Nasのデビュー作"Illmatic"の
20周年を記念した映画
"Time is Illmatic"を観ました映画




Nasの生い立ちから
"Illmatic"制作秘話まで
濃密な74分間でした。


Nasがラップに傾倒し始めたころの
The BronxとQueensの抗争など
雰囲気がリアルに伝わってきて

そんな中でNasが

「俺は新しい何かを始めたんじゃない、先人のやってきたことを受け継いだんだ」

みたいなことを言ってたのが
印象に残りました。


Q-Tipが"One Love"の背景について

「誰かが収監されることになると、みんな口を揃えて『お前の奥さんなら大丈夫、誰にもなびきやしない』って言うんだ。でも現実は違う。犯罪が蔓延するクイーンズブリッジは、若い女が一人で生きていくにはタフな環境なんだ」

みたいなことを言ってたのも
印象深いです。


が、一番好きなシーンは
Nasやその弟Jungleが
友人Ill Willの死について
語っているシーンです。


Queensbridgeって
どんな所なのかというと
こんな感じです↓


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3月にNYCに行った際には
Queensには行けなかったものの
HarlemのBig Lが殺された現場に
足を運びましたが

「え、こんなところで?」
と思うような、何でもない
ただの住宅地なんです。


それどころか、
オランダ人が入植した名残で
綺麗な街並だなぁって
思うくらい。


でも、その綺麗な住宅地で
当時のことを克明に語る
NasやJungleの姿を見ていると

本当にroughな環境だったんだなと
思わずにはいられませんでした。


住宅地といえば、
NYCだけでなく全米に在る
プロジェクトの起源についても
映画の中で触れられています。




"Illmatic"が好きでなくても
Nasというラッパーがどんな環境で
何を感じ育ってきたか、
ということを知るには
とてもいい映画だと思いました。


上映時間・劇場は限られていますが
機会があれば是非、
観に行ってみてください!