たまに「健康食品が好きなんですね」とメッセージをいただくので、その理由について述べてみようと思います。
実は東洋医学(鍼灸や漢方)などの良い部分と、西洋医学(病院や病院で処方される薬など)の良い部分を取り入れたいと考えているからです。
どう違うのかというと、大きな違いの一つは西洋医学で用いる薬は合成医薬品で主に単一成分であるのに対して、東洋医学では植物や動物など天然物を組み合わせたものを薬として用いることだと思います。
西洋医学の治療方針は病気の原因を排除するという考え方ですが、東洋医学は自然治癒力を重視します。
それぞれ、得意不得意があり、特に外科的疾患は西洋医学の方を優先すべき場合が多いですが、検査に現われないような体の不調を改善するのは漢方は得意と言われています。
ですから急に絶えられないような頭痛がするならば西洋医学の薬を飲んで痛みをやわらげます。それでも改善しない場合は精密検査をして結果を見て手術なりが必要だと思います。
しかし、結果では何も出ずに薬を飲んでも完治しないような慢性病に対しては長期的に取り入れても副作用がない東洋医学の漢方や上薬(じょうやく)と言われる物の方が良いだろうという考えなんです。
(例として頭痛をあげましたが他の事に対しても同じ考えです)
上薬というのは生命を養う養生薬、体を軽くして元気を増す、不老長寿の作用。無毒なので長期間服用しても良いものを言います。
上薬一百二十種為君、主養命以応天、無毒、多服、久服不傷人、欲軽身益気、不老延年者、本上経。中薬というのは体力を養う滋養強壮、病気を予防し虚弱な体を強くする。使い方次第で毒にもなるので注意が必要なものを言います。
中薬一百二十種為臣、主養性以応人、無毒有毒、斟酌其宜、欲遏病補虚羸者、本中経。下薬というのは健康回復の治療薬で、病気を治す。毒が多いので長期にわたる服用は良くないと言われているものを言います。
下薬一百二十五種為佐使、主治病以応地、多毒、不可久服、欲除寒熱邪気、破積聚、癒疾者、本下経。
この上薬、中薬、下薬というのは元は中国の古い書物「神農本草経」の中に書かれていたものです。
神農皇帝は古代中国5000年前の伝説上の帝王で、耕作を教えた農業の祖とされており、農民の神、地の王として知られています。
山野を駆け巡り一日百草をなめて毒草にあてられらがらも効能を調べたとされています。
江戸時代には医者や薬屋には、神農神が祀られていたようです。
この神農本草経は、神農がまとめた書物ではありませんが、伝説にあやかって書名がつけられたようで、古代中国に伝わる薬物の知識が集録されています。
神農本草経には、1年の日数と同じ365種類の植物・動物・鉱物が薬として集録されていて、下薬(げやく125種類)・中薬(ちゅうやく120種類)・上薬(じょうやく120種類)(下品・中品・上品ともいう)という具合に薬物が3つに分類されています。
三品合三百六十五種、法三百六十五度。
一度応一日、以成一歳、倍其数合七百三十名也。
薬有薬物一百二種作君薬、有君臣佐使、以相宜摂合和、宜一君、二臣、三佐、五使、又可一君三臣九佐使也。
薬有陰陽配合、子母兄弟、根茎花実、草石骨肉。
有単行者:有相須者:有相使者:有相畏者:有相悪者:有相反者:有相殺者。
凡此七情、合和視之、当用相須、相使者良、勿用相悪相反者。若有毒宜制、可用相畏相殺者、不尓勿合用也。
薬有酸、鹹、甘、苦、辛五味、又有寒、熱、温、凉四気及有毒無毒、陽干暴干、采造時月生熟、土地所出、真偽陳新、併各有法。
薬性有宜丸者、宜散者、宜水煮者、宜酒漬者、宜膏煎者、亦有一物兼宜者、亦有不可入湯酒者、併随薬性不得違越。
欲遼病、先察其源、先候病機、五臓未虚、六腑未竭、血脈未乱、精神未散、服薬必活、若病已成、可得半愈、病勢已過、命将難全。
若用毒薬療病、先起如黍粟、病去即止、若不去倍之、不去十之、取去為度。
療寒以熱薬、療熱以寒薬、飲食不消以吐下薬、鬼[疒主]、蠱毒以毒薬、癰腫瘡瘤以瘡薬、風湿以風湿薬。
