70〜80年代ちっくなローストビーフソースで思い出したが、ラベルの雰囲気が、昔テレビでやってた「世界の料理ショー」を彷彿とさせた。
それとやたら豪奢なタイム・ライフ社の「世界の料理」的な。
昭和ぽいラベルが気に入って買いました。
昭和というよりも、70〜80年代的ですね🌷
ローストビーフソースですが、私は焼き肉、ステーキ、
肉野菜炒めなど、割と何にでも使っています。

芦川いづみちゃんの佳人を見た。

期待してたのだけど、観た後は思いっきりへこんでしまった。

何か、、かわいそう過ぎるよ・・

主人公の周りがひどすぎて、最後もあまりにも救いようがなさ過ぎた。

 

歩けないことで父にも疎まれ、結婚相手にもいじめられ。

いくらお金がないといっても、なんで母はあんなのに頼ってしまったんだろう。

 

唯一の救いだった葉山良ちゃんは最後に結婚報告か。。

たまーに様子を見に会いに来るだけでなく、もうちょっとがんばってほしかった。

てか、最後は葉山良二が助けにきてくれて、あの生活から救い出してくれるのかと

最初から思ってたから、あの展開には仰天、脱力した。

芦川いづみちゃんはあれで完全にこの世に絶望したんだろうなと思った。

 

かわいそう過ぎるお話しだったので、後味悪すぎた・・

 

 

 

 

こころ 1955年 を見た。

主演 森雅之、新珠美千代

市川崑監督

 

やはり市川崑監督だけあり、美しい映像美だった。

「おとうと」に相通ずる画面。。

主人公たちの暮らしぶりに、明治時代の、ひっそりした感じが出ていて良かった。

居間の感じや、書斎、縁側、台所、往来の様子など。

市井の人々、というのではなく、大金持ちというのでもなく、

当時の知識人階級の暮らしの良さが出ていた。

子供はいなく、夫婦二人と女中の3人暮らし。世間との交渉もなく、裏道でひっそりと

暮らしている。。

勿論主人公は地方の資産家の出なので、親戚に騙されたとはいえ(多分)遺産があるので

働こうとしなくてもやっていけるから、プチブルジョア?階級なのだろうけど。。

 

新珠美千代がとても良かった。

あの時代(近代にはいったばかり?)の、自己主張も強くなく、知識のようなものはないが、

なんというかいかにも「奥さん」という感じで。(うまく言えないのだが)

夏目漱石先生は、どうやらあんな感じの女性を気に入っていたのでしょうか?

 

夫が13年前か性格が急変し、憂鬱・引きこもりになり、自分のことも避けているので、

とても気に病んでいるような、すでにあきらめているような、おとなしそうな、哀れな感じが良く出ていた。

今の女性だったらもっと早い時期に激しく強く問い詰め、話し合いに持ち込んでいるだろううな。

 

書生の日置君は海水浴でたまたま出会って話をした「先生」を崇敬するようになり、

しょっちゅう彼の家に遊びにくるようになる。

こういうところが面白かった。

今はあまりないですよね、こういう風に生徒が教授を崇敬し、日常的に親しく交わろうとするのは??

むしろ年上の人と話すのは面倒がったりするのではないかなあ、現代の若者は。

(私が知らないだけで、そうでない人もいるのかも)

明治時代は先生という方々に威厳や権威があり、今と違って誰でも知識や情報を得られるわけではなかったから、

知識人階級の人に色々質問し、教えを授けてもらう、という環境があったのだと思う。

そういうことで、尊敬する・される師弟関係、というのができていたのだと思う。

(今でいう「マスター」じゃなく、なんだっけ、一時期はやっていた言葉、思い出せない。。

よくビジネス書なんかに出てくる系の。現代の用語ではもっと軽い使われ方だし、お金儲けの指南を受ける、みたいな

ちょっとスピ系入ってる感じで、また違うのだが)

 

過去の階層で、先生の学生時代がいきなり明るくおしゃべり、お調子者になってたからびっくりした。

あの事件が起こるまでは、今の彼とは別人のようだったのか・・

親友の「梶」は三橋達也がやっていたので、なぜかびっくりした。

もしかしたら森雅之と彼はけっこう世代が違っていたんではなかろか?

