今回、特別な機会をいただきまして、ブドウ園の1年を勉強させていただくことになりました。

皆が大、大、大好きなブドウの姿を1年を通して見ることができる、幸せ企画です。


協力してくださるのが、石岡市の久家ぶどう園さん、土浦農業改良普及センターの安嶋普及員さんです。

さっそく、これからの打ち合わせを兼ねて、3月31日に久家ぶどう園さんにお邪魔いたしました。


茨城のブドウは、ほとんどが巨峰が主力の観光ブドウ園(直売)ですが、近年はシャインマスカットなどの欧州系の高級ブドウの出荷にも力を入れていて、東京のデパートなどで見かけることがあります。

果物の消費が落ち込んできている中、私たち野菜ソムリエも一緒に何かできないかと、まずは私たちがブドウのことを勉強させていただいて、同時に、より高品質で、より安全安心なブドウの提供に一生懸命取り組んでいる農家の方々の思いや努力などを、ブドウの姿を通してお伝えできたらな、と思っています。



では♪ブドウ園物語の始まりで~す♪

あいにくの曇り空・・・写真がうまく撮れるのか心配~


久家ぶどう園さんは、約98%が施設栽培。ハウスがずらり!


ベジフルコミュニティいばらき   ベジフルコミュニティいばらき

施設栽培の利点は、農薬の使用が減らせることなんだそうです。

確かに、虫の侵入はないし、風や雨の影響も少ないですものね。

ただ、この日も花冷え・・・昼間でも寒くて寒くて、こういう日が多いと1日中暖房を続けるハウスは燃料費が大変そう・・・


ベジフルコミュニティいばらき   ベジフルコミュニティいばらき

じゃじゃ~ん!

なんと!私たち用に樹を貸してくださることに!(もちろん、ごく1部です)

「まずは何事もやってみないとね」って、高級ブドウ「シャインマスカット」のお世話をさせてもらえることになりました。

うわ~・・・責任重大~うれしいけど、プレッシャー・・・

といっても、適期の防除や作業は、周りの樹といっしょに久家さんが行ってくださいますし、安嶋普及員さんも指導してくれるしで、ほっ。

でも今から心配~。まだ芽吹いたばかりだけど、大事に見守ります♪


さて、一番手のハウス(時期をずらして作業、出荷できるようにハウス毎に管理されています)は、ブドウの花が満開!葉っぱも青々としていて、初夏の様相です。


ベジフルコミュニティいばらき

ブドウの花って見たことあります?

私も初めて見ました。花なんです。これが。かわいい♪


ベジフルコミュニティいばらき

ブドウの花は、キャップと呼ばれるカバーに大事に守られていて、開花になるとキャップがポコン!と外れて花が咲きます。

花には、いわゆる「花びら」はなく、真ん中に雌しべ、その周りに雄しべがあります。

ベジフルコミュニティいばらき


かわいい♪かわいい♪と思うこの時期、農家さんは実は大忙し!

開花してから3日間の間にジベレリン処理(成長ホルモン剤)を行わなければならないのです。

花全部!1つ1つに処理が施されます。ひゃ~

ご存知の方も多いと思いますが、ジベレリンは、ブドウの種をなくす(無核化)ために行うのです。

私たちが種なしブドウを食べられるのは、この1つ1つの作業があるからなんですよ。


ベジフルコミュニティいばらき


さてさて、初回である今回はここまで。

これからどんなお話が始まるのか楽しみです。



ベジフルコミュニティいばらき

とみおか けいこ