マイアミ沖殺人事件 (捜査ファイル・ミステリー・シリーズ 1) (1982年)/デニス・ホイートリー
¥2,940
Amazon.co.jp

中古品の出品:13¥ 279より 

2012.3月5日 現在では、
中古本の 本体価格は、279円。
( 凝った作りからして、一万円以上の本かと思ったが・・ 汗 )


◆ 概説


捜査本部に提出された、
数々の捜査ファイルそのままを・・ という形式。




 淡々と事実のみが書かれているので、
余計な描写や、偏向 ( 偏光 ) フィルター が無いため、
興冷めも少なくて済み、スッと作品世界に入る事ができる。 
( もっとも、事実といっても作者の作った事実では有るが。。。 ) 




現場写真だけでも五枚も有る。



 通常の推理小説とは違い、ストーリー展開が無く、
捜査資料のみで構成されているため、
風景や人物の印象を、文章で描写したりする事は無く、
現場写真や、船内の見取り図、そのままが掲示され、
独力で必要な情報を読み取らねばならない。


カーテンの一部。
これは印刷では無くて、本物の布地が貼り付けられている。




マッチの燃えカスは、実物だった。
髪の毛は、さすがに人工物だが。




指紋のページまで有る。

右下の銀色の部分は、ブックカバーが落ちないように、
ペーパークリップで挟んでみた。
( ただ それだけ。。。 )



こちらは、犯罪記録部に保管してあった書類。

こうしたメモも、たくさん有りました。



手紙もたくさん有ります。


◆ 解法 


 時系列の整理から分かる矛盾点、
 動作や配置の矛盾点、
 発言内容の矛盾点、
・・ etc.
といった事は、推理小説の場合では、
ヒントらしき事が提示される事も有るが、
この書では、全て、読者側が洗い出す必要が有る。


 動作や配置の矛盾点を考える際には、 
映画の絵コンテや漫画のように、
ラフなコマ割りに、簡単な絵を描き、
状況説明を付け加えるなどすると、
読み解く際の手助けになるかも知れない。

 また、人物名や、物品名を表示したカードを用意し、
それを並べ替えたりして考える事は、
推理小説を解く時の手法で、なされる事も有る。
(  表計算ソフトのエクセルの機能で、代用可能。 )



 実社会でも、調査や推理が必要な事柄は意外と多いと思うが、
そうした際の捜査の手順や、資料の整理方法など、
なかなか参考になる点が多かった。


◆ 感想


囲碁じゃ無いけども、
綿密な抜け目無い思考を磨くには良い本かも知れない。

ちなみに、2012.1.31に、
キャノンの社長に復帰した、御手洗冨士夫氏の趣味は囲碁らしい。
( 麻雀が趣味だと言った社員に、嫌な顔をした事もあるらしい。)
また、大竹英雄理事長と依田紀基・元名人が同席のもと、
アマ六段の免状をもらったのが、
誰あろう、小沢一郎・元民主党代表だったりする。

http://blog.goo.ne.jp/yoda_norimoto/e/415c23162c85fa58432bcf709c2b2cee




◆ 類似本



雨月荘殺人事件―公判調書ファイル・ミステリー (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)/和久 峻三
¥990
Amazon.co.jp

実況見分調書、解剖報告書、証拠写真…。
これも捜査資料が主体の書。


シャーロック・ホームズ 10の怪事件/ゲイリー・グレイディ
¥1,988
Amazon.co.jp

これも捜査資料が主体の書。