いたロベルト・ディ・マッティオ。

ゲーム内容は押されたものの、トーレスの起用法、修正力でも相手指揮官を押し倒した!!

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