Jリーグ第31節、ガンバ大阪VS鹿島アントラーズ【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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ガンバ大阪1-0鹿島アントラーズ

得点者【ガンバ大阪】ラフィーニャ(57分)

両チームの我慢較べのようなシーソーがどちらにも傾かない難しいゲーム。前節3回ほど成功した相手CKからのロングカウンターで難敵を沈めての辛勝!!!


ガンバ大阪 (Jリーグ31節、VS鹿島アントラーズ)

22李根鎬 9ラフィーニャ
13金承龍 8佐々木勇人
7遠藤保仁 17明神智和(CAP)
15藤春廣輝 23武井択也
5山口智 2中澤聡太
  1藤ヶ谷陽介  

【選手交代】HT、MF13金承龍☛DF21加地亮

       87分、MF8佐々木勇人☛MF27橋本英郎

       89分、FW22李根鎬☛FW33アフォンソ

【ベンチ入り】GK29木村敦志、DF6下平匠、FW16大塚翔平、18川西翔太

 遠藤が復帰も、フタが出場停止。高木の突然の離脱で右SBはタケを起用し、左SBには大一番で前節結果を出した藤春を起用。2列目に勇人を起用し、セットプレーを任せる。

 遠藤がスタメンに復帰したものの、フタを累積警告の出場停止、高木を肋骨の負傷で欠いたガンバは、大幅にメンバーを入れ替えてきました。右SBにはタケをスライドさせ、左サイドバックには前節に”有効な新戦術”の大部分を占める結果を残した藤春を起用。ベンチにはキング加地が復帰したものの、スタメンはなく、2列目に勇人を起用し、遠藤とフタの代役としてセットプレーを任せる。


 相手にチャンスを与える場面もあり、藤ヶ谷の好守も飛び出しましたが、シュートブロックも入っていた位置からのものであり、完全にDFラインを崩されたものではありませんでした。

 ガンバの攻撃は勇人とスンヨンの2列目がサイドでのプレーに偏ってしまい、遠藤とのパス交換を行う選手がいなくて分厚い攻撃を構築できず。
 それでも、遠藤の浮き球からエリア内でグノが落としたボールを、ラフィーニャがダイレクトで狙うシーンなど、2トップの個人技と連携でシュートまで持っていってはいました。グノとラフィーニャに関しては、チャンスボールが来る事はなかったものの、キレの良さもあり、ボールにはまずまず絡んでいたので好調を維持していると見て取れました。

 しかし、鹿島以上に、ガンバの攻撃は鹿島DFラインの前でしか仕掛けられない状態。
両クラブ共に流れを捉えられないシーソーがどちらにも傾かない難しいゲーム展開のまま前半終了。

 キング加地投入で一気に安定感を高めたDFラインと、タケを加えた中盤がハードワークで勝ち切る!!

 後半に入ってもこの流れのない複雑なゲーム展開が続く。

ガンバは、後半の開始からスンヨンに替えて、キング加地投入!!タケを左サイドMFに上げて中盤の構成力を上げる事に特化。スンヨンは前半キレのある動きで仕掛けていたものの、左サイドで組む藤春と共に縦突破のみの単発な特性を持つ者同士の構成上外された形か?

 中盤の構成力をポゼッションには繋げられなかったものの、中盤のプレスを激しくこなしながら、ボランチと連動しながら攻守を繋ぐタケのプレーが、プレーインテンシティ(強度)を高め、ゲームのペースをあげていく事に成功。

 また、加地の投入もあり、右サイドは加地の攻撃参加により、勇人が中央で縦パスを受けて仕掛けたり、ワイドの加地へと展開する流れも作り始めて、多少なりともバリエーションと安定感も示す内容を作り始めました。

 そして、57分。前節と同様に相手左CKからのカウンターを発動し、右サイドからミョウさんがボールを持って駆け上がり、中央のタケを経由して、この日も絶好のタイミングで超絶スピードで上がってきた藤春に渡り、左サイドをブッチギル!!クロスも丁寧に送り、中でDFの間にポジショニングを巧みにとっていたラフィーニャがシンプルに頭で合わせてゴール!!1-0。

 前節のレポートにも書きましたが、まるで鹿島アントラーズの3連覇時に、相手セットプレーからクリアボールをシンプルに繋ぎ、マルキーニョスが仕掛けたカウンターで、現シャルケの内田篤人がゴール前で決める、といったシーンを思い出しました。こういったカウンターが成功するチームは本物の強さを持っているという事です。
 
 サイドバックの選手がリスクを冒す事も覚悟なのも当然ですが、その走ってる距離を考えると、「質」の部分でも失速せずに成功させた藤春の戦術理解度の高さ、爆発的なスピードと、長い距離でも落ちなかったスプリント性とトップスピードでのクロス精度など、今後も大きな武器になる事を証明したゴールでした!!!前節は2点リードの後半で、しかも途中出場という状況。今日は緊迫する強豪との流れを掴めないスコアレスの後半でのスタメンからの出場という状況。より負荷のかかった状況で成功させた、”ガンバの新戦術”は、確実に武器になっています。

 その後にも同様のカウンターから右サイドへ抜け出した藤春からラフィーニャへというプレーもあったので、”藤春”という戦術が認められていく印象がどんどん強くなってきました☆

