十角館の殺人 (講談社文庫)/綾辻 行人

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巻末の鮎川哲也氏の解説文より、↓


人の悪いところを取り上げて、
けなすのは簡単だ。
だけどいいところを見もせずに、
欠点ばかりをあげつらうことに
何か意義はあるのだろうか。





 確かに、処女作という事で、
色々とアラは目立つかも知れないが、
仕掛けの巧みさや構想力という点で、高く評価できる作品。
「フレーム思考」みたいな、意外な「大枠」を考える、
良い訓練になるかも知れない。

 下手な ( 読後感の悪い ) 書き手の場合、
各文章の持つベクトル ( 意味する方向性 ) が、
てんで バラバラに四方八方に飛んで、
「ごまかし」の為に書かれてる事が散見される。
 ↑
 ↓
手品師の動きの中に、無駄なモノはひとつも無い。
という言葉があるが、よく書けてる小説の場合、
ほぼ全ての文章が、実は、ある一点に向けて、
ベクトル ( 方向性 ) が集中しており、
「あぁ、あの文章の意味はそういう事かいな。」
かされたりする事がある。




ちなみに、この小説でよく語られる、
「衝撃のラスト一行」であるが、
正確には、「第十章 六日目」のラストの行を指している。
( そして、十一章、十二章と続き、エピロークが続く。)



 ちなみに自分の考えとしては、
西村京太郎氏の、↓

名探偵が多すぎる (講談社文庫 に 1-5)/講談社

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この本を参考にしたんじゃ無いかと勘ぐっている。
( この本の登場人物達も、有名な推理小説の主人公達が集う作品 )