A 店


厳密なカラーコーディネートまでしてるのかと思う程に美しい。
色相が徐々に変化するように並べたり、徹底的に「色彩」にこだわっている。
そして、その美しさゆえ、新鮮にすら見えてくる。
OLさんや若い人までも「八百屋」に呼び寄せてるのには驚いた。
ふと、マスコミに取り上げられるような店は、一様に美しい事を思い出した。
伊勢丹の食料品売り場などが、その走りだと読んだ事もある。




B 店

数ヶ月前にオープンした八百屋なのだが、客足が伸び悩んでいる。
古いリンゴ箱にリンゴ、茶色い皮のついたネギ、色がくすんでる野菜や果物が並んでいた。
そして不振ゆえか、店内には10円饅頭のコーナーまで有った。

日本人は、少しでも「恥」をかく事を嫌う。
その点で、古びれたくすんだ店に足を踏み入れるだけでも、
嫌な気分を味わう事もあろうか。




インドの八百屋