忘れないでほしいこと | 大分の野菜ソムリエブログ

忘れないでほしいこと

茨城と岩手の情報が寄せられましたので、ご紹介します。


震災から早10ヶ月が経とうとしております。
福島県と隣接する茨城は、津波などの被害に加えて、原発事故による影響が未だに続き、その影響は計り知れません。
原発事故による放射性物質による影響と安全性を確認されたものについても買い控えられるなどの風評問題とを併せると、農業県だけに経済的な損失は相当なものであります。
東電の保証も、満額もらえたのは、当初出荷停止で騒がれたほうれん草くらいで、秋に収穫を迎えた梨などの果樹では風評かどうかの判断が難しいと保証の対象になっていないなどとも聞いています。

農業で生計を立てている人たちの不安はまだまだ拭い去れず、単に消費者だけの心理的な問題だけではなく、生産者の気持ちを聞けば聞くほど辛く悲しい現実がまだまだこれからも続くのかという現実があります。
風評は、距離が遠くなればなるほど、不確かな情報ばかりが舞い、実際北海道や西日本での茨城産の買い控えは相当なものでしたし、ぜひ皆さんのお力をお借りしながら、茨城はじめ被災したり原発事故の影響を受けている産地を元気する活動をしていかなければと考える所存です。

昨年の大震災では、全国の皆様より、暖かい応援、義援金並びに支援金を頂いており、誠に有難く感じております。
岩手では被災地に住むものとして、全国の皆様のお気持ちを「支援」という形で届けようと「継続的復興支援」に取り組んで参りました。
震災から早10か月を迎えようとしている沿岸部では、瓦礫の山が大分きれいに片付いている地区もあれば、未だ手つかずのような地区もあり、復興の速度も様々です。
支援の形態も時を経るにつれ、初めの頃の「食物提供や炊き出し」から、「自立のお手伝い」と求められるものが日々変化していく中、野菜ソムリエらしく、それぞれの個性を発揮できるような支援を目指しています。


遠く離れた大分県に住む私たちにとっては、ふと忘れることがあるのが正直なところです。
しかし、決して過去の事ではない、現実と真正面に向き合って暮らする方々が居る。
これからも、私たちに出来ることを継続して考えてまいりましょう。