Scarface (1983)
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トニー・モンタナが良い意味でも悪い意味でも
まじで男、いや、漢でした!
 
 
いや、今の時代、あれを漢という言葉では
片付けられないかもしれない。
 
 
硬派とかいうレベルを通り越して、
輩という言葉が適切なのかもしれません。
 
 
この映画が公開された1980年代は
どうだったのかなぁと思いました。
 
 
 
 
89年生まれの僕には、共感できる
ポイントが殆どありませんでした。
 
 
自分の仕事に相当のプライドがあるようで、
家でも奥さんがうんざりするほど仕事の話。
 
 
筋の通っていないことや裏切りが大嫌いで
その理由からボスみたいな人を殺したり
 
長年の仲間が自分の妹に手を出したと知ると
その場で射殺してしまったり。
 
(後者については後悔していましたが)
 
 
一方で、殺さなければならない相手が
奥さんや子供と一緒に車に乗っていると
「明日に延期しよう」と言い出し
 
それでも構わず決行しようとする人間を
これまた射殺するという、情に厚い(?)
一面ももっています。
 
 
 
 
最後に"THE WORLD IS YOURS"という文字が
映し出されるのが印象的でした。
 
 
トニー・モンタナは元々野心的な人間でしたが、
コカインの密売ビジネスに成功し、欲しいものを手に入れると
傲慢さに拍車がかかっていき、それこそ「世界は自分のもの」
といわんばかりに勢いづいていきます。
 
 
そんな彼が最後に射殺された後、映し出されるのが
上述のフレーズなわけです。
 
 
最後には妹にも殺されそうになってましたが、
物事が思い通りに進めば進むほど、何かを失うという
皮肉が描写されているのかなと思いました。
 
 
上に「共感できない」と書きましたが、
面白い映画でした。
 
 
 
 
因みにこの映画、多くのラッパーに影響を与えているようで
そのままScarfaceという名前のラッパーもいるほか、
French Montanaというラッパーもいたり、
Nasの"The World Is Yours"もこの映画からきてますね。