マット・カルヴァーニ&ジーン・クーパー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

先日来日したジーン・クーパーと食事をした時の事だが、思い切ってマット・カルヴァーニの事を聞いてみた。



 

マットは、現在、自信がオーナを務めるビングを始め、ジェイコブス、リック等、様々なボードをシェイプしている。
勿論、クーパー・フィッシュの復刻ブランドである、クーパーデザインも彼がシェイプしているのは周知の通りだ。



 

そんな、クーパー・デザインは、元々はエリックとブラインが共に手を取り合って作り上げていたレーベルだった。
エリックがジーンの考案したデザインを忠実にシェイプし、ブライアンがそれを巻き上げる。
そんな二人の競作は、いつしかオリジナルである「クーパー・フィッシュを凌いでいる?」とも言われていた。
しかし、諸事情で二人が別々の道を歩む事になり、クーパー・デザインは彼らの手から離れる事になる。
そんな中、白羽の矢が立ったのがマット・カルヴァーニだった。。。



 

ジーン・クーパーはマットの事を「非常に真面目で手先が器用な男だ」、「彼は様々なブランドのボードをシェイプしているが、レール形状がブランド毎の特性を再現出来る!」と、語っていた。
通常、レールのシェイプは、どうしてもシェイパーの癖みたいなものが出るらしい。
「テンプレートが同じで、仮にロッカーが同じ様に出せたとしても、レール形状を各々のブランドのオリジナルの様に出すのは非常に困難である」とも言っていた。
さらに、「マットは巻きも素晴らしい!」と絶賛していた。
人の命を救う仕事をしていたジーン・クーパーだからこそ、人を見る目は本物なのであろう。
故に、マットならばクーパー・デザインを任せる事が出来ると思ったのであろう。



 

そんなマットに、リックのUFOをオーダーしていたのだが、遂にそれが完成した様だ。
こちらの写真はシェイプが終ったばかりの模様だが、マットの表情を見る限り、かなりご機嫌の様である。

 

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UFOは、以前、リック・ストナーにバルサを削ってもらったのだが、UFO特有のテールデッキのスプーンが非常に素晴らしかったのが印象だった。
此度のマットシェイプのUFOがどんなものか?非常に楽しみでならない。