原題・Ten Little Niggers/And Then There Were None




この作品は何度も映像化されているが、
この動画は、「映像化された中では、最も完成度が高い。」
と言う人も居る。





筋立て(Plot)に関してだが、
「アレ ?」と、登場人物や読者が不可思議に思う場面や
思わせぶりで印象的な箇所が、
和音のように重層的に連なって構成されている。

序盤は、互いに罪状を隠した危険人物として疑い合い、
一種のサスペンス・ドラマにもなっている。
( 不安や緊張を抱いた心理ドラマ )
後半に入っての、
精緻に描かれた「必死の腹の探りあい」も面白い。

また、
凡庸な小説家の筋立ては、
最後のシーンまで破綻しないように、
他の作家が書いたような筋の運び方を模倣し、
どっかで読んだ様なパターンで進めていく事が多く、
読者が退屈に思う事も有るのだが、
クリスティの場合は、むしろ読者の方が、
「一体どうやって話の全体をまとめて収束させるんだろ。」
と、心配する事さへある。




また、オマージュ作品も数多く有る。

インシテミル

¥720
楽天
これもそうである。





2001年宇宙の旅

¥840
楽天

違う分野だが、
これも謎めいたシーンが重層的に連なる作品である。
宇宙の壮大な謎を叙事詩的にあらわした名作。