三橋達也は明朗・大胆不敵な性格だったらしいので(確か日本俳優列伝、みたいので読んだ。まだデビュー前だか

直後なのに、何かのイベントで飛び入り参加なのに、先輩俳優を食って堂々とスピーチし、どっと沸かせたりしてたとか)

こういう極端に無口・頑固・変人系の役も意外に合っていてまたびっくり。

「須崎パラダイス」の無口・優柔不断系とは別の、哲学にはまり、彼が人間にとって最も大切と説く精神の向上のために

仏教的修行を自らに課し、こだわりの強い変人学生。

今だったらなんらかの精神的問題傾向があると診断されてしまうのではないか?

 

しかし昔中高生の時は学年に一人はこういう男子生徒が必ずいた気がする。

ああいう子って、成人してからはどういう風になったんだろう?

世慣れして、意外と普通に社会になじんじゃってたりしたらつまらないなあ。。などと思ってしまうのは

こちらの勝手なのかな^^;)

なかなか面白いタイプなのに、どんどん凡人化してしまってたら悲しいけど、その方が

本人にとってはとっても生きやすいんだろうなぁ。

 

梶君も、友人の勧めで寺を出て、同じ下宿に越してきてからは、案の定奥さんと娘さんの影響で

どんどん世間に目が広がって(世間知らずではなくなって)いく。

や、彼は性格的・主義的にペラペラ下宿先の団欒でお喋りするようにはならないし、

相変わらず3畳くらいの和室にひきこもってる朴念仁のままだけど、なんとなく内面が変わっていくのが目に取れて面白いと共に、

見ているこちらは何となく不安になっていく。

下宿先の奥さんも、さすが年の功だけあり彼が越してくる前から何らかの問題が起こりそうなことを

見抜いていたようで、「私はお友達を同じ下宿先に入れることは、あなたのためにもやめたほうがいいと

思うんですけどねぇ」と若い頃の「先生」に忠告する。

 

今でも、友人同士で同じバイト先や職場に入ることは問題が起こりがちだからやめたほうが良い、と

言われているけど、(何か起こった時に気まずくなるので)

先生はまだ若いしそこまで世間を知らないので(この前に親戚に遺産をごまかされていて、疑り深く

なってはいたようだが、まさか同年代の友人にまで疑いを向けることはしていなかった)

善意から、食費を自ら出してあげてまで困っている親友の梶君を下宿に呼び入れる。

 

最初の頃はお嬢さんにあまりに素っ気なく、ろくに口も利かず、自己主張する時は

怒鳴るようなズレっぷり。恥ずかしいのかと思っていたら単に「女はバカだから話すのも下らない」

という理由がわかり、唖然・・あまりに女性蔑視・男尊女卑に。

当時の知識人階級男性の間では、こういう認識が一般的だったんだろうか?

女性や妻も「わたくしは難しいお話しは何にも分かりませんのよ」みたいなセリフがよく出るし。

今から百年くらい前・・

すると、今からするとそんなに極端には思えない平塚らいてうとか伊藤野枝、津田梅子、与謝野晶子のような

人達は、この時代にはとんでもない女性だったんだろうなあ、と実感が沸く。

私の祖母も、大正生まれだけど「若い頃は本当に何も知らなかった。情報も今みたいにはないし、おんなのこが

一人で出歩けないし、東京に行くだの働きに出るだのも怖くてできないし、その前に出してもらえなかった」と

いっていたが、これが当時のスタンダードだとすると、わざわざ反対を押し切って女子大に入って勉強したり、

東京に働きに出たり、女性解放運動の道に入ったり、のような女性は、そもそもああいう環境に育ち、そんなに

情報もない状況の中で、なぜそんなことに興味を持ったのか?からしてものすごい行動力だったのだなあ、と思ってしまう。

 

