二十四日目 後編 上石神井へ急げ | ヴェネツィア共和国 センソウ2012

ヴェネツィア共和国 センソウ2012

水の都・ヴェネツィア共和国のセンソウ日記です。

MMRさんが囲まれた。

12月24日 20時30分

 

誰?なんで?

窓の外から見えるにパレスチナらしい。パレスチナは合同襲撃で天照をシリアに投下したはずが、その天照がシリアからパレスチナに渡っていた事を失念していた。ルールで爆弾返しはできない、パレスチナの襲撃は無効になっていたのだ。

あと2時間で全ての爆弾は爆発する。

 

 

確か翌日MMRさんはバイトがあった、今は大丈夫でも、このまま朝まで粘られたらきっと撃たれる。

 

完全にセンソウから目を背け、人生ゲームとダイヤモンドゲームに夢中になっていた所に目の覚めるような出来事である。心拍数が上がる、りんごが美味しい、もう寝よう、俺は考える事を止めたかった。自分の部屋に戻ったことで心身が休まってしまった。

 

 

腑抜けて頭が無回転状態だった自分へいすきんさんが厳しい言葉をかけてくれた。まだセンソウは終わってはいない。シリアをこのままにするのか、まだ何か面白い事ができるはずだ、ここでボードゲームしてる場合じゃないだろう。まだセンソウは終わっていなかった。

 

 

爆弾はシリアに2つ、パレスチナに1つ。シリアをMMRさんの家がある上石神井に呼んで、爆弾を2つ撃てればシリアに逆転の可能性は残っているんじゃないか、1発は受ける覚悟が必要だが月光蝶を渡して特攻させれば上手く爆弾を捌けるんじゃないか。そのどさくさに紛れてMMRさんを救出できたりしないか。いすきんさんは様々な可能性を検証していた、自分も面白くなってきて、ゲームを中断して作戦を考えていた。

 

 

シリアのロマサガに連絡すると、残りのあてが少ない状況で撃てる可能性がありそうな所へさまよっているらしい。MMRさんの家の周りにパレスチナが来てる事を伝えると、これから向かうとのことだった。

 

 

俺たちも急ごう。MMRさんを回収しなくては。

深夜に家を飛び出して、自分たちは上石神井へと向かった。