願掛けの目的で、

食を断ち、冷水を浴び、お百度を踏む例は 今でも見られる。


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類似例として、京都市 清水寺の例が有る。

清水寺の舞台は、高さが13m も有る。

何故、舞台がこんな所に作られたかと言えば、

元々、仏様に見てもらうが為である。


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信仰や苦難ゆえか、純粋すぎる心を持った人に対して、

『無事ならば、願い事が叶い、また死んだ場合は観音様のもとで成仏出来る。』

と告げる民間信仰が、江戸時代から始まった。

(生存率 85.4% 無論、無事では済まない。)

善良で命を尊ぶ人に対して、残忍かつ 狡猾な人間が、

そうした事を言い出したとすれば、何とも卑劣な行為である。


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古代中国にも似た例が有り、

『 水中に、人身御供を行うと、祟りが治まる 』 

という言い伝えを守る村が有り、

高官が止めさせようとして、村長に言うと、

「村の掟だから。」と聞き入れる様子が無く、

結局、聞き入れない村長や巫女自身を水中に投じる事となると、

途端に、その風習は中止となった。


鳥居