プレミアリーグ第25節、サンダランドVSアーセナル【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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サンダランド1-2アーセナル

得点者【サンダランド】マクリーン(70分)

【アーセナル】ラムジー(75分)、アンリ(91分)


アーセナル (プレミア25節、VSサンダランド)
 

10ファン・ペルシ(CAP)6.0

 
  7ロシツキ7.0  
15チェンバレン5.0 14ウォルコット5.5
8アルテタ6.5 17ソング7.0
5フェルマーレン7.0

3サニャ7.0

6コシールニー7.5 4メルテザッカー6.5
  13シュチェスニー8.0  

ヴェンゲル采配10.0交代策大成功!!守備意識の浸透も凄かったし、2トップへの変更など全てが大当り☆敵将オニールにスポットライトが当たる中、ヴェンゲルの偉大さを感じさせた☆

※選手名の左は背番号、右はパフォーマンス採点

【選手交代】

66分、FW15チェンバレン☛FW12アンリ7.5

72分、DF4メルテザッカー☛MFラムジー8.0

87分、FW14ウォルコット☛FW23アルシャビン

【ベンチ入り】GK21ファビアンスキ、DF28ギブス、MF30べナユン、39コクラン

 

CLを意識せずにベストメンバーで必勝誓うアーセナル


 1週間前のブラックバーン戦での7-1大勝を飾ったメンバーから右SBをコクランからサニャへ変更したのみの11人でスタート。水曜日にミラノでのCL・ACミラン戦とのアウェイ戦を控えますが、ココはとにかく3ポイント奪取のためにベストメンバーで必勝を期するヴェンゲル監督の意図が窺えました。


【相手チームの紹介~サンダランドとは~】


 12月に就任したマーティン・オニールの下で急上昇カーブを描く、現在リーグで最も調子の良いチーム。オニール就任前の14試合でたった2勝止まりの降格を危ぶまれたチームが、オニール就任後のリーグ10試合で7勝1分2敗で、現在一気に8位まで順位を上げてきています。

 特徴としては集中力の高い守備組織の構築とシンプルながらフィニッシュまで持っていく鋭いカウンター。

また、彼等の本拠地スタジアム・オブ・ライトでのアーセナルがここ3季勝てていないのが心配でした。


【マッチレビュー】

 

 ゲームは試合開始からサンダランドがしっかりと2ラインの守備ブロックを形成して守備から入る徹底ぶり。しかし、守備意識の浸透ぶりもさる事ながら、低めのライン設定でも前線から最終ラインのコンパクトさが維持されていて、ボール奪取と同時にフィニッシュまで繋ぐ脅威のカウンターは迫力がありました。

 アーセナルはボールを持つものの、中盤の3人がボールを持つと執拗にプレスに来る相手の粘り強い守備に苦戦。前を向いて攻撃を組み立てられない展開。ならばと最終ラインからコシールニーやフェマーレンが持ち上がって相手の守備組織を解こうと試んだ際には、ロシツキが絡んでエリア内でシュートチャンスを演出出来るも、相手DF陣の寄せ、ブロックは最後の一歩までキツクて決定機は作れず。

 また、期待の快速ウイングの両翼はボールを持つ回数が少なく、サポートも無い中では期待のチェンバレンの単独突破も全てが阻止されて沈黙。チェンバレンは特に相手の出方を観てからのバリエーションの少なさ、判断力に課題を露呈させ、上手くいかない中での集中力の持続にも不安を感じさせました。18歳という事です。


 スコアレスで折り返した後半。55分過ぎからサンダランドが一気にペースを掴んでの猛攻。

アーセナルもしっかりと守備ブロックを作って対抗し、ボール支配率で下回りながらも、CKなど近距離のセットプレーから迫る相手の迫力ある攻撃に対処。


 精彩を欠くチェンバレンに替えて、アンリを投入した66分。ヴェンゲル監督はそのままのポジションでアンリを使うのではなく、ロビンとの2トップを選択して、この日なかなか前を向けなくて、解説も不評ながらも積極的にボールに絡んでチャンスメイクや攻撃のアクセントをつけていたロシツキを左サイドに張らせました。