そんなこんなで、下宿のお嬢さんは梶君の変人ぷりが面白かったのか、

積極的にからかったり世話を焼いたりして近づいていくが、梶君はうざがりながらも

実はすごく嬉しいんだろうなーと思えてくる。

こういう、だんまりの男子を振り回す女子みたいのいたよなー。

このお嬢さんは小悪魔ぽさや嫌味は感じられず、純粋な感じで好感が持てる。

それでも、主人公にとってはお嬢さんと梶君が近づいていくのが面白くない。

困窮している中、体調を崩しながらも学問を続けている親友を哀れに思い、

色々と世話してあげていたのだが、まさかこういうことになるとは全く予想外の展開だったのだろう。

お嬢さんは二人の気持ちに気づいていたのか気づいていなかったのか・・

 

母はどちらかというと梶君を煙たがり、最初からいた主人公とお嬢さんをくっつけさせたがって

いるように思う。梶君は偏屈すぎて、昔の人には可愛げがなかったんだろうな。

梶君も疎まれてちょっとかわいそうな気がするのだけど。

 

そんなこんなで、この物語は誰もが知るあの展開になっていくのだが。。

まったく、人間というのは普段はどんなに仲良く、優しくても、

自己の利益が相反した時にはこうまで豹変するのだ。。

それも仕方ないことなのだろうか。

 

主人公はなぜあそこで抜け駆けしたんだろう。数時間ですぐばれるのに。

ばれてもいいと、思ったのか、それでもお嬢さんを何としても手に入れたかったのか。

親友との仲はもうどうなってもいいと思ったのか、

まさか親友が裏切りで自殺するとまでは思っていなかったのか・・

あそこで梶君が自殺しなかったら、その後ずっと、主人公は罪悪感と自己嫌悪で厭世的にも

ならず隠遁(社会的ひきこもり)にもならず、あの時は悪いことしちゃったなー程度のちょっとした後悔はあっても

普通に暮らしていったのか、同じく後悔し続けて生きていったのか。

分からない。

 

それにしても、主人公は最後に奥さんに全てを話せばよかったのに。

日置君は、手紙の内容を奥さんに知らせたのだろうか。

ここで先生に義理立てし過ぎて何も知らせないままだと、奥さんは死ぬまで苦しむことになる。

本来何もかも奥さんのせいでは全く、なかったのに、自分のせいだと勘違いしたままになる。

(むしろ奥さんは巻き込まれた被害者)

全て話し合いなよ・・もっと早く。

昔の日本人は徹底的に話し合わないから色々誤解や後悔が生まれるていたかもしれない。

話し合っても色々問題が起こるかもしれないけど・・

 

原作を、また読みたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜこんなにも長いのだろう・・一時間半と思ってたら、終わってみたら2時間!
あと30分短くてもよかった内容じゃなかろうか??
だんだんだれてきて、暗すぎ不幸過ぎて、見るのも辛くなってきた。

結局美佐代 ヤマモト富士子と倉橋 池部良はどうなるんだろう。。
最後におでん屋の前で号泣するミサ子から無言で立ち去る倉橋だから、やっぱりダメだったんだあ。。
残念。
ミサ子と倉橋さんにくっついてほしかった。なんの問題もないと思うんだけどなあ。何で倉橋さん逃げたんだろう?
そんなに好きじゃなかったのか、一度離婚してるし恋愛や結婚面倒だったのか??
ミサ子の妹の大空真弓 を気に入ってたんだか入れあげてたんだか、毎日踊り子のショーを見に行ってたみたいだけど。
今でいうAKBとかアキバ地下アイドル応援に熱狂的になってるおじさんみたいな感じだったのかな。昔もあんなの相変わらずいたんだなあ。
それにしてもダンディーで影のある倉橋さんがそんなアイドル好きロリコンだったとは、山本富士子ショックだったろうなあ、しかも実の妹。。かわいそう。

映画見てた時は気づかなかったけど、ミサ子は元旦那のだめんず但馬 森繁久彌にまだ気持ちがあったのかあ。

美佐子を捨てて別な女と神戸に逃げたとかって、洋服の仕立て屋としてもちゃんと働かないし?また東京に出てくるんだって・・とすごい形相で怖がってたので、ストーカーチックなのを想像してたけど、しかも心底嫌なのかと思ってたけど、「私もこの家から出てくかもねえ」って父の加東大介に嬉しそうに言うところ、倉橋さんとのこと勝手に決め込んじゃってるのかと思ったら、元旦那とより戻すこと考えてたのかなあ。

森繁ひさや演技うますぎ。もう一回みたい!鬼気迫る詐欺師!

