アニマルセラピーを学ぶためにステイしているのに、全くそのあたりをアップできていなかったので、少しずつ書いていきたいと思います。

まず最初の1頭目は、私の部屋で一緒に暮らしているグレイシーについて。

 

初めて会った時の印象や性格:

人懐っこい。落ち着きがない。かまって欲しくてたまらず、積極的に人に寄ってくる。

人の目を異常に気にしている部分があり、挙動不審なことがある。

頭を撫でてほしくて自ら寄ってくるが、頭に触れようとすると一瞬ビクッと身体をすくむような反応あり。

頭を撫でるのを止めるとヘルパーの手の下に潜り込んだり、ヘルパーの腕に鼻を押しつけてきて、それを延々と繰り返す。

顔を下に向けがちなのですが、ただ頭を撫でて欲しくて顔を下に向けているのではなく精神的な影響から伏し目がちというか顔をあげられないような印象があり。

 

 

経過:

一緒に暮らしている部屋には私たちヘルパー用のベッドと犬用のベッドと2つ準備されているのですが、グレイシーはヘルパー用のベッドにジャンプして、そこで日中くつろぐのが大のお気に入りでした。

他のヘルパーからも、「グレイシーと毎晩一緒に寝ることになるから、素敵な経験になるよ!!」と言われていました。

実際に一緒の暮らしが始まって3日目迄は夜間や早朝を問わず頭を撫でろと言わんばかりに激しくすり寄ってきて、それで何度も眼を覚ます状況でした。

 

4日程したある日、グレイシーが両足をピクピクさせていたり両足で踏ん張れずに座れ込んでしまうようになり、ベッドへのジャンプもできないようになったため、ホストへ異変を報告。

グレイシーは過去に両股関節を痛めていることもあり、以前からまれにそのような症状が出現することがあるとのこと。

ホストとの相談の結果、ベッドなどへのジャンプは控えるように、またドッグヤードでも極力走り回ったり下半身に負担のかかるような動作はさせないよう、ヘルパー側も注意して接することになりました。

 

丁度その頃はサンディエゴでも一番寒いと言われている2月の中旬、ドッグヤードには霜がおりたり、犬の飲み水用のバケツに氷が張る程に寒かった頃。

ホストのお宅はエコフレンドリー等を掲げ自然環境に配慮した生活を送っており、電気の使用を節約しているためエアコンは設置されていません。

高齢で状態の悪い犬の部屋にはいくつかの電気ヒーターが設置してありましたが、私の部屋にはありませんでした。

その時期は現地の人も驚くほど異常に寒い日が続き、持参した冬服を何枚も重ね着しても夜中や明け方に寒さで眼が覚めるほどでした。

電気ヒーターを購入するためホストと共に大型家電へ出かけたのですが、丁度品切れ状態で購入できず。

今でも日中は半袖で過ごせるほど年間を通して温暖と言われるサンディエゴですが、この時期は特に昼夜の寒暖の差が激しかった為に、グレイシーの関節や筋肉に影響がでたのかもしれません。

身近に出来ることとして、保温目的でやや厚めのシーツを犬用ベッドに敷いてみたり、毎日関節や筋肉周囲をさすってマッサージをすることを開始。

 

ベッドで一緒に眠ることができなくなってからストレスのせいかより気性が荒くなり、頭や顔を撫でるよう催促するために突進してきたり、私の目の前で横たわり撫でるのを待っていたり、時には鼻息を荒くして興奮状態となりおさまらなくなったり。

丁度私と入れ替わりとなった前のヘルパーがグレイシーの求めるままに応じていたようで指示に従えない場合も多く見られたので、グレイシーと意思の疎通をはかるためグレイシーの行動に対してYES,NOを明確にした態度(指示動作)と言葉を示すようにしました。

少しずつ以前の「かまってちゃん」のグレイシーではなくなり、我慢したり早い時点で諦める、ということもできるようになってきました。

ただ、元々の気質のせいか、それとも保護される前に何かあっての精神的なトラウマなのかわかりませんが、興奮し過ぎてこちらの指示が入らなくなることもあるので毎日様々な手法を試している状況です。

 

かまってちゃん過ぎて大変だけれど、「もし子供がいたらこんな感じなのかしら?」って位に愛しいグレイシーです。



ご機嫌斜めで、シーツを剥がしてひと段落したところ。