ネット対局をしてると、
不思議な気持ちに変質する事が有る。


 自分の下手過ぎる筋を見て、
車酔いしたような嫌な気持ちがした後に、
自分の読みの力の無さを痛感して、
一見して無謀な、読みがやたらと難しい手を選んでしまう。
 ( 言うまでも無く、道策や秀策、
  呉清源氏の例をひくまでも無く、
  全て読み切った上で、
  簡明な手に行き着く様に打つのが正しい。
  されど逆に、
  戦いに引きずり込まなければ、勝機を見出せない時も有る。
  また、仕事でも、誰でも扱える様な 簡単な方式に整えると、
  儲けが増す事が多い。)


 その時の感情は、
何か錆び付いた蓋フタをこじ開けたい様な、
恐ろしく重い扉を開きたい様な、
とにかく、読みの力が増す訓練になるならばと、
勝負を度外視してでも、苦しい道を選択する感覚が有る。
すると、読み切れてもいない、
筋悪スジワルの嘘手ウソテゆえに、
当然の帰結として、反動の返し技をくらい、
悪癖まで身に付いてしまう。


 例えるならば、
車の運転中に、仕事上の難解な事を熟考して、
危険運転に至るような感じである。




 余りに、事に没頭し過ぎると、
危険性の匂いまで感じられなくなり、
スリルを楽しむかの様な感覚となっている様だ。
こんな時には、別の事をすると良いと思った。
例えば、対局中ならば、
あえて難解な詰碁を解いて、
強引にでも頭の切り替えをするとか・・


 ちなみに、車の助手席には、
やたらと難解な単行本が置いてあったりする。


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 私などには、謎が多過ぎて、
全くもって分からない分野なのだが、
彼我の人間心理の帰結や、思考パターンを読む訓練には、
良い気がしている。
 ちなみに、放送関係者の中には、
他者の思考パターンを読むのを趣味としている人が居る。



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写真の左が、李世ドル 九段。