2021年のベジタリアン学会は
「不適切なベジタリアン食が原因と考えられる非常にまれながら生じる2016 年から2021 年に
日本にて発表された症例報告に関する検討 」
というタイトルで
琉球大学、沖縄第一病院の宮城智央先生による一般講演で始まりました。
10人ほどの症例が、ヴィーガンでビタミンB12かビタミンDの摂取不足による欠乏症でした。サプリメントや強化食品を含め食事からしっかり摂ることが必要、ということでした。
せっかく、健康に良いヴィーガン食ですから、欠乏症を起こさないような食事をして、ベジタリアンの良いとこどりをしましょう。
ビタミンDは、きくらげに最も多く含まれ、その他、舞茸や干ししいたけなどきのこ類に含まれます。
詳しくは以下をご覧ください。
ビタミンB12供給源は、動物性食品しかない、というのが米国栄養士会見解書を含め、専門家の見解です。
他に、クロレラやのりをビタミンB12供給源として摂っている、という発表がありましたが、
クロレラやのりはビタミンB12として働かない不活性のビタミンB12を多く含む可能性があるので、供給源として注意が必要、という専門家の見解があります。
ここの発表で摂取したクロレラは、サン・クロレラ社製で活性型ビタミンB12を供給できるということでした。
驚いたことに、ビタミンB12のサプリメントの中にも、供給するビタミンB12のほとんどが不活性型という商品が存在する、という話がありました。
科学的根拠に基づいた知識を持つ信頼できるメーカーのサプリメントを使用することが大切ですね。
続いて、
愛知みずほ大学の土田満教授の特別講演があり、
日本でのベジタリアン人口は?というと、
京都の人口くらいいらっしゃるそうで(Vegewel調査、日本ヴィーガン協会HP)
人口の4%という調査もあるそうです(観光庁)。
また、ベジタリアンが一番多いのが、インドで28%、次に台湾で14%、そして欧米が続いて…といった感じのようです。
(「飲食事業者などにおけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド 観光庁 参事官(外客受入担当)令和2年4月版」より)
日本のベジタリアンの半数近くが、ここ2年間で急増した、ということでした。
(大和総研「なぜ今ヴィーガンなのか?」)
さらに、植物性食中心のライフスタイルに興味を持った理由が、日本に比べアメリカでは、
安全性・環境への配慮とする割合は日本の5倍、家族や友人の影響は20倍以上、ということでした。日本でアメリカより多い理由は、健康のため、ということでした。
最近、テレビでもよく見るようになったヴィーガン・ベジタリアンについて、色々なことを聞けました