土が固くなる原因 1 | 化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

2013年7月から近所の耕作放棄地を再生して、農薬や化学肥料は使わない『炭素循環農法』で野菜をつくりはじめました。畑の様子や、無人販売の様子、野菜の作り方などを情報発信して行きます。

どうしたら土がやわらかくなるのですか?

スコップで一生懸命深く掘ってクワで細かくして
堆肥もつかっているのに、一向にやわらかく
ならないんです…




フカフカのやわらかい見本のような土を作るのが
多くの家庭菜園の人たちの憧れです。

フカフカのやわらかい土ができると、耕す苦労
から解放されます。

腰痛にも悩まされなくなるでしょう。

憧れの立派な大根やニンジンもできます。

では、なぜ多くの家庭菜園の土がやわらかく
ならないのでしょうか?


理由は大きく分けて2つあると思います。

1つ目は、昨日もお話した
「堆肥の量」が不足している畑が多いようです。

堆肥は年間1坪に対して少なくとも7キロは欲しい
です。

私の場合は、その倍くらい量を使っています。

でも一つだけ気をつけて欲しいことがあるのですが
それは、何度も言っていますが必ず完熟したものを
使ってください。

完熟してない場合は土の中に混ぜないでください。

土を悪くします。

何を育てても上手くいかない畑になってしまいます。

これは昨日の話です…

午前中にいつものように仕事をしていると
ある女性が相談に来ました。

この人を田中さん(仮名)と呼ぶことにします。

田中さんは去年の秋から野菜つくりを始めました。

1つの畑を、田中さんのお母さん、田中さん本人
そして近所の斉藤さん(仮名)の3人で分譲して
使っています。

お母さんは堆肥は一切使わないそうです。

斉藤さんは一生懸命に近所の無人販売で売っている
堆肥を土に混ぜているそうです。

田中さん本人は家庭菜園を始めたばかり、野菜の
ことは一切知らないので、面倒見のいい隣の
斉藤さんのおしえてくれる通りにしてたそうです。

その結果、去年の秋の野菜はホボ全滅…

当然のことながら隣の斉藤さんの畑も、ろくに
野菜が育たない畑のようです。

でもお母さんの畑はというと、凄く良い結果で
野菜ができたらしいです。

田中さんはこの結果に納得ができなくて、私の
ところに相談に来ました。

私は当然の結果だとお答えしました。

この場合、どう考えても堆肥が悪いんです。

斉藤さんは「ここは土が痩せているから堆肥を
たっぷり使わないとダメだよ」と教えてくれた
そうです。

運の悪い事に、田中さんの土つくりを手伝って
田中さんの畑にたっぷり未熟な堆肥を入れて
しまったそうで今もなお入れ続けていると言って
いました…。

最悪の状態です。

下手したら5年、10年土を悪くします。

まず斉藤さんのいうことを聞くのを止めましょう
とお伝えしました。

同じような話はよく聞きます。

正しい先生に出会わないといつまでたっても
まともに野菜はできません。

気をつけましょう。



明日は土が固くなる原因の2つ目のお話を
しようと思います。


べじまにあ