今回は、私の部屋にグレイシーと一緒に住んでいるハニーベアについて。

 

 

初めて会った時の印象や性格:


大人しい。落ち着きがある。おっとりした性格。

シャイな性格でグレイシーに押され気味。

グレイシーが私たちの間に割り込んでくると自ら譲って退散。

犬用ベッドのシーツを剥がしたり、自分の腕をひたすら舐めていることが多い。

ストレスのせいか、ごくまれに吠えたり室内の壁を噛んで食べることがあり。

室内にはハニーベアが噛んだと思われる箇所が複数あり。

 

 

経過:


初対面から吠えたり怖がることなくゆったりとした態度で接してくれたハニーベア。

かまってちゃんのグレイシーに遠慮してか、自ら私のベッドサイドに寄ってくることはそれほどありませんでした。

ステイを始めて3日目まではグレイシーは私と一緒のベッドに寝ていたのですが、ハニーベアはそれをひたすら眺めていました。

 

 

ここからは少し私の話になるのですが、私は幼い頃から「何者にも平等に接する!!」という理念を掲げていて(笑)、自分でも何故かわからないのですが正当な理由もないのにどちらかを優遇するとか特別待遇することに強い拒否反応がでるタイプ。

私自身の性格をハニーベアに照らし合わせたのか、直感なのかわかりませんが、

ホストから「ハニーベアはシャイなのよ。以前からなぜかわからないけれど壁をかじる事がまれにあるの。」と聞いていたこともあり、ハニーベアの異常行動には何かしらグレイシーやヘルパーとの関係性も関わっているのでは?と感じました。

 

 

ある日の消灯後、入眠しようとしていた私の元へグレイシーがかけより毎度の撫でて撫でて攻撃を開始。鼻息を荒くして私の肘の辺りに突進してきて、私が撫でるまで頭で私の肘をこづき続けるという状態に。

なかなか落ち着かないので、(足の不調が出現する前だったこともあり)ベッドの上に乗るよう指示し一緒に寝る準備をしていると、それまで横たわって大人しくしていたハニーベアが突然立って壁側に回りこみ壁を噛んで食べだすという行動に。

その時のタイミングを見て、「普段見せていないけれど、きっとグレイシーに対して何かしらのジェラシーを実は感じているのでは?おっとり見えても何か想いを抱えているのでは?」と思いました。

その日の夜はグレイシーにはベッドから降りて犬用のベッドへ寝てもらうことに。

(結局その1日後にグレイシーはジャンプできなくなり一緒にベッドで寝ることはできなくなるのですが、その時は露知らず。)

グレイシーを犬用ベッドへ誘導しハニーベアへ声をかけたところ、その直後にハニーベアが壁をかじるのをやめて戻ってきました。

その行動を見て私の直感が確信に変わり、今後の彼らへの関わり方について考えなおし様々な試行を行うことに。

 

 

その後すぐに始めたことは、

 

①     ハニーベアの想いを汲みとった関わり方をする:

 

グレイシーが我先にと言う行動をとったり興奮がなかなかおさまらない場合には、状況や場合に応じて先にハニーベアとコミュニケーションをとるようにしました。

グレイシーの積極的な性格を理由に控えめな性格のハニーベアを後回しにするのはどうかと思ったので、優しく広い視野で周囲を見て動いてくれるハニーべアに対して「私はちゃんと気付いているよ。いつも見ているよ。」ということを態度で示すことを開始。

また、ハニーベアはドアの前で私をお迎え・お見送りしてくれることが多いのですが、どんなに急いでいても必ず声かけとタッチングを行うようにしました。

そのようにすることで積極的な分関わる時間が自動的に長くなるグレイシーに対して、ハニーベアも同様の時間や同じような関わりをもち、二頭とのコミュニケーションバランスが同等であることを眼に見えて示すようにしました。

 

 

②     平等に接する時間を作る:

 

グレイシーが人間用ベッドで寝るようになりストレスが増強している状況を利用して、

「彼らに対してベストな方法はないか?」と考えた結果、犬用のベッドで1日1~2回必ず皆で一緒に横たわる時間を持つ事を開始。

正直、犬用ベッドに私も寝ることに対して衛生面で少し抵抗がありましたが、これ以上に効果的な方法が見つからないし1人嫌がっていても仕方ないので犬用ベッドに清潔なシーツを一時的に敷き対応することに。

限られた時間ではありますがグレイシーは再び犬用ベッドで私と一緒にくつろぐ時間を以前のように持つことができるし、


ハニーベアにとってはこれまで眺めていた私とグレイシーが横たわる中に一緒に参加できる状況になるので疎外感を感じなくなるのでは?


と考えたのが理由。


グレイシーがハニーベアに対して影響を与えているだろうと思ったので、グレイシーのストレスを軽減させることも同時に開始したのは、そういった理由から。

 

 

彼らが興味を示さない場合には関わりを早めに切り上げ、新たな問題を生じることにつながる可能性のある過剰な関わりや人への依存性を生じないよう、反応を見ながら取り組みました。

 

 

その結果、ハニーベアの壁をかじって食べるという行動は解消されこの3週間見られていません。

また、ハニーベアに積極性もでてきてグレイシーに遠慮せずに行動するような様子が見られてきました。

最近ではグレイシーの押しに負けず自らグイグイ行くこともありますが、元々穏やかな性格なので手荒な行動はとらず喧嘩にも発展しないので見ていて微笑ましい限り。

以前よりも自信を得たようです。

 

 

グレイシーの方は人間と一緒に再び横たわる時間を得たことでストレスも徐々に軽減し、興奮することが以前ほどはなくなってきました。

そのタイミングで、グレイシーのかまってちゃんに対して「どこまではOKだけどここからはNG」というのを躾けとして行動で示して覚えさせ、最近は3回以上撫で撫でを要求することはなくなってきました。

以前は要求に応じないとふてくされていましたが、最近はさっさと諦めて落ち着いた表情で退散できるように。

ハニーベアの最近の積極性に面喰いながらも、今のところ上手に受け入れている様子。


ハニーベアが自信をつけて勇ましくなった分、挙動不審がちなグレイシーにも同じように自信をつけて欲しいのですが、そこは深い闇を抱えているグレイシーにとっては一筋縄ではいかないように感じています。

 

 

今回、犬達+飼育者のトータルの関係性を見て問題を明らかにすること、双方に有効なケアを導き出して試行することの重要性を深く学ぶことができました。

 

まだまだ取り組みたい点はありますが、私は動物の専門家ではないし、あくまで数カ月という短期間での関わりになるので、彼らのストレスを増強させたり、新たなことを多く試して混乱させることは控えたいので、「楽しく一緒に過ごす時間を保てれば、それでいい☆」くらいでとどめておこうと思っています。

 

写真は、愛しい愛しいハニーベアです。


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