音楽ブログから一転、今回はヨーヨーレビューです。固定軸ファン、木製ヨーヨーファンの憧れTom Kuhn NoJive!しかも固定軸技の雄Ed Haponikモデルです!ずっとほしかったモデルがやっと手に入りました。協力してくれた友人に感謝!
「Optic Star Butterfly」や「Mandala」などと同じ「WOOD LASER CARVEDシリーズ」のひとつで、とても細かく美しいレーザー彫刻が施されています。浜辺近く、崖の上でプレイするエド。素敵です。
形状は丸みを帯びたラウンドバタフライ。この状態を「Flying Camel」といいます。バタフライっていう言葉を避けたのかな?このFlying Camel形状と後述するClassic形状は僕が理想とする木製ヨーヨーそのもの。何度かコピーに近いヨーヨーも自作しています。絶妙なエッジ高、握った時の感触。本当に素晴らしいです。
ノージャイブは木製ヨーヨーでありながら独自のパーツ構成によって分解可能になっています。アルミのナット、スティールの軸、そして木製スリーブ。さすがは史上初の分解可能ヨーヨーをつくったメーカー。各部洗練されています。
木製ヨーヨーは使い込めば使い込むほど軸が磨かれて戻りが悪くなってしまうのでこういう構造はとてもありがたいです。プロヨーやプロフライなんかもね。
形状変化についても触れましょう。ボディを組み替えることで「3in1」の名の通り3つの形状に変形します。ひとつは先ほど紹介した「Flying Camel」、これがルーピングに特化した「Classic」形状。
そしてそれら両方の要素を持つ「Pagoda(またはPiggy Back)」形状。奇抜なルックスですが他の形状と比べて極端に使いにくということはありません。ほどほどにマウントしやすく、ほどほどにループしやすい。面白い使い心地です。
使用感について。実に、実にすばらしいです。重く堅いメイプル材を精巧に加工しているためそんじょそこらの木製ヨーヨーとは比べ物にならないほど安定した回転を見せてくれます。
回転中の写真。ちょっと斜めっちゃってるのはご愛嬌。ほんとね、下手なプラヨーよりもぶれない。よく回ります。かつ、戻りもクイック。
固定軸技というジャンルはかなりデリケートで…回転力が強いヨーヨーを使うとショックマウントが難しくなるし、逆に弱いとマウント(停止)からの次の投げ出しが頼りなくなってしまう。戻りが良すぎると意図しないタイミングで戻るし、戻りが悪いとスカって失敗する。全パラメーターが「ほどほど」のヨーヨーこそ固定軸技に向いています(と思う)
その点ノージャイブはとても良いバランスです。回るけど回り過ぎない、戻るけど戻り過ぎない。そして単純に振っていて楽しい。ヨーヨー全体から魅力があふれています。
これ、もっと入手しやすくならないものかなあ。日本国内はバタフライ型固定軸木製ヨーヨーの入手ハードルが高いよ。最近は特に。ウッドロックスやヴィンテージバタフライ(復刻じゃなくレギュラー化して欲しい)、ノージャイブがいつでも手に入る環境ができたらもっともっとどエラい固定軸技がふえていくはず。各ショップさん、よろしくおねがいします!