おいらは今いる千葉から駆けつけなくちゃいけねえ場所があるんで、
ちょっくら急いでるんでい。
今日、夕方から大きな宴会があるようでよ、
つまみ役として「えだまめ」とおいらにお呼びがかかってよ、今からそこに行くとこさ。
宴会の終わりが近づくと「乾きもんが食いてえ」と言い出す人がちらほら出てくるだろ。
乾きもんと言われたら、おいらの出番さ。
言うまでもねえが、
おいらは「落花生」さ。

殻のまま炒ってもいいし、
殻からむいたものを炒ってもいいさ。
意外に茹でてもまた違ったうまさがあるってんだ。
砂糖をまぶしたり、チョコレートやせんべいに入れたりと、お菓子にも重宝されてるんだぜい。
お菓子にも重宝される野菜って、けっこう少ないから
おいら鼻が高いってもんだ。
この手に持ってる黄色い花、きれいだろう。
おれたち落花生の花なんだぜい。
だめだめ、おまえには渡せねえよ。
この花は、えだまめさんの娘の「マメ子」さんに渡すつもりなんでな。
マメ子さん喜んでくれるといいけどよ。
落花生の花ってぇのは、
朝に咲いて昼にはしぼんじまうから、急いでいかなきゃなんねえ。
じゃあ、またよ。
どっかで宴会開くときはおいらを呼んでくれよな。