備忘 

誰が言ったのかは、忘れてしまったのだが、ふと思いだした。
「囲碁の場合、何か一つの事しかできないというのは、
かなりマズイんですよー。」

確かに、せっかく準備して技を決めにいったとしても、
得する筋が一個だけだと、かわされてしまう事が多い。
二個同時だと、一個は極まる事になる。
できれば決め手に、二重、三重の意味を込めたい。
 また、一見、何気ない相手の手の中にも、
 複数意図が隠されてると思って、用心した方がいい。 
( 大抵の場合、もっと前から考えての読み切りの筋だからこそ、
 ヒョイヒョイ着手が早いというケースも多い。 )
また、いわゆる、両方味をみて・・
「選択肢 A と B、見合いの関係」という局面も存在する。

ちなみに、
「ヨセに近づいてきたかな・・。」というタイミングで、
技が極まってしまうと、盤全体の形が決まり、
もうひっくり返せなくなる事が多い。

( 小林流の打ち手の一部みたいに、
 盤面を狭くしておいてから、
 残しておいた美味しいご馳走を食べにいくとか、
 趙治勲棋士の模様にドカンなどの例も有る。
 無論息を吹き返されると困る様な石は、
 キッチリと仕留めておくべし。それは話は別。)
 

また、
筋が見えたからと、部分戦で技が決まって少し得をしても、
その展開後の石の足され方が思わしく無くて、
逆にボロボロと崩されてしまう事も有る。
なので、
一応手は残す格好の、半完成品に留トドめておいて、
もっと大きな所に先着する展開も見られる。

ちなみに、
煮物の場合は、よく味を含ませるには、
一回冷ませてから、もう一度煮ると良いらしい。
味を複数残しておいて、どちらかはモノにする。
碁にもそんな事が有るのかも知れない。




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