 そして、ゲームの方は中盤のプレスと強度を意識したタケの動きもあって、中盤で上手くボール奪取を仕掛け事が時間の経過とともに増加。ナビスコカップ決勝での120分の影響が出てきたのか?鹿島の足が止まり始めました。2枚の選手交代を同時に行い、2列目を変更してきた鹿島でしたが、運動量に乏しい中盤が間延びをしはじめ、ガンバのカウンターを許す展開に。

 そこで決めきれたら良かったのですが・・・・・。

 この日もセットプレーを蹴れない遠藤に替わり、勇人がセットプレーのキッカーを務めましたが、精度が高かっただけに、グノがGKの手前で合わせながら外したプレーなどは特にもったいなかった。

 しかし、それ以上に中盤のプレスは相手に威力抜群に効果を発揮し、ラフィーニャの粘りの脅威的なキープ力、タケの見事なボール奪取の前に、相手右SB西が続けざまに警告を受けて74分に退場。

 鹿島にとってはチームトップスコアラーの12ゴールを記録するFW田代有三を投入したかったはずですが、これでプランもご破算・・・・・。結局、増田を右SBに下げて時間を経過させ、MF本山雅史を投入する事に。確かに決定的なプレーを行える選手ですが、2列目をすでに交代した中でのさらなる本山の投入は、逆に手詰まりを感じさせた印象でした。

 チャンスを与えながらも、ゴール前で迫力のない攻撃に終始する鹿島に対して効果的なゲームを運んだガンバがしっかりと勝利を得たゲームでした☆

 開始から鹿島は高めの位置からプレスを発進し、構成にも戸惑っていたガンバの中盤とDFラインを襲う。ただ、これはある程度想定済みの試合展開。ガンバも無理に対抗してプレスを激しめにすることもなく、ロングボールを入れて相手のラインを下げさせる事から修正を図る。



 またまたレイソルもグランパスも勝利したとなっては順位も変わらず。

しかし、

 こういったレベルの高い優勝争いを残り3試合も期待したいです☆
 勝点70を超える戦いを!!!


 では、最後に個人採点をお楽しみください☆
スタメン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GK藤ヶ谷陽介7.0流れを掴めない難しいゲームにあって、多くのファインセーブで緊張感のあるゲームで高い集中力発揮☆

DF武井択也6.5サイドバックとしては相手から狙われながらもセーフティーにプレー。中盤のサポートで遅さを感じさせたが、後半から中盤左サイドに入って藤春を何度も活かす展開を施す。また、速いプレスとボール奪取で相手の西を退場に追いやった☆

DF中澤聡太6.0相手2トップのスピードに翻弄される場面もあったものの、時間の経過とともに空中戦中心にカウンターを引き出す守備が光った!!

DF山口智6.5どちらにも転ばない流れの読みにくいゲームにあって、状況にあったポジショニングやライン設定など、ゲームセンスを感じさせるプレーで、カヴァーリングを再三に渡ってこなした☆

DF藤春廣輝7.5前半からタイミング良く攻撃に上がっていっていたものの、キャスティング構成で持ち味を発揮できない中、後半からはタケやヤットとといった展開力ある選手のサポートもあり、決定的な仕事を遂行。決勝点のアシストとなるロングカウンターからの飛び出し、スプリント力、クロスと100点満点!!奇しくも、鹿島がマルキーニョスと内田でやっていたような最強カウンター戦術を逆にしてやる事に大きく貢献☆

MF明神智和6.5ボール際のコンタクトでマイボールにする身体を張ったプレーで高度な戦術戦に勝利。決勝点の相手CKからの持ち上がりなど機を見た大胆な攻め上がりも利いていた。

MF遠藤保仁6.5まだセットプレーを蹴れないもどかしい中、DFラインのカヴァーで相手の決定機を未然に防ぐなど守備面で大きく貢献。また、ラフィーニャの足元に入る縦パスのほとんどを供給するなど、目に見えにくい部分で活躍☆

MF佐々木勇人(87分まで出場)6.5前半はタケのサイドバックからのサポートが遅く苦戦。しかし、後半は加地とともにサイド攻撃に絡んだり、中央でパスワークに絡んでワイドの加地に展開するなど幅広く活躍。そして、それ以上に良かったのがセットプレーの精度。ヤットが蹴れない、フタがいない中でナイスキック連発☆

MF金承龍(45分まで出場)5.5積極的な仕掛けやプレスでボールに多く絡み、苦戦続きの前半を奮闘したものの、藤春とともに特性が縦一本に傾きすぎていて構成上の理由からか?前半のみで交代。


FWラフィーニャ6.5もう調子は戻ってきましたね☆前半のグノのポストプレーからのダイレクト左足シュートも鋭かったし、ゴールシーンの相手の間に走り込む嗅覚もお見事!!キープ力も戻ってきて西の退場にも一役買っていた。

FW李根鎬(89分まで出場)6.5縦横無尽に動き周り、攻守にボールに絡む。決定機を外す事もありながら、そのドリブル突破、キープ力、フリーランニングといった部分をチームプレーとして高次元で融合させて勝利に貢献していた☆

途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

DF加地亮(46分から出場)6.5DFラインのバランスを修正し、勇人とも上手く連携して右サイドを制圧!相手の同サイドが全く機能しなかったのがその高いレベルを証明していた☆

MF橋本英郎(87分から出場)短時間出場のため採点不可

FWアフォンソ(89分から出場)短時間出場のため採点不可。

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