それにしても何でお金貸した、ってかあげちゃったんだろう美佐子。あすこまでされといてお人よし過ぎ、バカ過ぎるよ・・


植木等とつきあってる、倉橋さんの元妻で喫茶経営マダムの淡路恵子かっこよすぎ。。
なんだろう、いつ見ても、若い時からこの貫禄。憧れるな~~ まさにマダム!
本当にこういう水商売のマダムっぽい役似合いすぎますよね。
彼女にこういう役が似合うって見出したプロでゅーさーすごい・・
でも美佐子の妹の池内淳子暗すぎ・・売れない歌手で、植木等に捨てられて、自殺しちゃう。
病院に玲子を捨てた植木が新しい同棲相手の淡路恵子と乗り込んできて、自分のために死にかけてる元カノと家族の前で、小バカに言いたい放題なのには腸煮えくり返ってしまったが。

結局植木はマダムとも別れて美佐子・玲子の妹にまで手を出し?(大空真弓から出世のために近づいたらしいが)香港で巡回ショーつっても実は売り飛ばされたみたいでショック。
だから家族中が、どうせボロボロになって捨てられるとか二度と帰ってこれないだの大騒ぎしてたのかあ。
香港にちょっと行くくらいでなぜそんな生きるか死ぬかって大げさなのか分からなかった。
西村晃 どさかんさんは、かわいそうな役回りだったなあ。
うまいのに、今回は役柄で完全に池部良にさらわれてしまってた。
しかし池部良イライラするなあ。ダンディーぶってんのに実はロリコンだし、美佐子にもぐずぐず煮え切らないし、最後逃げるなよ・・って感じ。
どーせいくら貢いでも応援してやっても、若い女なんかとあうわけないし
(どーせ逃げられるよ、植物系だしお金もなさそうだし、覇気も生活力もない(by元妻)し)
元妻みたいにバリバリハキハキした女性からも物足りなくなっ逃げられそだし、
美佐子みたいな大人しめ古風系とくっつけば、何の問題もないのになあ。
何が嫌だったのか??
それかこういううじうじ覇気のない男は意外に正反対のハキハキ明るい積極的タイプが好きだったりするから、美佐子のことはあまりタイプじゃなかったんだろうか。
そういえば何かお互い似た者同士って感じだしなあ、あの引っ込み思案具合が。
なんか合いそうーとおもってたのに、残念。

 

しかし美佐子んちは本当に不幸のオンパレードで、見ててそっちが辛くなった。
ダメ親父は中気んなるし、寝たきりじじーになってしまったから美佐子もますます家出れなくなっちゃうし、母は陰気だし酒乱だし、ジメジメと未来がなさすぎる・・
2人が汚い小部屋に布団ひいて介護受けたり、酒あおって酒乱で暴れたり転がったり口汚く罵ったりしてる最後の方の場面、ほんとうに病人と酒乱のおばあさんが布団に転がってる汚らしい部屋がなんともいえず貧乏で陰惨で、地獄的で、見るも無残だったなあ。
こんな汚らしい世界を描いた映画って逆にすごいというか。
こんなの好きな人に見られちゃっちゃあ、立つ瀬がないよ・・
それに美佐子はもう一生、こんな陰惨な家庭から逃れられないんだ。
だからせめて、倉橋さんには美佐子についててほしかったよ。

てか美佐子も父が言ってたようにあれだけ綺麗なんだから、他に再婚の口とかないもんかねえ。
そればかりを祈ってしまう。

 

高見順の原作があるとのことで、読んでみたいが、古書でけっこう高いし、図書館で借りるなどもす

ぐにはできず(今度の住み家の近辺は残念ながら図書館にあまり本が揃っていない💦前の方が郊外だっ

たのに)するしかなさそうだし、とりあえずネットで原作内容を調べて見た。
戦前の浅草で何をするでもなく俳諧する著者本人がモデルの小説家が、仲間と盛んに飲み食い・議論