各随其所宜。
病在胸膈以上者、先食後服薬、病在以腹以下者、先服薬而後食、病在四肢、血脈者、宜空腹而在旦、病在骨髄者、宜飽満而在夜。
夫大病之主、有中風、傷寒、寒熱、温瘧、中悪、霍乱、大腹水腫、腸澼、下痢、大小便不通、奔豚、上気、咳逆、嘔吐、黄疸、消渇、留飲、癖食、堅積癥瘕驚邪、癲癇、、鬼[疒主]、喉痺、歯痛、耳聾、目盲、金瘡、[足委]折、癰腫、悪瘡、痔、萎、癭瘤、男子五労七傷、虚乏羸痩、女子帯下、崩中、血閉、陰蝕、虫蛇蠱毒所傷。
此大略宗兆、其間変動枝葉、各宜依端緒以取之。
しかも現代の漢方薬の分類にも非常に類似しているので、数千年前に調べられていた技術には驚かされます
現代に置き変えて考えると、ここで言う下薬は西洋医学で使われる薬の「副作用」と言われるものが当てはまるんじゃないかなと思うんです。
薬の基本的概念「毒をもって毒を制す」
薬害をネットで調べれば凄い数の実例が出てくると思います。
上薬を現代に置き変えて考えると、健康に良いと言われる食品も入るんじゃないかなと考えているので、極端にそれだけ食べるというのではなく、普段の食事などにバランス良くうまく取り入れて、副作用がない食品で健康になれれば良いなという事です。
オイラ自身も良いと言われるものを色々試していますが、友達は絶賛していたけど・・・自分には効果がないという物もありますから、消去法のひとつだと思って気軽に試しています。
風邪ひとつにしても「鼻水」「咳」「高熱」「インフルエンザ各種」などと分かれるように、似たような症状でも個人差があるのが当たり前だと思っています。
お薦めしている食品などは、特別に高価な物などではないので、もし効果がなくても食品ならば食べてしまえば良いですよね
逆に高価な薬で効果がない物は・・・捨てるにも捨てられませんしね
ちなみに病名がある西洋医学とは違い、東洋医学では病名はないんです
病院に行って「頭が痛い」と言えば頭痛薬や鎮痛剤が出ますよね
それでもずっと痛むようならば精密検査などを行います。
東洋医学の場合は「どこから来ている頭痛なのか」という根源となる部分から治療するので、治るまで時間が掛かる事が多いですが、再発する事が少ないように思います。
慢性病と呼ばれるような長い年月で徐々に悪化したような場合は、一度に治る事は少なく、少し良くなると、ぶり返すような症状になり・・・を繰り返すことがあるのですが、それは「回復反応」と呼ばれるものです。
わかりやすく言うと水槽の中に水が入っています。
そこに徐々に砂や小石を入れて行きます。
砂や小石が病気だと考えます。
ザルで小石を拾おうとすれば水が濁りますよね
回復反応とはそのような状態だと考えると良いと思います。
しかし、東洋医学では機械を使っての検査などはしないので早期発見が必要な病気や症状については西洋医学の力を借りた方が良いと思います。
要するに健康だったり、美容だったりは自分の懐にやさしく、副作用がなく、良い結果が出れば何でも取り入れてしまおうという事です。
また皆がどんなに絶賛していようが、自分に良い効果がないものは価値もないし、意味がない
自分に合うものが見つかるまで色々試してみよう
あと一番重要なのが「自分を信じる事」というのは、プラシーボ効果でも証明されているように「自己暗示」というのは、治療にはある程度必要だと思うんです。
ですから「これは良さそうだな」と思えるものだけ試すと良いと思います
ヘタな鉄砲も・・・ってやつですという事で、これからも色々調べて紹介したいと思います
紹介したものを試した人に、何らかの良い結果が出てくれれば良いなぁ~と思っています。
尚、オイラは医療関係者ではなく、趣味で調べて試しているだけなので、考え方等に間違いがあるかもしれません
深刻な症状の場合は、自己判断ではなく病院なり専門家なりに相談をして、ちゃんと診てもらってくださいね
過去の記事