 しかし、70分にアクシデント発生。

相手のカウンターからのパスをサニャが懸命に戻ってのスライディングでカットしたファインプレーの後でした。

そのボールを処理しようとしたメルテザッカーがバックステップを踏んだ時に負傷。脚をおさえながら転倒。

このボールを奪ったマクリーンが左サイド角度のない位置から持ち込んでゴール。1-0。メルテザッカーは担架で運ばれて、ACミラン戦の欠場も決定。軽傷ではない模様。まさかの負傷と失点が重なるアクシデント。

 逆に決めたマクリーンはオニール体制になってからスタメンを、試合出場を果たした新進気鋭で、オニール就任後リーグ3ゴール目。


 負傷のメルテザッカーに代わり、ヴェンゲルは最近休養を与えていたウェールズ代表主将MFラムジーを投入。ソングを最終ラインに下げて攻撃姿勢を露にする強烈なメッセージを発信!!


 失点直後の75分。

分厚くサイドから攻めるアーセナルはクリアボールを拾ったエリア外のアルテタがシュート体制に入り、ブロックに当たったボールが左側にいたラムジーの元へ。中央から放ったグランダーのミドルシュートは、何と両ゴールポストに当たった決まる同点弾に。1-1。


 同点弾をあげたラムジーはこの後も自身の持ち味である”ボックス・トゥ・ボックス”である両ゴール前までカヴァーする脅威の運動量と積極性でチームをさらに前へと牽引。彼の積極性とシュートへの強い意識・迫力によりマークが薄くなったロシツキもアクセントをつけるボールタッチで絡み始めたり、アンリは左サイドから突破を試みたり、キープ力で攻撃に厚みを加えました。


 それでも決め手が出ない87分。ヴェンゲルが最後に切ったカードは何とアルシャビン。同点のユナイテッド戦での投入時に大ブーイングを浴びて、その後決勝点となる失点に無気力な守備で絡んだ”戦犯”にして、以後一度も出場がなかったロシア代表主将を投入。彼を左サイドに完全に張らせる事で、”本物の点取り”アンリをセンターで固定して、”値千金の1点”を狙いに行きました!!


 そして、91分。

アルシャビンがこれまで何度となく苦戦してきた左サイドからの攻撃で、たった一人で二人のDFを引きつけながらGKと二人のCBの間へこれ以上ない絶妙のクロスを配球。コレに反応したのは・・・・・・・・中央でゴールだけに専念していたアンリ!!!右足で軽く合わせて1-2。苦手の鬼門で、レジェンドの土壇場での逆転劇。こんな事ってあるの??アーセナルファン・サポーターは皆そう思ったはず!!

 

 その後は、そのアンリもボールを奪えば大きく蹴り出すという勝利への執念を見せたアーセナルがそのまま逃げ切って逆転勝利!!!泥臭く勝ったアウェイでの大きな勝利。

EPL - Sunderland v Arsenal, Thierry Henry and Alexandre Song

 レジェンドが本物たる所以を劇的な決勝点という結果で証明。

 そして、ホームではなく、アウェイでブーイングなく出場出来るであろう事も考慮してアルシャビンを送ったヴェンゲル監督の手腕・気配り・信念に感服!!

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来週は水曜にイタリア・ミラノでのACミランとのCL決勝トーナメントのラウンド16第1レグ。土曜日にFAカップの5回戦を今日とアウェイでのサンダランド戦。!!コートジボワール代表が本日アフリカ選手権決勝を戦うため、ジェルビー二ョがCLも欠場濃厚。また、今日のゲームで怪我したメルテザッカーも欠場。

 ACミラン戦はアンリがレンタル期間最後に当たるゲーム。ここまで6試合に途中出場して、117分間出場で3ゴールをあげるという”アンリ・レジェンド”がイタリアの王者相手にも再びゴールをあげるか!?

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2011Jリーグ特命PR部員 hirobrown