世界中の猫が死ねばいい。虹色の絶望を噛み砕いたら、蕩け出した夕陽。郷愁の墓場、摘んだばかりの花が萎れていく、歪んだガラス瓶。息苦しい夏を切り刻んで、驟雨の中を歩く。耳鳴り、天使の梯子、グロ画像を拡散する偽善者。紙吹雪の舞う頃、細い首を締め上げ虚を幻視する。諦観と情念の交錯する空。