森見登美彦 『夜行』
中野アッカ、高円寺アッカの林です。
2017年2冊目。
森見登美彦 『夜行』
もうすぐ結果が出ます、第156回直木賞の、候補作です。
森見登美彦さんは『夜は短し歩けよ乙女』、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』などなど複数の作品を読ませていただいておりました。
京都を舞台にした、コミカルなタッチが好きでした。
本作は、コミカルな部分は少なく、私の、著者に対して持っていたイメージとは異なる作品でした。
コミカルな部分を期待して読むと肩透かしを食らうかと思いますが、純粋に作品と向き合うと面白い作品でした。
旅と、ある画家が描いた絵を基軸にした、ファンタジーといった感じでしょうか。
幻想的な描写は、著者らしく、惹きつけられます。
もう少しで、『夜は短し歩けよ乙女』のアニメ化もされるようなので、原作を読み直したいなと思いました。