五輪代表と清武の掛け持ち代表招集への対応について【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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 最近、先日のシリア戦で敗退した五輪代表についての批判がヒドイですねえ・・・・・

こないだまで絶賛というか評価してたのに・・・・・


 「自力出場権獲得消滅」とか・・・違うやろ!?と。

自力で獲得出来ない、というのは相手が勝点を落としてくれないと無理という状況。

今回の五輪アジア最終予選では①勝点、②得失点差、③総得点の順で順位を決めるレギュレーションです。

 現状のU-23日本代表は勝点も得失点差もシリアと同じで総得点で1点差の2位という状況。

従って、残り2試合とも日本もシリアも2勝した上で、1点でも多く日本が勝てばグループ1位で五輪出場権獲得です!!

「自力消滅」ではありません!!!それに、シリアにマジックいくつとかでもありません!!

そもそもこの”自力優勝”とか”マジック”とか野球から来ている言葉でもあるので、各スポーツ誌面の記者が野球の影響をそのまま引き継いで書いているとかしか思えません。

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そして、この五輪の招集メンバーについていくつか問題も起きています。

①海外組の招集拒否

②清武の招集状況

③故障者続出と大量得点勝利が見込まれる上での新たなアタッカー招集

といった具合でしょうか?

④怪我上がりの主将・山村和也は?


①海外組の招集


 皆様ご存知の通り、フル代表とは違って、国際マッチウィークにする試合でないために、招集する事に対するクラブ側の拒否権もあるので仕方ありません。

しかし、ドイツ・ボルシアMGMF大津佑樹はここまでリーグ戦2試合、ドイツ・バイエルンミュンヘンMF宇佐美貴史はリーグ1試合のみの出場しかありませんし、ベンチ外になる事の方が多いぐらいの状況。スペイン3部のセヴィージャ・アトレティコFW指宿洋史は3部リーグで得点王争いをしていて、トップチームの1部リーグセヴィージャで最近デビューを飾った所。しかし、今週怪我してしまいましたね。


 ・先日のシリア戦にはすでに最終予選で2ゴール記録している大津のみ招集依頼をしていたようですが、クラブが拒否。しかし、シリア戦前日に行われていたヴォルフスブルグ戦ではベンチ外でした。まあヘルタ・ベルリン時代からサッカーの内容と共に”お堅い”ルシアン・ファブレ監督なので、11月に招集許可されていた時は監督の信頼感が薄かった様子から、今回は拒否するぐらい大津の評価が上がっている裏返しと捉えて置きましょう!!

 ・宇佐美については・・・・次はありえるか?それが昨日のDFBカップで司令塔のMFシュバインシュタイガーが怪我したので、フィールドプレーヤーが4人目の怪我。あと16人しか選手がいないので、必然的にベンチ入りになるので、次のマレーシア戦も招集は厳しそうです。


 ・意外と今まで何も報道されてませんが、この世代の選手であるドルトムントMF香川真司の方が招集に応じてくれるかもしれませんよ(笑)ルシアン・ファブレ、ユップ・ハインケス(バイエルン)、ユルゲン・クロップ(ドルトムント)という3人の監督の中では断然クロップが懐が深いキャラクターだし。香川がアジアカップで怪我した時も凄く日本のメディアに怒りを露にしていましたけど、そういうコメントを直接発してくれているのは彼だけです。ファブレもハインケスも大津や宇佐美の代表招集について何も語らないし、コメントも残しませんので。

 チーム事情から言って、ドルトムントはボランチのベンダー、2列目のゲッツェなど怪我人が増えてきて苦しいですが、グロスクロイツ、ブラシュチコフスキ、ペリシッチがいますし、ワントップにバリオス起用して、香川のポジションにチーム得点王のFWレバンドフスキを起用する事も出来ます。日本協会としては駆け寄ってみる価値ありありだと思います!!日本側の状況をしっかり説明出来ればありえない話ではないと思います。


②セレッソMF清武弘嗣の招集

彼は去年の後半からフル代表に招集され、日程的に被っていた11月の五輪予選2試合には不参加でした。

彼については五輪代表とフル代表のダブル招集についてもっと議論されるべきです!!かつて同じ状況にあった稀代の逸材である市川大祐や小野伸二という二人に代表されるように、過密スケジュールをこなす事でオーバーワーク症候群や怪我の多発が癖のようになって、その後のキャリアに大きく傷をつける事にもなりかねません!!

