春の準備!土づくりの話。野菜がよく育つ土とは? | 化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

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2013年7月から近所の耕作放棄地を再生して、農薬や化学肥料は使わない『炭素循環農法』で野菜をつくりはじめました。畑の様子や、無人販売の様子、野菜の作り方などを情報発信して行きます。



べじまにあの中村です、

もうすぐ春ですね!

といっても先週は大大大雪で
どこもかしこもまっ白けっけ。

春なんていってもピンとこないかも
しれませんが…でももうすぐ春なんです。

4月になればトマトとかきゅうりとか
うえはじめると思います。

そのまえに、土の準備をしちゃいましょう!

では、今日のテーマ。

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野菜がよく育つ土とは?

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野菜がよく育つ土とは、ふっかふかで
水も空気もよく通り、

なおかつ、

水もちがよくて、肥料もちがよい土、

ですね。

団粒構造(だんりゅうこうぞう)の土
と呼ばれています。

小さな土が集まって団子状になった
土です。

わかりやすく例えると、
天ぷらをつくるときに小麦粉を水で
溶くじゃないですか?

そのときに水がたりないとダマになる。

団粒構造というのはダマの集合体
のような状態なんですね。

ダマとダマのあいだに隙間ができると思います。

そこには空気が通ります。

水は・・・あ、小麦粉だから溶けますね。笑

まあここでは水に溶けないとして、、
隙間には水もとおるようになります。

隙間を通って野菜が根っこをうねうねと
伸ばしていきます。

野菜って不思議なのですが、根が伸びないと
土のうえの野菜自体も大きくなりません。
どうも成長をじぶんから制限してしまうようです。

団粒構造なら根っこがぐんぐんと伸びていくので
野菜が大きくなります。

大きくて立派で、誰がみても「お!すげー」、
といわれる野菜に育ちます。

肥料や水もちがよくなる理由は、
隙間に水がたまるからです。

毛細管現象(もうさいかんげんしょう)って
聞いた事ありませんか?

「もうさいかんげんしょう?」

「なんかむかし、理科のじっけんで
聞いたような・・・」

はい、それです。正解!
ピンポンピンポーン!

水が何かにひっつこうとするのが
毛細管現象でしたね。

こんな感じ↓

『土水土水土水土水土』
『水土水土水土水土水』

水が土の団子にひっつこうとするので
水もちが良くなります。

もし団粒構造の土ができていないと
こうなります・・・

『水水水水水水水水水水』
『土土土土土土土土土土』

水が土に浸透しません・・・

こんな土では野菜が根っこを伸ばす事も
できませんね。

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まずは土の状態をチェック!

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土の状態をチェックする3つの方法が
あります。

野菜づくりをはじめるまえには
土の状態を知っておく事がたいせつです。

1)目で見る

すんごく単純ですが、この作業、実は
けっこう大切です。

たとえば雨がふったあとの土の状態を
見てください。

水がたまっていたら水はけが悪いです。

水はけが悪いということは団粒構造じゃない
野菜が育ちにくい土だということです。

土の改良が必要です。

2)にぎってみる

土を手でつかんでぎゅっとにぎってください。

そしてその手をそっとひらいてください。

土が固まっていると思いますが、指で
つんとつついたときにボロっと崩れる土なら
団粒構造の土になっています。

ドロドロだったり、逆に固すぎても
土の改良が必要です。

3)水が引く様子を観察する

雨がふったあとの2~3日あけて、
土が乾いてから次の作業を行なってください。

土に穴をほります。

穴に水を注ぎます。

水がどのようにひいていくのかを
観察してみてください。

10秒程度で水がなくなれば
いいかんじの団粒構造の土です。

早すぎても、遅すぎても
土の改良が必要です。

では、土の改良方法に入りたいのですが、
もうお昼ごはんの時間でした!

今から家族のために発酵玄米ごはんを
作らなければいけません。

なのでまたこんどにします。

では、また!

べじまにあ
中村真也