原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』
中野アッカ、高円寺アッカの林です。
2017年3冊目。
原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』
昨年のお気に入りNO1の『暗幕のゲルニカ』の著者 原田マハ さんの2013年に刊行された短編集。
4つの短編は『すばる』に掲載された、フィクションです。
マティス、ドガ、セザンヌ、モネという巨匠を、側にいる人からの視点で描かれています。
芸術家を支える周りの人の、熱心さに感銘しました。 良い環境で、作品にとりかかれるよう、周りの入念なサポート。 その支える人たちの、芸術家への尊敬の念、献身の心。 美しかったです。
逆に、自身の人生を犠牲にすることにもなりえ、考えさせられます。
芸術家という、遠い存在を通し、人生の幸せについても考えさせられました。 ジヴェルニーの食卓、庭の素晴らしさ。 家族の大切さ、将来。 幸せとは何なのか、考えさせられました。
相変わらず、原田マハさんの作品は、我々が知り得ない、芸術家の生活、考え方、さらには生き方を教えてくれます。 登場作家の作品を見たくなります。
また、地中美術館のモネを見たくなりました。
本作もとても面白かったです。