武蔵野種苗園 新治育種農場 見学会
7月24日 木曜日 快晴
茨城県土浦市大畑(旧新治村)にある「武蔵野種苗園 新治育種農場」に行ってきました。
土浦北インターからすぐ近く、総敷地面積7,23haもの広大な土地に、最新のハイテク機器を完備した本館と広い圃場、多機能ハウス群が整備され、まさに地名の“大畑”そのものです。
「株式会社武蔵野種苗園」は、昭和6年創業の老舗企業。東京都豊島区南池袋に本社があり、埼玉県朝霞市と栃木県宇都宮市に、種苗事業部と造園事業部を展開し、日本国内はもとより外国向け品種も含めて、その育種力は高い評価を得ています。
平成19年、さらなる事業の拡大をと、新たな土地を探し求め、この茨城県土浦市に育種農場を開設しました。
「茨城は、農業生産額全国第3位を誇る“農業県”。育種事業には最高の環境です。今後益々優良品種の開発が期待出来そうです。」と、見学のお世話をして下さった林さんと小倉さん。
今回は、夏野菜3種をテーマにレクチャーして頂きました。
*かぼちゃ
「くりりん」
紛質度が高く、栗のようにホクホクした食味。栗みたいに甘くておいしいから「くりりん」
ネーミングがかわいらしいですね!
他に、土質等の条件に左右されず、栽培が容易にと開発された「ぽくりん」も人気。
「低温期でも着果が安定しやすく、肥大良好で食味も極上!最近は、アイスクリームやジュース、ケーキなど、加工品としてのニーズが高まり、短期間で大きく生長出来る品種が求められています。また栽培期間が短いということは、その分、農薬の使用も減らせるので、生産者にとっても生活者にとっても良いことですね。」
*トマト
「TY-10」と「TY-12」の2種類を試食。
どちらも酸味と甘みのバランスが取れ、食味良好!
果実が大きくしっかりしています。
特に「TY-10」はゼリー部が少なめで、果肉が厚く皮が硬いので、夏場の出荷でも安心とのこと。
完熟出荷に向く優良品種です!
ハウスの中では、大玉というより特大玉のトマトが鈴なり状態で圧巻!
一同、興奮気味に、次から次へとかぶりついていました(笑)!
*スイートコーン
「味甘ちゃん」(みかんちゃん)
とうもろこしなのに“みかんちゃん”…?
「ネーミングは全て社員からの公募によるものです。とにかく食べてみて下さい!名前のとおり、ほんと~に甘い味ですから!」
見た目もボリューム感があって、粒列も綺麗。実がぎっしりとつまって香りも良し。
茹でたての「味甘ちゃん」最高です!!
続いて畑に移動して、“生”をいただきました。
「最近のスイートコーンは、皮が柔らかくて甘味が強いので、生でもおいしく食べられますよ。まるでお砂糖入りのミルクみたいでしょ。」
「ガブリッ、ジュワ~」
「ジュルジュワ~」
これはもうフルーツジュース!
何と、糖度18度!!
「ちょっとお行儀悪くていいんです。ガブリッガブリッといっちゃって下さい。この食べ方が最近のトレンドなんですよ(笑)。」
これはヤミツキになりそうです…!
畑から汗だくで本館に戻ると、そこに待っていたのは、爽やかなデザート!
女性スタッフが手作りして下さったトマトのアイスクリームとかぼちゃのアイスクリーム、スイートコーンのスープです。
かぼちゃのアイスクリームにはラム酒が加えられ、ちょっぴり大人の味。
トマトのアイスクリームがこんなに美味しいなんて新発見です!
優れた品種と洗練された栽培技術で、世界の農業振興に貢献する素晴らしい育苗会社が、ここ地元茨城に在ることを、とても頼もしく思いました。
ぜひまた、見学に伺いたいですね。
新治育種農場の皆さん、本当にありがとうございました。
ジュニアベジタブル&フルーツマイスター
阿南 幸代