薬に頼らない食べ物の雑学①
薬に頼らない食べ物の雑学②
今はデトックス効果のある食品について勉強中なので、まとまり次第ご紹介します
実は東洋医学(鍼灸や漢方)などの良い部分と、西洋医学(病院や病院で処方される薬など)の良い部分を取り入れたいと考えているからです。
どう違うのかというと、大きな違いの一つは西洋医学で用いる薬は合成医薬品で主に単一成分であるのに対して、東洋医学では植物や動物など天然物を組み合わせたものを薬として用いることだと思います。
西洋医学の治療方針は病気の原因を排除するという考え方ですが、東洋医学は自然治癒力を重視します。
それぞれ、得意不得意があり、特に外科的疾患は西洋医学の方を優先すべき場合が多いですが、検査に現われないような体の不調を改善するのは漢方は得意と言われています。
ですから急に絶えられないような頭痛がするならば西洋医学の薬を飲んで痛みをやわらげます。それでも改善しない場合は精密検査をして結果を見て手術なりが必要だと思います。
しかし、結果では何も出ずに薬を飲んでも完治しないような慢性病に対しては長期的に取り入れても副作用がない東洋医学の漢方や上薬(じょうやく)と言われる物の方が良いだろうという考えなんです。
(例として頭痛をあげましたが他の事に対しても同じ考えです)
上薬というのは生命を養う養生薬、体を軽くして元気を増す、不老長寿の作用。無毒なので長期間服用しても良いものを言います。
上薬一百二十種為君、主養命以応天、無毒、多服、久服不傷人、欲軽身益気、不老延年者、本上経。中薬というのは体力を養う滋養強壮、病気を予防し虚弱な体を強くする。使い方次第で毒にもなるので注意が必要なものを言います。
中薬一百二十種為臣、主養性以応人、無毒有毒、斟酌其宜、欲遏病補虚羸者、本中経。下薬というのは健康回復の治療薬で、病気を治す。毒が多いので長期にわたる服用は良くないと言われているものを言います。
下薬一百二十五種為佐使、主治病以応地、多毒、不可久服、欲除寒熱邪気、破積聚、癒疾者、本下経。
この上薬、中薬、下薬というのは元は中国の古い書物「神農本草経」の中に書かれていたものです。
神農皇帝は古代中国5000年前の伝説上の帝王で、耕作を教えた農業の祖とされており、農民の神、地の王として知られています。
山野を駆け巡り一日百草をなめて毒草にあてられらがらも効能を調べたとされています。
江戸時代には医者や薬屋には、神農神が祀られていたようです。
この神農本草経は、神農がまとめた書物ではありませんが、伝説にあやかって書名がつけられたようで、古代中国に伝わる薬物の知識が集録されています。
神農本草経には、1年の日数と同じ365種類の植物・動物・鉱物が薬として集録されていて、下薬(げやく125種類)・中薬(ちゅうやく120種類)・上薬(じょうやく120種類)(下品・中品・上品ともいう)という具合に薬物が3つに分類されています。
三品合三百六十五種、法三百六十五度。
一度応一日、以成一歳、倍其数合七百三十名也。
薬有薬物一百二種作君薬、有君臣佐使、以相宜摂合和、宜一君、二臣、三佐、五使、又可一君三臣九佐使也。
薬有陰陽配合、子母兄弟、根茎花実、草石骨肉。
有単行者:有相須者:有相使者:有相畏者:有相悪者:有相反者:有相殺者。
凡此七情、合和視之、当用相須、相使者良、勿用相悪相反者。若有毒宜制、可用相畏相殺者、不尓勿合用也。
薬有酸、鹹、甘、苦、辛五味、又有寒、熱、温、凉四気及有毒無毒、陽干暴干、采造時月生熟、土地所出、真偽陳新、併各有法。
薬性有宜丸者、宜散者、宜水煮者、宜酒漬者、宜膏煎者、亦有一物兼宜者、亦有不可入湯酒者、併随薬性不得違越。
欲遼病、先察其源、先候病機、五臓未虚、六腑未竭、血脈未乱、精神未散、服薬必活、若病已成、可得半愈、病勢已過、命将難全。
若用毒薬療病、先起如黍粟、病去即止、若不去倍之、不去十之、取去為度。