したり、若い踊り子に淡い思いを寄せる・・ という話しのようだ。
なんだかこういうブラブラ暮らし楽しそうでやってみたいが、結局ロリコンぽい男のお話しなのかな

あ。。とちょっとがっかり。
でも美佐子にあたる女性は原作には出てこなさそうだし、映画ほどドロドロではなさそうでちょっと

安心した。
原作の方が、同じく底辺で生きる人々や芸人(と、それを観察?しながら共生する主人公)を描いて

いても、ずっと爽やかそうな感じだ。

 

グダグダ長すぎて、主役がはっきりせずイライラしたし、最初から最後まで貧乏、自殺、離婚、失恋、病気、と不幸の怒涛過ぎて幸福への希望も最後まで見えず、なんだなかーとは思ったが、個人的に悩みのある問題があり、それと少しだけ美佐子の悩みがかぶっていたので、これを見て少し解決の糸口になったのはよかった。

 

70年代(昭和40年代)の空気がなんだか、いい。
ショーケンが、北陸へ向かう列車の中でたまたま向かいの席に座ったけっこう年の離れた感じの岸恵子に、しつこく話しかけ続ける。


動機は何だったのかすごく不思議。日本の若い男性で、わざわざ年上女性に話しかけ続ける人あまりいなそうだから。


最初監視役の「おばさん」(by ショーケン)(戦後の日本映画でよく見かけた脇役の人!と思ったら、南美江!)が目を光らせてるので、厳格な旧家の嫁か何かで、姑かばあやみたいのが
付きっ切りでないと外出できないような人なのかと思った。
(もしくは素行が悪くて問題を起こしたか何かで、旦那家族から信用されてないので監視されている)


現地に到着後もショーケンは付きまとい続け、岸恵子の墓参に同行し、翌日会う約束までする。
「あのおばさん誰?何者」「あの人ね、私の見張りなのよ」
「見張り?ケケケ、虫よけが必要なほど、お嬢さんてわけでもないだろうよ」
「たったあんた35年しか生きてないくせに、偉そうなこと言うぜ!」
「人間が人間を信じなくなったら、この世の中は、ジ・エンドさ」
などと、全てを諦め達観してぶった物言いの岸恵子に対して、
チャラくてあまり品もなく、考え深くもなさそうな若い男なのに、
意外とズバッと、いいことを言う。

 

どんどん近くなっていく2人。。
そこで岸恵子の告白に仰天した。自分は囚人なのだと。付き添いは刑務官で、一日だけ墓参を
許してもらったのだと。
まさかのシチュエーションだった。この高貴な主人公が囚人。。
実はショーケンも何かの悪い組織に関わっているらしい。仲間を裏切って傷害と盗みをし、
逃走中だった。
そんなこんなで、ショーケンは「引く」どころかますます親近感倍増。
2人は色々な意味で同じ種類の人間だったのだ。だから背景を全く知らず、初対面なのに共感したのだ。
帰りの電車で、あきらめというか、見て見ぬふりをして見逃す南美江が面白かった。

最後の方、刑務所まで同行したショーケンの誘いで、門の前の屋台で3人ラーメンを食べる。
八時までに戻らないと刑が延びてしまうため、門に入ってしまった岸恵子とこれで最後かと思ったら、ショーケンが名前を名乗り、よかったーと思った。
刑が終わる2年後の同じ日に、また北陸のあの公園で会おうと約束をする。
だが、このすぐ後、早朝に店主を叩き起こして蛍子への差し入れを買い物する最中の
ショーケンが、ずっと追ってきていた刑事に逮捕されてしまう。
せっかく買い占めた、たくさんの差し入れの婦人物洋品が。。

 

2年後、あの公園でじっと待ち続ける蛍子。
朗が逮捕されたことも知らず、やはり来なかった、心変わりしたのだ・・ 単なる一時のできごとで、忘れちゃったのだ・・ と誤解したままだったらあまりにも悲しすぎる。


