ヴィンテージと向き合う | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます!

 
 
昨年の12月上旬の更新を最後に年末年始休んでいましたが、1月も残す所、僅かとなった事から、このブログの2019年もスタートしたいと思いますので本年も宜しくお願いします。
 
 
早速だが、ここ最近、ヴィンテージの事に関して聞かれる事が多々ある。
 
 
サーフィンの長い歴史の中で数多くのヴィンテージが存在する訳だが、近年に至っては相場どの様なものなのであろうか?
 
 
日本でヴィンテージが一番高値だった時代と云うと、紛れもなく1990年代中期ではなかろうか?
サーフマガジンの影響もあり、40万前後からのスタートで売買が成されていたと記憶している。
 
 
しかし、「宝の持ち腐れ」と云う言葉がある様に、ノーリーシュ、重い、取り回しの難しさ、そして、置き場の問題から次第に敬遠され始めた。
 
 
購入時に高額だった事から転売時においてもそれなりの小遣い稼ぎが出来る事から手放す者が増え、徐々に価格が下落し、昨今の相場となっているのだろうか?
 
 
勿論、前回の更新で触れたダ・キャット等を始めとする一部のヴィンテージに限っては一際上昇の傾向にあったが、何でもかんでも「高額」と云う価格は一段落したのも、この頃であった様に気がしてならない。
 
 
ヴィンテージを有するに当たって、「どんなモノをチョイスしたら良いのか?」と、良く聞かれるが、これは新品のボードと同じ様に自身のサーフスタイル合わせてチョイスする方が望ましいのではないだろうか?
 
 
俺も以前はヴィンテージだったら何でも食い付いていたが、やはり、スペックが自身の体形に合わないボードは乗っても楽しくない事から現在は現行のボード同様に自身の好みである、極力長さのあるモノを意識して入手する様にしている。
 
 
また、コンディションだが、これは問答無用でノンレストアのボードが良いに決まっている。
 
 
こちらは俺は所有するヴィンテージPIGなのだが如何であろうか?
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どちらのボードも1960年代に誕生したままの姿を保っており、クリアなボードは一部飴色に変色して来ており、所々に歴戦のダメージを補う為のリペア跡が点在する。

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これらの勲章がどの時代に付いたのかは定かではないが、ご覧の様なニーパドルで受けた勲章跡も、このボードの良さだったりするのではないだろうか?
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ヴィンテージの世界ではオリジナルコンディションが一番とされており、車やバイクに至ってもオリジナルペイントが最高クラスの評価を受け、アパレルウェアにおいてもノンリペアのモノが高値で売買される傾向がある。

 
 
当然、サーフボードにもこの定義は当てはまり、表面も新たにコートされたボードよりも飴色に変色したモノの方が遥かにバリューがある事は云うまでも無い。
 
 
従って、ご覧の様なダメージがあっても、極度のレストアは無用で、新たに水が浸入しない程度のリペアが成されていれば充分だと俺は思う。
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勿論、ヴィンテージには新品ボードではあり得ないツイストも、しっかりとオマケで付いて来る。
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こちらはテール部分に若干のツイストが見受けられるが、これは非常にマシな方で、下のボードに至っては明確にツイストが確認出来るコンディションである。
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しかし、ボードの取り回しの困難さから、実際にこの程度のツイストは俺の技量では明確に感じられる訳もなく、余り気にするレベルではない。
仮に、この部分を気にする様であればヴィンテージと向き合うのは聊か厳しいのではないだろうか?
 
 
これらのボードはハーフムーンが終焉を迎える直前にリリースされたボードで、程好いテール&ノーズロッカーがそれを証明してくれている。
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特に手前のボードのノーズロッカーに至っては非常に反り上がていて、サーフィンが大衆化し、多くのサーファーが気軽に乗りこなす事が出来る様にと配慮が成されていた事が伺える。
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一方の後方のボードはキックテールの具合が今のモダンクラシックに通づる仕上げとなっている。

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さて、そんなヴィンテージに魅了され続け、人並みにサーフィン歴を積み重せながらも未だに初級者レベルの俺が最近新たな目標を見付けた。
 
 
それは50代まではモダンクラシックを中心に乗り込んで行き、そして、60代になったらヴィンテージのみと向き合うサーフィンを目指したい・・・と云う事。
 
 
その為にも現行モノは乗り易いボードよりも敢えてストイックなボードを選び、来たる日に向けてのスキルアップを図りたいと思っている。
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さて、その時にこのジェイコブスやハーバーは、どんなサーフィンを楽しませてくれるのだろうか?
 
 
Keep Surfing!!!!!