なぜ玉ねぎが腐るの・・・ | 化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

2013年7月から近所の耕作放棄地を再生して、農薬や化学肥料は使わない『炭素循環農法』で野菜をつくりはじめました。畑の様子や、無人販売の様子、野菜の作り方などを情報発信して行きます。

べじまにあです、

昨日は収穫後に玉ねぎが収穫後に腐る原因の
1つ目を話しました。

今日は2つ目の原因を話そうと思います。

2つ目の原因・・・

それは、あなたが日常的に行っていることです。

何の疑いもなくやっていることです。

何だと思いますか?

それは水のやりすぎではありません。

原因は

『窒素』

です。

窒素については、もの凄く興味深いミネラルで
生命に必要不可欠な存在なのですが、これに
ついてはまだ私も勉強中の身なので、今後
ゆっくり順番にお話しするとして、

今の時点では窒素が原因になっていると
覚えておくだけでじゅうぶんだと思います。

話を戻しますが、

窒素、リン酸、カリの中の『窒素』が収穫時に
玉ねぎに残りすぎていることが原因で腐りやすく
なってしまいます。

収穫時に窒素が切れている玉ねぎなら
軒下に吊るしていても長期保存ができます。

窒素が切れている野菜は、長期保管していても
腐るのではなく、しぼみます。

シワシワに萎れていきます。

冷蔵庫に入れていて腐る野菜があると思いますが
それは窒素が過剰に残った野菜である事が多い
ようです。

窒素が過剰な野菜は味も美味しくありません。

わかりやすい例は葉物野菜です。

苦いです。

スーパーで買うキャベツで、生のまま千切りにして
食べた時に、口の中でシュワシュワするような
もの凄く苦いキャベツが時々あると思いますが、

こんな感じは窒素過多の傾向にあると思われます。

硝酸メーターという4万円位の機械で測ればすぐに
分かるのですが、家庭ではそこまではなかなか
できないと思います。

私も硝酸メーターまでは持っていません。

味で判断しています。

変に苦いのは食べるのを控えています。

詳しい先生の受け売りですが、窒素の多い野菜は
体に害を与えるそうです。

血液中のヘモグロビンを壊すらしいです。

簡単に言うと酸欠状態になります。

これについても凄く興味深い話で、ある県が独自で
調査している結果がちゃんとあるので、また後々
話していこうと思います。

話を『玉ねぎが腐る原因』に戻します・・・

窒素が多いと腐りやすいので、どうすれば良いか?
という話をします。

収穫までに窒素を切れば良いです。

収穫時期近くに肥料をやらないことです。

今時期を最後の肥料にするのがベストで、今後は
肥料をやらないほうがいいです。

まだ追肥をしていなかったらできれば今月中に
やりましょう。

では、また明日。


べじまにあ