どうかどうか、新聞か何かで朗が本当は逮捕されたために約束に場所に来られなかったのだ、ということを蛍子に知ってほしい、教えてあげたい、と思った。
きっと蛍子にとってこの日だけを励みに残りの2年間の刑期をがんばってきたのだろうし、
どこでどうしているのかは写っていなかったけど、それは朗にとっても同じだったのだろうと思うからだ。

 

 

池部良 はっきりしないなあ。
浮気 淡島千景からぎゅうぎゅう詰め寄られても、しらばっくれてのらりくらり。
しかしこの時代の人なのに、何でこんなにスタイルいいんだろう。
背高く顔小さく8頭身かなあ。戦争に行ってたみたいだけど、
こんなだと目立っちゃっていじめられなかったのか心配になってしまう。

岸恵子 おしゃれだなあ。
杉村春子 演技うますぎる。
うらべくめこ ひょうひょうとしてて面白い!

高橋貞二 ちょっと太り過ぎててびっくり。この頃プライベートか仕事上で何か問題あったんだろうか?

(かなり大酒を飲む方だったと読んだことがあるが)

 

30代以上のサラリーマンが、みんなでハイキング行ったり合唱したり、今と違ってのどかな遊びをするので新鮮で面白い。
みんな同じ会社の同僚や先輩後輩かと思ってたが、
どうも違うようだ。家が近所だったりだが、別な会社だけど、同じ通勤電車仲間のようだ。
通勤電車でサークルみたいのができてしまうんだなあと面白い。
いつも同じ電車に乗る人がいると、見ないフリや隠れてしまったりする癖のある自分としてはそんな人達と仲良くなれるなんて、すごいなーと思ってしまう。
毎朝話すの面倒になったりしないんだろうか?
ずっと同じ電車乗ってると、気まずくなったりしないんだろうか?
恐るべし、この時代のコミュ力!

しかし他の場面でも、皆あまり気まずそうにも遠慮し過ぎず、おたおたもせず、なく近所の顔見知りの人や、会社の人との会話がサラッとやたらうまかったりする。
近所の人に醤油や砂糖借りに行ったり、鍵を預かっててもらったり、関係が今よりすごい密だもんなあ。
人とは直接話すか、手紙しかなかったし、密に助け合わないと生きてけないから、必然的に人との接し方もうまくなるんだろうなあ。
でもこの時代、引きこもり体質だった人も一定数いたと思うが、
どうやって生きてたんだろう・・
(屋根裏の散歩者、みたくなるしかなかったんだろうか?)

しかし、通勤仲間でお昼時間もお堀端に集合したり、夜も麻雀やうどん会、夕方もたまり場の喫茶店に集まり、休日はハイキングmなんて、なにやらいい居場所があって楽しそう、羨ましいなあ。
今時こんなサークルみたいの持ってる人ってあまりいないよね、きっと。
まあこの時代でも実際どんなだったかはわからないけど。。

 

杉村春子の旦那さん、過去の話にかぶせて、浴衣着替えておかかをかいてた図が笑えた。

中北千恵子好きだなあ、ポンポンサクサク、はっきり淡々とものをいう。
演技うまいなあ。現代の一人暮らしOLという感じだ。
なにやら自由で楽しそう。淡島千景みたく、背負う者や束縛何もないし。
まあ過去には元旦那の問題や死に別れで、色々あったみたいだが。。
しかしこの時代のこういう独り身の女性って、その後どうなったのか気になる。
今見たいな雇用制度ではなかったのかも?しれないし、職種も専門職系はあまり女性にはなかったと思うし、事務系だと年齢と共にいずらくなったというし、長く勤められていればよいな、と思った。

 

岸恵子今流行りの「匂わせ女」だなあ。
今だったら夜中に何回もライン送ったりするんだろうな。

しかし旦那の池辺良が、たぶん同年代(妻の少し上くらいか?)で子供もいないのに、やたら妻に偉そう、命令口調な態度なのはなぜ??
家父長制度が残っていたからかしら。この時代これがふつうだったのかな。
今だったら反発されたり、DV離婚されそうだ。

