前回から約2週間、その後のブドウ園の様子をお知らせしましょう。
暖かい日が続き、ブドウ達はさらに元気に成長していました。
私たちのブドウ達はこんなに伸びました!
空に向かってまっすぐと、ぐんぐん伸びてく。
ただ、このままだと、まさに枝の無法地帯・・・好き勝手伸びてモジャモジャになってしまうので、「結束」という作業を行いました。
ぴょーんと伸びた枝を、棚に仕立てるのです。
棚に仕立てる理由は2つ。
どの枝にもまんべんなく太陽の光があたるようにすること
これからの作業をしやすくすること
ほんとうは自由に伸びたいブドウちゃんですが、整理整頓されることで、良い日当たり、良い枝、良い葉、良い実をつけることができるのです。
で、これが「結束機」
でっかいホチキスなんですが、テープが内蔵できて、これ1台でテープ付け、テープ止めができちゃう優れもの!
先生のご指導のもと、ぴょーんと伸びた枝を棚線に誘引していきます。
ぴょーんと伸びた枝は、まだまだ若くて固いため、無理に方向付けすると枝元からポキンと折れてしまうので、そーっと、そーっと・・・
枝元を指で押さえて固定して枝先を「しならせる」・・・
さすが田野島代表、さっそくコツを掴み、どこまでが限界か大丈夫か、ブドウちゃんと話をしてる!
で、コツを得た私たちが行った結束作業終了!こんな感じ~
この後、房先の葉を3~5枚残して先端の芽を摘む「心止め」作業を行って、本日の作業終了!
お花が咲いたらジベレリン処理です!また頑張って成長するんだよ~
さて、別のハウスでは、別の作業の真っ最中。
というか、品種や成長具合に合わせて次々と作業が繰り返されています。
農家さんは毎日、日が昇るとハウスの中をまわって、それぞれのブドウの成長具合を確認しつつ、1週間の天気予報を考慮して成長を予測、作業内容を組み立てます。
本日の作業を見せていただきました。
デラウェアのジベレリン処理(第1回目)
巨峰の花切り
デラウェアのジベレリン処理は、開花の2週間前から行い、1日おきに3回処理するそうです。
今日はその第1回目。
ジベレリンを水で薄め、処理の有無が見分けられるように食紅を入れて色づけしてあります。
これをプラスチックカップに入れて、1房1房処理していきます。
それぞれの房を見ながら、開花の時期を予測し、処理するもの、処理しないもの、を見極めながらの作業です。(すごい!)
なので、1本の樹の中でも、今日処理をするもの、しないもの、ができてしまうため、毎日ハウスの中を回って作業する必要があるのです。(すごい努力!)
ちなみに、お天気の良い日と悪い日では、湿度の関係でジベレリンの効きが違うそうです。
ジベレリンもお天気の日が好きなんだそうですよ。
次は、巨峰のハウスに行ってみましょう!
こちらでは、お花満開!
欧州系のブドウと違って、なんだかワイルド・・・
花がたくさんついている!枝分かれしたようにいくつもの花が!
でもこれを、やっぱり、お日様によくあたるように、美味しい実になるように、出来上がりを想像して花を切っていきます。
もったいな~い!かわいそう・・・!と思うかもしれませんが、美味しい実を作るためですからね~
巨峰はこの後、袋掛けの作業に移っていきます。
さてさて、前回私たちが摘粒作業をさせてもらったシャインマスカットはどうなったかな??
おおっ!ブドウらしくなってきました。
まだ実が混んでますね~
なので、この後も、摘粒作業が繰り返されていきます。わくわく~!
どうですか?
そろそろ頭の中がぐちゃぐちゃになってきませんか??
あっちのハウスはこれやって~、こっちのハウスはこうやって~、って
農家さんの頭の中すごいなぁ~
また次回、どんなお話があるのやら。
ベジフルコミュニティいばらき
とみおか けいこ