療寒以熱薬、療熱以寒薬、飲食不消以吐下薬、鬼[疒主]、蠱毒以毒薬、癰腫瘡瘤以瘡薬、風湿以風湿薬。
各随其所宜。
病在胸膈以上者、先食後服薬、病在以腹以下者、先服薬而後食、病在四肢、血脈者、宜空腹而在旦、病在骨髄者、宜飽満而在夜。
夫大病之主、有中風、傷寒、寒熱、温瘧、中悪、霍乱、大腹水腫、腸澼、下痢、大小便不通、奔豚、上気、咳逆、嘔吐、黄疸、消渇、留飲、癖食、堅積癥瘕驚邪、癲癇、、鬼[疒主]、喉痺、歯痛、耳聾、目盲、金瘡、[足委]折、癰腫、悪瘡、痔、萎、癭瘤、男子五労七傷、虚乏羸痩、女子帯下、崩中、血閉、陰蝕、虫蛇蠱毒所傷。
此大略宗兆、其間変動枝葉、各宜依端緒以取之。
しかも現代の漢方薬の分類にも非常に類似しているので、数千年前に調べられていた技術には驚かされます
薬の基本的概念「毒をもって毒を制す」
薬害をネットで調べれば凄い数の実例が出てくると思います。
上薬を現代に置き変えて考えると、健康に良いと言われる食品も入るんじゃないかなと考えているので、極端にそれだけ食べるというのではなく、普段の食事などにバランス良くうまく取り入れて、副作用がない食品で健康になれれば良いなという事です。
オイラ自身も良いと言われるものを色々試していますが、友達は絶賛していたけど・・・自分には効果がないという物もありますから、消去法のひとつだと思って気軽に試しています。
風邪ひとつにしても「鼻水」「咳」「高熱」「インフルエンザ各種」などと分かれるように、似たような症状でも個人差があるのが当たり前だと思っています。
お薦めしている食品などは、特別に高価な物などではないので、もし効果がなくても食品ならば食べてしまえば良いですよね
逆に高価な薬で効果がない物は・・・捨てるにも捨てられませんしね
ちなみに病名がある西洋医学とは違い、東洋医学では病名はないんです
病院に行って「頭が痛い」と言えば頭痛薬や鎮痛剤が出ますよね
それでもずっと痛むようならば精密検査などを行います。
東洋医学の場合は「どこから来ている頭痛なのか」という根源となる部分から治療するので、治るまで時間が掛かる事が多いですが、再発する事が少ないように思います。
慢性病と呼ばれるような長い年月で徐々に悪化したような場合は、一度に治る事は少なく、少し良くなると、ぶり返すような症状になり・・・を繰り返すことがあるのですが、それは「回復反応」と呼ばれるものです。
わかりやすく言うと水槽の中に水が入っています。
そこに徐々に砂や小石を入れて行きます。
砂や小石が病気だと考えます。
ザルで小石を拾おうとすれば水が濁りますよね
回復反応とはそのような状態だと考えると良いと思います。
しかし、東洋医学では機械を使っての検査などはしないので早期発見が必要な病気や症状については西洋医学の力を借りた方が良いと思います。
要するに健康だったり、美容だったりは自分の懐にやさしく、副作用がなく、良い結果が出れば何でも取り入れてしまおうという事です。
また皆がどんなに絶賛していようが、自分に良い効果がないものは価値もないし、意味がない
自分に合うものが見つかるまで色々試してみよう
あと一番重要なのが「自分を信じる事」というのは、プラシーボ効果でも証明されているように「自己暗示」というのは、治療にはある程度必要だと思うんです。
ですから「これは良さそうだな」と思えるものだけ試すと良いと思います
ヘタな鉄砲も・・・ってやつですという事で、これからも色々調べて紹介したいと思います
紹介したものを試した人に、何らかの良い結果が出てくれれば良いなぁ~と思っています。
尚、オイラは医療関係者ではなく、趣味で調べて試しているだけなので、考え方等に間違いがあるかもしれません
深刻な症状の場合は、自己判断ではなく病院なり専門家なりに相談をして、ちゃんと診てもらってくださいね
過去の記事
薬に頼らない食べ物の雑学①
薬に頼らない食べ物の雑学②
今はデトックス効果のある食品について勉強中なので、まとまり次第ご紹介します