野菜事情② | 大分の野菜ソムリエブログ

野菜事情②

天候不順で野菜価格が値上がりしていることを受け、農林水産省は21日

実態を消費者に知らせるために、小売価格の緊急調査を始めると発表した。

全国の470店でキャベツ、ネギ、レタス、キュウリ、ナス、トマト、バレイショの7品目の価格を調べ、毎週、同省のホームページで報告する。

 27日から4月第4週(19~23日)分を公表する。調査に先立って調べた第3週(12~16日)分は、レタスが平年比44%、ネギが同21%、キャベツが同20%値上がりするなど、7品目のすべてが平年の水準を上回った。

政府(農水省)は前倒し出荷を生産者団体に要請した。通常の規格に達しない大きさの野菜でも収穫出荷するように促し、流通量を増やして価格の安定を狙うものだ。

こうした国の求めにも農家では悲痛な声も聞こえてきます。前倒しを求められても対応には限界がある。40年、農家をやっているけど、こんな年は初めてだと。

全国的な動きとして、大手スーパーでは大きさや形が不ぞろいの「規格外野菜」を販売している。イオンは23~25日に全国のジャスコなど約1200店で、イトーヨーカ堂も23~25日、全国の164店で、19日から規格外野菜約20種類通常の野菜より3~5割引きで販売している。

通常は刻んでサラダやカレーなどの加工食品に利用する野菜を販売しているようだ。規格外野菜でも味や品質は「正規」と差がない

 天候不順の長期化でメロンなど夏以降の果実への影響も心配。

 台所には痛手だ。野菜いため(キャベツ、ピーマン、ブロッコリー)とほうれん草のおひたし、ネギのみそ汁を作った場合、試算すると、4人家族の野菜代は1食784円に上る。昨年より281円も高くなっている計算だ。


 切り干し大根や乾燥ネギを乾物売り場から、生鮮コーナーに移している」と苦肉の策も取っている。


値下がりに転じるのは5月の大型連休明けになる見通し。ただ、天候の回復を前提にしたもので、確実とは言い切れない。