折尾神楽 大蛇(おろち)◇ | たらの日記 ~ Chapter 8 ~

たらの日記 ~ Chapter 8 ~

たらと申します。San Franciscoで6年半、こまねずみのように働き、NYに半年滞在。9.11テロのあと帰国。神社、お城めぐりや、和裁、可愛い雑貨、古本、砂浜でぼ~っとするのが好き♪夢のまた夢まで、気ままにお喋りしてます。よしなに~♪(*^ー^)ノ♪




小倉5日目の夜 三日月
催した懇親会で

折尾(おりお)神楽保存会の
皆さまにおいでいただき、
お神楽をご披露いただきました。


宴会250名の半分以上が
世界24か国のいろんな国から
来られた外国人でした。

にっぽんの伝統芸能にふれる
絶好の機会♪


大迫力の演目
≪大蛇(おろち)≫ (@_ @)


はじめ、
笛の音がいざない~~♪

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次第に強く、太鼓が響くなか-☆!

毒々しい、ヤマタノオロチが出てきて


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とぐろを巻き、

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暴れまくる!

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そこに、

アマテラスオオミカミ(天照大神)に
高天ヶ原を追いだされた
須佐之命(すさのおのみこと)が

大蛇を退治しにかかります。


まず、

オロチに酒を呑ませると~

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酒樽を奪いあい始め

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ぐでんぐでんに
酔っぱらったところ

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オロチに囚われ(生け贄)の
稲田姫がでてきます。

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稲田姫はスサノオノミコトに
太刀を渡し

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スサノオノミコトは、
オロチを退治すべく、
死闘が始まります。

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火を噴いて暴れるオロチ

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火の粉が舞い、
火薬の匂いが凄かったです

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最後に残った
いちばん強い大蛇と

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一対一で対峙!!!

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ドラゴンクエストの世界

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だけど、西洋の善と悪の
邪悪な龍、というよりも、


ヤマタノオロチ、八岐大蛇
(八俣遠呂智)は

暴れ川、河川の氾濫
洪水、地震、噴火、などの
天変地異に頻繁に襲われてきた
にっぽんの風土。

それとの闘い。
田畑(でんぱた)を守るための。
だから、姫の名前は

≪稲田姫≫櫛名田比売
(奇稲田姫・くしなだひめ)
なんですよね。


長い死闘の末

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オロチの急所に一太刀!

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無事に、稲田姫を
救いだすことができました (^ー^)ノ

ヤマタノオロチ(八俣遠呂智)の
尾の先から出てきた太刀
草那芸之大刀(くさなぎのたち、紀・草薙剣)を
天照大神にご献上。

今、熱田神宮のご神体ですね。

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折尾神楽は

室町時代から演じられてきた
島根の≪石見神楽≫が
ルーツだそうです。

(石見神楽は、大阪万博でも
たいへん人気を博したそうです)

島根出身の、野村砂男氏が
(この度はたいへんお世話になりました)

北九州に、石見神楽を伝承され
その土地の気質にあった
≪折尾神楽≫として40年。
郷土芸能として定着しています。


神社での神楽奉納や、
各種行事、今回のような
外国人の多いイベントでも、
観ることができて

ほんとによかったです。(^ー^)

演目が終わってから
日本に住んだことのある
カナダ人の先生から

『あれは、evilなのか?』
と聞かれたけれど

『完全な邪悪、というよりも
天変地異の多い、日本の
自然を象徴してるんです。

自然との闘い、
自然と共に生きる上の祈りですね。


あの龍たち、酔っぱらって
≪ドランク・ドラゴン≫に
なってた時

舌をべろべろして
ちょっと可愛かった、
ユーモラスだったでしょう?

自然は過酷な時もあるけれど
自然の恩恵でいかされてるからね 』


すると、『なるほど、そうだね、
日本は世界でもいちばん
天変地異が大変な国だよね、』

と云ってました。


洪水や津波に
家や、田畑を流されても

地震や噴火で
大地が揺らごうとも

にっぽん人は、めげずに生きて
強いね


天変地異がありませんように
五穀豊穣でありますように

と願う心の、お神楽でした。

m(_ _)m


にっぽん人に生まれたこと
うれしいと想いました。



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