小倉5日目の夜
催した懇親会で
折尾(おりお)神楽保存会の
皆さまにおいでいただき、
お神楽をご披露いただきました。
宴会250名の半分以上が
世界24か国のいろんな国から
来られた外国人でした。
にっぽんの伝統芸能にふれる
絶好の機会♪
大迫力の演目
≪大蛇(おろち)≫ (@_ @)
はじめ、
笛の音がいざない~~♪
次第に強く、太鼓が響くなか-☆!
毒々しい、ヤマタノオロチが出てきて
とぐろを巻き、
暴れまくる!
そこに、
アマテラスオオミカミ(天照大神)に
高天ヶ原を追いだされた
須佐之命(すさのおのみこと)が
大蛇を退治しにかかります。
まず、
オロチに酒を呑ませると~
酒樽を奪いあい始め
ぐでんぐでんに
酔っぱらったところ
オロチに囚われ(生け贄)の
稲田姫がでてきます。
稲田姫はスサノオノミコトに
太刀を渡し
スサノオノミコトは、
オロチを退治すべく、
死闘が始まります。
火を噴いて暴れるオロチ
火の粉が舞い、
火薬の匂いが凄かったです
最後に残った
いちばん強い大蛇と
一対一で対峙!!!
ドラゴンクエストの世界
だけど、西洋の善と悪の
邪悪な龍、というよりも、
ヤマタノオロチ、八岐大蛇
(八俣遠呂智)は
暴れ川、河川の氾濫
洪水、地震、噴火、などの
天変地異に頻繁に襲われてきた
にっぽんの風土。
それとの闘い。
田畑(でんぱた)を守るための。
だから、姫の名前は
≪稲田姫≫櫛名田比売
(奇稲田姫・くしなだひめ)
なんですよね。
長い死闘の末
オロチの急所に一太刀!
無事に、稲田姫を
救いだすことができました (^ー^)ノ
ヤマタノオロチ(八俣遠呂智)の
尾の先から出てきた太刀
草那芸之大刀(くさなぎのたち、紀・草薙剣)を
天照大神にご献上。
今、熱田神宮のご神体ですね。
折尾神楽は
室町時代から演じられてきた
島根の≪石見神楽≫が
ルーツだそうです。
(石見神楽は、大阪万博でも
たいへん人気を博したそうです)
島根出身の、野村砂男氏が
(この度はたいへんお世話になりました)
北九州に、石見神楽を伝承され
その土地の気質にあった
≪折尾神楽≫として40年。
郷土芸能として定着しています。
神社での神楽奉納や、
各種行事、今回のような
外国人の多いイベントでも、
観ることができて
ほんとによかったです。(^ー^)
演目が終わってから
日本に住んだことのある
カナダ人の先生から
『あれは、evilなのか?』
と聞かれたけれど
『完全な邪悪、というよりも
天変地異の多い、日本の
自然を象徴してるんです。
自然との闘い、
自然と共に生きる上の祈りですね。
あの龍たち、酔っぱらって
≪ドランク・ドラゴン≫に
なってた時
舌をべろべろして
ちょっと可愛かった、
ユーモラスだったでしょう?
自然は過酷な時もあるけれど
自然の恩恵でいかされてるからね 』
すると、『なるほど、そうだね、
日本は世界でもいちばん
天変地異が大変な国だよね、』
と云ってました。
洪水や津波に
家や、田畑を流されても
地震や噴火で
大地が揺らごうとも
にっぽん人は、めげずに生きて
強いね
天変地異がありませんように
五穀豊穣でありますように
と願う心の、お神楽でした。
m(_ _)m
にっぽん人に生まれたこと
うれしいと想いました。