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エイプリルフールでしたね。
嘘と願うことがひとつ…
先日、私たち家族の、
かけがえのない人が亡くなりました。
私の姉です。
私は二人姉妹。
姉の香織、妹の私、美緒。
5歳違いで、幼い頃はめちゃくちゃ怖かった。
一緒に寝ると怖い話をして泣かせるし、
電気つけるな!とか意地悪ばっかり言うし。
でも、
半分こだよ、っていうお菓子は必ず私の方がちょっぴり多くくれたし、
二人で留守番のときは美味しいごはんやお菓子を作ってくれた。
高校を卒業した彼女は、
大阪の辻製菓専門学校に行って、お菓子作りの腕を磨いた。
姉妹なのに変だけど、
彼女とは、なかなか本音で話せなかったし、本当に仲良いとも言えなかったと思う。
私にとっては気軽な人じゃなくて、
私は真似ばかりしていたけど、全力でやることは何一つ敵わなかった。
そう。
何一つ、敵わなかった。
けど、そんな姉が誇らしかった。
追いかけて、追いかけて。
たとえ意地悪されて、泣かされても、
『おねぇちゃん』
って付きまとってた。
それで、シャイだったから、いつも背中に隠れてた。
間違いなくシスコン(苦笑)
そんな姉の口から私の話題なんて出ないと思ってたけど、亡くなったあと、姉の友人から、
『妹とカフェやりたい』
って言ってたんだよ、
って聞いたときは、涙が止まらなかった。
私を気にかけてくれていたことも、ちょっぴり認めてくれていたことも、やっと気づいた。
地震のとき、短い文章のメールでお姉ちゃんらしかったけど、心配してくれたね。短すぎる文章ホントはいつも少し不満だったけどね![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
お菓子の作成で困った時電話したときも、やっぱりちょっとそっけないんだけど、いつも即答でアドバイスしてくれたよね。頼りにしてた。
ここ数日、
姉の家を整理していると、ものすごい量のお菓子の本や、バリスタの本や、専門学校時代のレシピノートが出てきて、
それはそれは、、フランス語できれいにまとめられたノートで。
私とタイプが全然違う。
ノートひとつ見ても、完璧だったお姉ちゃん。
私といつかお店を出すために、色々用意してくれてたのかなぁ…
本当に、同じ夢を見ていたんだね。
………
…そんなのって、ないよぉ………。。
ちゃんと真面目に、将来の話をしたかった。
私は……、、
何もかも、後悔でいっぱい。
ね、、お姉ちゃん見た?友達たくさんたくさん来てくれたね。
美緒はびっくりしたよ。
あんなにも慕われていたんだね。
自慢の姉だったね。
意地悪で、伝説のいじめっ子だったけど、ホントは誰よりも心配性で突き抜けて優しくて、、
憧れだったよ。お姉ちゃん。
ねぇ
おねぇちゃん。
美緒は妹で末っ子だからしっかりできないもん、っていつまでもいつまでも背中に隠れて言い訳したいけど、
頑張って言う。
これからは、二人ぶん頑張っていくよ。
美緒は分身だものね。
きっとそのために、これまで真似してきたんだと思うから。
要領が悪いし、力不足だし、同じようにはできないけど、頑張ってみる。
あまり頼りにならないと思うけど、今は安心して休んでね。
…本音はときどき助けて欲しいけど…。(^^)
あぁ…うまく言葉にできないし、全然言い尽くせないけど、美緒の言いたいことはわかってくれるよね。
うん。あとは心の中で…。
また会おうね。
必ず、どこかでまた会おう。
たくさん、
たくさん…ありがとう。
美緒より…