池辺良は、弁解も説明もせず、なかったことにして流そうとしてるというか。。
妻の方が周りにも、やきもち焼くとみっともないとか、そんな小さなことで騒がなくても。。たいに言われるのがびっくりだしかわいそう。やはり女性の地位が低かったのだなあ。。
こんなことがあっても他に行くところもないし、仕事もあまりないし、一緒にいるしかなかったんだろうな。
まあ淡島千景の方も、金銭生活問題だけでなく、気持ちの上でも別れるまでは決心してなかった感じだが。
池辺良にはもう少し弁解や話し合いをしてほしかった、ごまかして逃げてばっかりでなく。

しかし岸恵子も答えにつまるとすぐわーっと泣いて立ち去って行ってしまうのが数回、少女漫画みたいだなあ。
なぜみんな、もっとキッチリ話し合おうとしないのだ??
これが日本的な「間」なのかなあ。
徹底的に言葉で話し合うことは避ける。
そしてなにごともなかったかのように、いつも通りの朝がやってきて、青空が広がり、、というのどかな光景が映し出される。

夫婦間の危機や絶望的な問題も、静かな日常の繰り返しの中に
曖昧に溶け込んでいき、また新たな繰り返しが始まっていく・・

なにごともなかったように、というのとは違うけど、
おずやすじろうの描く昔の日本人の人生なんだな、と思った、

 

 

行ってきました~

去年あたりからずっと気になってたのですが、なかなかタイミングが合わず。

やっと色々な状況がうまく重なって、行ってくることができました。

一人Singapore♫

コンパクトにまとまってるから油断してたけど、意外に見どころたくさんで

時間が足りないくらいだった@_@:)

下はHolland street

アメリカっぽい雰囲気です🍺

 

バイオリンは1×年前に買ったのだが、なかなか続かず・・ 
何度か再開したり教室に通うも挫折・・
で、また何年もやろうやろうと思ったまま、たまにケースを開いてみるも数週間も続かず・・
最近また!再開。なぜか今までで一番、楽しい!
1日10分でも毎日触ろう!と思っていて、それもできない時があるのだけど。
過去はなぜそれすらもあんなに面倒に感じられてたのかな~
ケースを横目に見ながら、たまに開けるのも億劫だったりしてた。
下手だけど、今はちょっとでも鳴らしてるだけで楽しく感じられる!!
元々小学校の時のピアノも続かず、だけど成人してから自主的に始めたバイオリン。

周りに誰もやってる人はいないのだが、何かで見て、音色に感動。自分も弾いてみたいと思った。
ただピアノなどと違い最初の音がやばい・・
ギーギーすごい音が出るので、かなり恥ずかしい!
しかも防音でも何でもない家なので・・家族に聞かれるのすら恥ずかしく、
何度も挫折!やはりいつも続かなかった原因は、練習が面倒とかよりも、「音問題」が一番大きかったと思う。
誰にも聞かれない防音施設付きの家住まいとかだったら、こんなに何回も挫折せず、続けられてたのになーと思う。
いまだに周りに気を使ってしまうし。
音を小さくする器具も色々買ってみたのだけど、なかなかヘッドフォン付きのサイレントみたいにはならないし。
カラオケボックスや楽器屋さんの練習場も考えてみたけど、たまたま近所になく、平日夜も厳しい。
あと、先生について習ったことも少々あるけど、大人になってから同性の先生と個室マンツーマンていうのが何となく
気づまりで、やめてしまった・・

と、できない原因探しばかりみたいだが(-_-;)

 

今度は何が原因が、今までになく乗ってきているので、このまま続けていければと思う!!

まずは一日10分でも毎日触るようにしていて。
「新しいバイオリン教本1」がやっとこさ、終わりそう(何年かかったんだろう)
ただ独学もだんだん難しくなってきたし、たぶんバイオリン独学自体が無理めなので、
先生につくことも考えていきたい。
あと何十年かかるか分からないが、ライフワーク?みたいな感じにして
弾けるようになっていけたらと思っている。