 2011年の清武はセレッソ大阪でJリーグとACLを並行して戦った。ACLの1次リーグを勝ち抜き、準々決勝まで駒を進めた。代表では2月からはU-22代表の中東遠征を皮切りに、3月のウズベキスタン遠征、4・5月の国内合宿に6月のクウェートとのホーム&アウェー戦と毎月重圧のかかる戦いを強いられた。それに加えて夏以降jはフル代表にも加わって、タジキスタンや北朝鮮のアウェイ戦にも参加。いくら絶好調の清武でもさすがに疲労が溜まって当然。

 今季はアーセナルのMFジャック・ウィルシャーもシーズン前の代表ダブル招集から大怪我を患って、シーズン半分以上消化した所で未だに1度もピッチに立てていません。今季絶望かも?と言われています。


 今回の清武の五輪代表招集にしても、風邪で合宿合流日に間に合わずに、合流したと思ったら蕁麻疹が出たり・・・・それでさらに焦ってコンディション上げようとしたら肉離れって悪循環も良い所です。決して、「運が無かった」「オフに本人の調整が出来ていない」とかで済ませてはイケナイ大問題です!!

 何が悪いってこの一連の悪循環に対して、清武本人が自分に責任を感じすぎてしまわないか?という事。関塚五輪代表監督だけでなく、ザッケロー二代表監督、サッカー協会と全ての人間が彼の各代表招集状況に関して責任を持たなければいけないし、批判されるべきだと思います。

 オーバーワーク症候群などの疲労性の病気を患ってからでは遅いです!!!再発も頻繁におこってしまいます!!これ以上犠牲者を出さないで下さい!!!


 それにテレビや各新聞・雑誌に「代表に選出されたら何でも全部出るべき」と安易なコメントを出す解説者の皆様も酷すぎます!!

 こうして怪我をした後は、音沙汰なしですか??自分達が市川・小野等のキャリアに傷を付けてしまった責任がある事を自覚して欲しいです!!


③今後の新たなアタッカーの招集


清武、山崎と怪我人が続出してしまった&残り2試合での大量得点が求められているので、新たなアタッカーの招集が求められていますが、どうでしょうか??


 海外組は指宿は怪我でアウト。宇佐美は・・怪我人続出で日程の被るチャンピオンズリーグのバーゼル戦でベンチ入りの可能性大なので、アウトか??大津のみか?

 国内組では浦和レッズのFW原口元気、名古屋グランパスMF金崎夢生が候補でしょうか??チームメイトに怪我を負わせる不祥事から改心したなら原口でしょうが、どうなるのでしょう?金崎はまだ怪我明けてから実戦感覚は乏しい気がしますが、FW永井謙佑とのコンビネーションに期待したいです。


④主将・山村和也の具合は?

正直、シリア戦はボランチは山村でなく、コンビを組むMF山口螢と同僚のセレッソ大阪MF扇原貴宏でいくべきであったかな?と思います。もしくは山村ー扇原コンビ。故障上がりの山村は復帰して間もないので不安定でした。しかし、主将ですし・・・ただ扇原に関してはセレッソでもレギュラー獲っただけでなく、ミドルシュートを決めまくっているのでボランチで最も調子が良く、ゲームメイクも出来る選手なので、ファーストチョイスと思っていただけに残念でした。



以上、いくつかのセンテンスに分けて僕の独断で解析しましたが、どうでしょうか??

五輪はどうでも良いとかいう意見もありますが、出場出来ればそれに越した訳ないので出場しなければいけないと思います!!

 北京五輪ではバルセロナのFWリオネル・メッシの招集について裁判騒動になりました。

結局、裁判ではメッシの招集拒否が妥当という判決になったものの、メッシ本人が五輪出場を望んだために、バルサはメッシの五輪出場を許可し、その代わりとして1年間のアルゼンチンのフル代表親善試合の招集拒否という条件と取りつけました。

 そんな色んな条件をつけて、様々な難題にチャレンジする事こそ、選手だけでなく、様々なサッカー関係者のプロフェッショナルの証明なのではないでしょうか??

 

そして、最後にもう1度だけ!!

ドルトムントに香川招集をアタックしてみた方が良いよ!!!


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