明日で1年 | 菜食mamaのレシピブック

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自然なものが大好きな菜食夫婦(パパアメリカ人・ママ日本人)と息子の毎日。
ベジタリアンな料理やレシピなど載せています。

明日で、東日本大震災から1年ですね。

あの日を境に、それはそれはたくさんの人の人生が変わってしまいました。

去年の今頃は、まだ誰もあんな恐ろしいことがこれから起こるとも知らず、
平和に・・幸せに暮らしていたよね?

地震が起こった時、我が家は東海地方に住んでいて、
私は生後1ヶ月の息子と家にいました。
震源地からあんなに遠いのに、揺れたんですよ。
震度1か2の微々たるものでしたが・・
それでも、赤ちゃんと二人きりで地震に遭遇するとやっぱり緊張したし、
不安でたまらなくなりました。
この子を守らなくちゃ!って心臓バクバクしてたのを覚えています。
震度1・2でそれなんだもの。
あの時、東北にいたお母さん方の気持ちを想うと、
どれほど怖かったことか、大変だったことかと思い、泣けてきます。

この1年思うことは色々あったけど、悲しいことに一番大きかったのは
自分が生まれ育ったこの「日本」という国をどんどん好きになれなくなった。
がっかりすることが多すぎました。
でも、逆に言えば 目が覚め ました。

国や政府は国民のためにあるのではないこと、
マスコミは真実を伝えるものではないことを改めて知りました。

福島原発の事故直後から「ただちに健康被害はない。大丈夫だ。」
無責任に繰り返す政府とマスコミ。
福島の野菜を買わないのは風評被害と言い、
事故レベルがチェルノブイリと同じレベル7と評価されれば、
「レベル7の中でも一番下。レベル6に限りなく近い7」
とかいう訳の分からない言い訳。

ただちに健康被害はなくても、今後あったら困るんですけど?
補償や賠償問題になるから、
健康被害が出てくるとは口が裂けても言えませんよね、
政治家や東電のみなさん。
福島で耳のないウサギが生まれていることは、ニュースにされない。
動物にすでに影響が出始めているのに、
幼い子供や、これから子供を生む女性に影響がないなんて誰にも言い切れない。

レベル6に近かろうが遠かろうが、レベル6ではなく7の深刻な事故だということを
私たち日本人はもっと真剣に受け止めなければいけないと思うのです。

いつからこんな不誠実な国になってしまったのだろう?
真面目で正直が誇りの日本人なはずだったのに。

目に見えない微量放射能による被害と、その関係者を取材した
社会派ドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』の監督
鎌仲ひとみさんのトークショーの記事にとても共感を覚えたので、
ここに載せておきます。→記事はコチラ(ぜひ全文読んでみてください)

記事の中で鎌仲さんも言っていますが、
「目に見えない放射性物質は、ゆっくりとわたしたちの体内に蓄積していき、
10年後、15年後、ガンや白血病となって、わたしたちに襲いかかる。
そのとき、「政府は安全だと言っていたのに」と声をあげたところで、
時すでに遅く、2011年の福島原発による放射性物質の被爆によって
ガンになったという因果関係は立証できない。
東京だって、汚染地域です。」

・・・・なのです。

福島だけでなく関東に住んでいる幼い子供たちや、妊婦さんが
できるだけ南へ疎開できたらいいなと願います。


私たちは忘れない、あの日のことを。

私たちが何気なく過ごした今日は、
犠牲になった方々が生きたくてしょうがなかった明日(未来)だから、
生き残った私たちは命を大切に生きていかなければいけない。

東日本大震災で犠牲になった、たくさんの方々のご冥福をお祈りします。