と き 平成20年10月11日(土)
場所 豊田りんご園 (茨城県久慈郡大子町小生瀬)
りんごの季節がやってきました
この時期に合わせて、常陸大宮市と大子町の女性農業士(県知事から認定を受けた農村女性のリーダー)の皆さん、農業後継者クラブ(Farmers99)の皆さんと勉強会を兼ねた交流会を行いました。
会場は豊田りんご園さん(茨城県大子町)!真っ赤なりんごがお出迎えです!
奥久慈地域は茨城県最大のりんごの産地ですが、ほぼ全量が市場に流通しておらず、現地に来なければ「奥久慈りんご」は味わえないそうです。
そんな奥久慈地域の農産物について知識を深めるため、100km以上も遠方からやってきた参加者もたくさんいます。
◆始めに、りんご園園主の豊田茂男さんから、りんごの栽培方法や品種についてお話をうかがいました。
大きなりんご園の中で、実際に樹を見て触れてのご講義。普通のりんご狩り
では知ることのできないお話に、一同うなずくばかりです。
葉がなければ光合成はできません。でも、葉が陰になってりんごに日光が当たらないと、鮮やかな赤い色が出ないそうです。(写真右)
剪定は3年先まで考えて。25年間ぼかし肥料を使ったエコ農業、人工授粉、摘花と摘果などなど。。。
お話からご苦労が伝わってきます。
まぼろしのりんごと言われる「こうとく」(写真左)が、ふじの樹の先に接木されて実を結んでいました。
「こうとく」は、前年からの予約販売のみで、購入はできませんでした。残念
(個人的にいただいたことがありますが、まるでパイナップルのように蜜がたっぷりで瑞々しく、衝撃的な美味しさです!)
「経験だけではダメ。勉強しなければ成長しない。」という豊田さんの言葉に、りんごへの真摯な思いを感じました。
◆続いて、昼食会&意見交換会です
なんと、女性農業士さんや後継者クラブの皆さんが、奥久慈農産物を材料に、愛情いっぱいのお昼ご飯を作ってくださいました。どれもこれも美味しくて、紹介しきれないのが残念です。。。
「食の安全」が声高に叫ばれている昨今、農業士さんたちが手塩にかけて育てられた物をいただけることは最高の贅沢だと、その意義を考えさせられました。
ここで、お品書きを紹介します!
1 新米おにぎり
大子産コシヒカリ(見越文江さん)、原木シイタケの含め煮(角田いく子さん)、手作り梅干し(桑名千恵子さん)、シソの実塩漬け(堀江正子さん)、南蛮みそ(斎藤美枝子さん)
2 秋のキノコ汁
奥久慈産キノコ(堀江正子さん)
3 りんごの天ぷら
奥久慈りんご(豊田京子さん)
4 手作りマヨネーズ
平飼い鶏の自然卵(石黒昇太さん、愛さん)
5 漬物各種
女性農業士さんの手作り漬物
6 飲み物
奥久慈紅茶(高信みどりさん)
7 デザート
手作りアップルパイ(豊田京子さん)、りんごのパンナコッタ(忍垂常雄さん)
一同、りんごの天ぷらにびっくりです!
りんごをくし型切りして、衣をつけてさっと揚げるだけ!(写真左下)
初めての食感に感動で、いくらでも食べられそう。お子様のおやつにもぴったりです。
そして、園主の奥様が、全員に焼きたてのアップルパイを持たせてくださいました。
りんごの甘みと香りがぎゅーっと凝縮した最高のアップルパイりんご園でも販売されています。(写真右下)
お話の中で、女性農業士さんの「自然が相手だから、毎年1年生。」という言葉がとても印象に残りました。人間はカレンダーを見ながら行動できますが、農産物は気温や降水量など自然条件をもとに生育します。自然を前にされたときの、その謙虚な姿勢に胸が打たれました。
今回の勉強会を通して、奥久慈の農産物の素晴しさを新発見&再確認すると同時に、食の安全や地球温暖化の問題をあらためて考えることができました。
そして、これから私たちが活動していく中で、微力ではありますが、「野菜ソムリエ」という立場から、奥久慈農産物のPRをさせていただければと思います。
今回、このような機会を設けてくさださった、豊田りんご園さん、常陸大宮地域女性農業士会さん、Farmers99さん、常陸大宮地域農業改良普及センターさん、大子町役場さん、本当にありがとうございました。
そして、このブログを見てくださった皆さん!奥久慈はこれから紅葉が見頃を迎えます。奥久慈の美味しい物をたくさん食べに行きましょう
◆最後におまけ。。。
勉強会の日は「十三夜」でした。
解散後、いつまでもりんごの試食をしていたら、奥様から姫りんごをいただいたので、お月様にお供えしてみました。こういう日本の伝統行事も大切にしていきたいですね。
ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター
ベジフルコミュニティいばらき 大高めぐみ