マット・カルヴァーニ | Viva '60s SurfStyle!!!

Viva '60s SurfStyle!!!

1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

自分のブログを時折読み返す事がある。


早いもので、このブログを始めてから今年で4年目を迎える事になるのだから、「ひょっとしたら同じ様な事を書いていないだろうか?」とか、「同じボードを紹介していないだろうか?」とか・・・


読んで下さっている方が居るのだから、最低限、その辺りの事は整理して置きたいと思う訳だが、読み返しているとある事に気付いた・・・
なんと、マット・カルヴァー二が削ってくれたボードをまだ一度も紹介していないという事に!
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何という事だろうか?
態々、俺の所に遊びに来てくれて、一緒に食事もした間柄なのに・・・
そして、数々のボードを削ってくれたのに・・・
別に、マットがこのブログを見ているとは思わないが、なんだか申し訳ない気分になってしまった。


マットのボードを紹介する前に、どうしても書き綴りたかった事があった。
これは俺の思い過ごしかも知れないのだが、マットって、日本のおいて評価が今一つの様に感じてならないのだ。


今、日本のロングボード業界をリーディングしている海外の若きシェイパー達は、皆、自身のレーベルで活躍しているのは周知の通りである。
自身が幾度となくライディングテストを重ね、古き良き時代のロングボードの要素を多分に汲み入れながらも時代のニーズに合ったオリジナルデザインをリリースしている。
そんな彼らの姿勢はメディア受けし、多くのサーファー達の心を震わせているに違いない。


一方のマット・カルヴァー二は、それらのシェイパー達とは少々異なって来る。
ジェイコブスやビングからレーベルを継承し、彼らが育てて来た伝統と数々の名作を今に伝える事に努力を惜しまない姿勢を貫いている。
マットが他のシェイパーと絶対的に異なる点があるとするならば、彼は他のレーベルでシェイプをしている「単なる職業シェイパー」では無い事である。


考えてみれば、マット・カルヴァー二の様なシェイパーは他には見当たらないではないだろうか?
ベルジーと共に、サーフィンの歴史の基礎を創って来たジェイコブスに認められた男であり、サーフィン史に残る数々の名作ボードを世に送り出して来たビングに認められた男である。
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また、その腕前を見込まれ、モダンクラシックボードの第一人者であるジーン・クーパーからクーパー・デザインのレーベルを託された男でもある。
そして、ランス・カーソンからは、ジェイコブスレーベルおいてシグネチャーモデルの復刻を許された男なのである。


こんなシェイパー、マット以外にいるだろか?
恐らく世界中を探してみも絶対に居ない筈である。


レプリカばかりをシェイプしているイメージの強いマットかも知れないが、彼のオリジナルデザインのボードも多数ジェイコブスやビングからリリースされており、彼が親友であるマイク・ブラックと共に考案した「Feral PIG」はモダンPIG史上の最高傑作だと俺は思っている。


陽気でお茶目・・・
だけど、確かな腕と目を持っているマット・カルヴァーニがシェイプしたボードを徐々に紹介したいと思っています。


Keep Surfing!